弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

2011年 09月 18日 ( 3 )

10月2日,群馬県教育会館で,ハンセン病国家賠償訴訟判決から10年の記念集会

b0206085_1927834.jpg平成23年10月2日午後2時から,群馬県教育会館で,「群馬・ハンセン病訴訟を支援し,共に生きる会」主催の記念集会が開かれます.
谺雄二さんの「人権のふるさとを創る~ハンセン病療養所の将来構想について」と題する講演があります.
入場無料,事前申し込み不要です.
お近くの方は是非ご参加を!

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東京新聞「ハンセン病国家賠償訴訟判決から10年  回復者の谺さんが講演」(平成23年9月15日)は,次のとおり報じています.

「ハンセン病差別に対する国の責任を認めた二〇〇一年の歴史的な国家賠償訴訟判決から今年で十年を迎え、記念集会が十月二日、前橋市大手町の県教育会館で開かれる。全国原告団協議会長を務める草津町の国立療養所「栗生(くりう)楽泉園」の回復者、谺(こだま)雄二さん(79)が差別と人権をテーマに講演する。

 この訴訟は回復者たちが一九九八~九九年、旧らい予防法に基づいて各地の療養所で強制隔離され、著しく人権を侵害されたとして、熊本地裁などで起こした。同地裁は二〇〇一年五月、患者の女性に強制した中絶などを「非人道的」と非難。「一九六〇年には隔離規定が人格権を定めた憲法に違反することは明白」と国の責任を認め、国に総額約十八億二千万円の支払いを命じ、確定した。

 谺さんは七歳で発病。母親と兄も発病し、東京の療養所に入所して強制労働させられた母親は終戦直前、餓死同然で亡くなった。兄もその数年後に死亡した。東京の療養所へ面会に来た父親は「ここは人間の住む所じゃない」と一時は家族を連れ戻したという。

 記念集会は県内の支援者ら約四百五十人で組織する「群馬・ハンセン病訴訟を支援し、ともに生きる会」(高崎市)などの主催。午後二時から、ハンセン病を学ぶ高崎健康福祉大(同)の学生たちがメッセージを発表するなどした後、谺さんが「人権のふるさとを創る~ハンセン病療養所の将来構想について」と題して講演する。

 同会の吉幸(よしこう)かおる事務局次長(77)は「回復者が高齢化する中、人権侵害の歴史を二度と繰り返さないように問い直したい」と来場を呼び掛けている。入場無料。事前予約は必要ない。 (菅原洋)」


谷直樹
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by medical-law | 2011-09-18 19:12 | 医療

日本口腔インプラント学会,インプラント治療を行う際に歯科医師が注意すべきチェックリスト作成へ

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NHK「インプラント 注意点リスト作成へ」(平成23年9月18日)は,次のとおり報じました.

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「あごの骨に金具を埋め込んで人口の歯を取り付けるインプラント治療を巡って、トラブルが後を絶たないことから、専門の歯科医師などで作る学会は、安全対策として、患者に持病がないかどうかなど治療の際に注意すべき点をまとめたチェックリストを作ることになりました。

インプラント治療は、入れ歯などよりも自分の歯に近い感覚を持てるとして、歯を失ったときの治療法に選ぶ人が増えていますが、トラブルが後を絶たず、先月には都内の歯科医師が業務上過失致死の疑いで書類送検されています。

こうした状況を受けて、専門の歯科医師などで作る「日本口腔インプラント学会」は、安全対策に取り組もうと、インプラント治療を行う際に歯科医師が注意すべき点をまとめたチェックリストを作ることになり、17日に名古屋市で開かれた学術集会で素案を示しました。
素案には、▽治療の前に、患者に糖尿病や骨粗しょう症、金属アレルギーなど、治療の障害となる持病がないかどうかを確認することや、▽患者が手術や管理の具体的方法とその経済的負担について正しく理解しているかどうかを確認すること、などが盛り込まれています。

日本口腔インプラント学会は年内をめどにチェックリストをまとめ、公表することにしています。学会の常務理事の大阪大学歯学部の前田芳信教授は「チェックリストをきっかけに、より安全で安心な体制を作っていきたい」と話しています。」


インプラント治療関連の医療事故が何件あるかは,調査公表されていませんが,インプラント治療を巡ってトラブルが後を絶たないことは間違いないでしょう.
業務上過失致死の疑いで書類送検された歯科医師の例は,特殊な1例ではなく,氷山の一角の可能性があります.

