弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

2011年 12月 08日 ( 2 )

国立病院機構九州がんセンター,女性看護師がブログに虚偽の内容を書き込み報道された件について

b0206085_19584178.jpg国立病院機構九州がんセンターは,2011年12月6日,サイトに「当院に対する新聞報道について」を掲載しました.以下のとおりです.

 「12月4日以降、朝日新聞、毎日新聞等で当院看護師によるブログへの書き込みについての記事が掲載されました。このブログに記載された内容については、一部の報道ではあたかもそのことを実際に行ったかのような誤解をまねくタイトルになっていますが、当該看護師の書き込みは仲間だけの限定ブログに虚偽の内容を書き込んだものであり、そのようなことを実際に行った事実はありませんでした。
 現在、当該看護師は看護業務には就かせておりません。 
皆様には、ご不安を与えましたが、今後はこのようなことがないよう職員教育を徹底してまいります。
平成 23 年 12 月 6 日
院 長 」


この看護師は,9月からブログを始め,10月下旬,ブログに「今日は大嫌いな患者のお部屋担当でした」「抗生剤の点滴あって、わざと血管じゃないところにぶっさして失敗した」「死んでほしい」「昨日安定剤配るとき、もぅ患者さん飲んでないやつくすねた」と書きこみました.

それが,インターネットの掲示板で話題になり,新聞報道されたことで,院長が「当院に対する新聞報道について」を発表することになったわけです.

病院での,患者虐待,薬剤の紛失などがときどき報道されています.
今回は,本当のことでなくてよかったですが.この看護師は,仕事が辛かったのでしょう.十分な休息と心のケアが必要と思います.
本件は特殊な例ではありますが,病院の労働環境を整え,病院で働く人の心のケアにも目配りするシステムがほしいと思います.

谷直樹
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by medical-law | 2011-12-08 02:27 | 医療

米国小児科学会,「乳幼児の仰向け寝による頭蓋骨変形症の予防と管理」発表

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米国小児科学会は,11月末,「乳幼児の仰向け寝による頭蓋骨変形症の予防と管理」Prevention and Management of Positional Skull Deformities in Infantsを,米医学誌「Pediatrics」(2011; 128: 1236-1241)に発表しました.

あなたの健康百科「乳児のうつぶせ寝減少で,今度は“絶壁頭”が問題に―米国」(2011年12月7日)が,以下のとおり紹介しています.

「米国小児科学会の手引きによると、予防策としては生後すぐから毎晩頭の向きを入れ替えて寝かせることや、腹ばいで遊ぶ時間を一定時間設けることなどが示されている。頭蓋骨が最も変形しやすい生後2~4週までに、保護者は斜頭症予防に関するカウンセリングを受けるべきという。」

「斜頭症と診断された場合、原則として手術やヘルメットなどによる治療は不要で、基本的には平らになっていない側の頭を下にして寝かせる、おむつ替えの際にできる首のストレッチなどを行うことが勧められている。」

「これらの方法を行ってもなお改善が見られない場合は、小児神経外科や脳顔面頭蓋の形成異常を専門とする医師などの専門家らと相談の上、ヘルメットなどの機械的な補正法を試してもよいとしている。ただし、同学会はヘルメットなどに関して「エビデンス(根拠となる研究結果)はまだない」との見解を示している。」


スイカやメロンのようにヘルメットによる機械的な頭部の補正が一部で行われていますが,米国小児科学会によると,これは原則として不要で,寝かせ方,首のストレッチでも改善しない場合に,専門家医師と相談して行ってもよい,ただし改善するというエビデンスはない,という程度の評価です.

谷直樹
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by medical-law | 2011-12-08 01:12 | 医療