事故が起きたあとは賠償の問題になりますが,賠償は金銭的な解決にすぎません.
事故を起こさないための体制をつくることが重要です.
チェックリストはその第一歩です.
インプラント治療について,綿密な事故調査と分析を行なうと,対策が明確になってよいと思います.
より安全で安心な治療体制をつくるための,「日本口腔インプラント学会」の今後の活動に期待いたします.

谷直樹
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by medical-law | 2011-09-18 10:15 | 医療

茨城県,早稲田大学医学部新設誘致

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◆ 報道

msn産経「早大に医学部新設打診 茨城県、医師不足解消狙う」(平成23年9月18日)は,次のとおり報じています.

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「■笠間の畜産試跡地提案

 県が早稲田大(東京都、鎌田薫総長)に対し、医学部の新設誘致に乗り出すことが関係者の話で分かった。既に県関係者が笠間市の県畜産試験場跡地を候補地として提案しており、今後、誘致活動が具体化するとみられる。県は医師確保を最重要課題としており、医学部誘致が医師不足解消につながることが期待されるが、国は約30年間、医学部新設を認可しておらず実現に向けて課題は大きい。

 関係者によると、早大医学部の新設誘致は、早大と縁があるベテラン県議がパイプ役を務め、協議を進めている。既に笠間市平町の県畜産試験場跡地を候補地とする具体的な案も示している。

 厚生労働省の調査によると、平成20年の県の医師数は人口10万人当たり153・7人と全国ワースト2位で、県内には医療過疎地域も多い。
 県は昨年、ドクターヘリを導入して救急医療体制の充実を図ったが、根本的な医師不足は解消されていないのが現状だ。
 橋本昌知事は21年の知事選で、マニフェストに大学医学部誘致を掲げた。早大医学部誘致にも積極的な姿勢を示しているとされる。

 ただ、文部科学省などは医学部新設に慎重姿勢。昭和54年以降、新設は認められていない。今後、橋本知事をはじめ県幹部が早大への働きかけを強めていくとみられる。」


◆ 感想

医師不足が言われて久しいのですが,これに対し,問題は医師不足ではなく偏在である,増やして今度は多くなりすぎたらどうするのか,などというと反対論があり,医師の増員は実現できていません.とくに医学部新設には強い反対論があります.

しかし,現実に,医師が不足している地域があり,過重な労働を強いられている医師がいます.医師増員に反対する人たちは,具体的な偏在解消策を提案しているわけではありません.医師増員へ向けて積極的に踏む出す必要があると思います.
早大医学部構想は,何度も浮上していますが,東京には医学部が集中していますので,もし早大が医学部をつくるとしたら,地方の既設医学部のない地域になります.茨城県は候補の1つにはなるでしょう.

ちなみに,最近,早大に,中外製薬の寄附講座「現代医療最前線への挑戦」が開設されました.
2011年秋学期(2011年9月~2012年1月)に,オープン教育センター実施科目としてオムニバス形式で実施し,受講者は全学部生150名程度とのことです.
臨床医や研究者から,日本のがん医療の現状と課題や倫理観について語って頂くほか,証券アナリスト並びに実際に業務に携わる企業の社員(研究者・MR)から、がん治療に挑む製薬企業の取り組みについて語って頂く内容とのことです.プレスリリースご参照.

医学部をつくるのはとても大変なことですが,医学医療に新しい風を吹き込むためにも,医学部新設実現に期待いたします.

谷直樹
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by medical-law | 2011-09-18 05:46 | 医療