弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

2012年 01月 11日 ( 2 )

三学会構成心臓血管外科専門医認定機構の基幹施設は約3割にすぎません

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心臓血管外科手術は,外科医の力量だけではなく,看護師,薬剤師,臨床工学士,体外循環技術認定士,呼吸療法士などコメディカルと連携が不可欠です.
心臓手術では,施設の手術数が10例増加すると患者の死亡率が0.12%減少する,という報告もあります.
そのため,手術成績向上のためには,施設の集約化が必要です.
また,施設の集約化は,外科医の労働条件の向上にもつながります.

三学会構成心臓血管外科専門医認定機構の基幹施設は年間100例以上,同関連施設は年間25例以上を,それぞれ基準としています.25例以上という基準は,影響を抑えるための経過措置でしたが,基準引きあげは震災の影響で先送りになっています.
海外に比べれば,年間100例以上という基準はあまりに少なすぎます.まして,25例以上という基準は,およそ基準になるようなものではありません.

日本では,未だに集約化が進んでいません.

「医療ガバナンス学会メールマガジンVol.355 乱立する心臓外科手術病院~7割は危ない病院~」(2012年1月5日)で,日本記者クラブ会員石岡荘十氏は,「認定基準である年間100例をクリアしているところ(基幹施設)は、332施設(日本胸部外科学会)。心臓手術の看板を掲げている病院942のうち7割近くが"危ない"病院、看板に疑問符がつく施設ということになる。年間100例をクリアした基幹施設は、機構のホームページで確認することが出来る。(http://cvs.umin.jp/inst_list/inst.html)」と述べています.

谷直樹
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by medical-law | 2012-01-11 10:18 | 医療

愛する人の死により,心臓発作のリスクは21倍に

b0206085_11132253.jpgハーバード大学付属病院ベス・イスラエル・ディーコネス・メディカルセンターの特別研究員エリザベス・モストフスキー氏らは,心臓発作に襲われながらも一命を取り留めた1985人の成人を対象に調査を行いました.

その調査の結果は次のとおりです.

 「愛する人を亡くすと、その日の内に心臓発作に見舞われるリスクが通常の21倍にまで上昇する。
 急上昇したリスクは日ごとに徐々に下がっていくものの、1週間後のリスクは依然通常の約6倍で、少なくとも1カ月はいくらか上昇した状態が続く。」


「調査リポートによると、短期的にリスクが急上昇するのは、強い精神的ストレスにより心拍数や血圧が上昇したり、血液凝固が進行することが原因である可能性が高い。モストフスキー氏によると、幸いそうした変化は短期的なものであり、日数の経過とともにリスクが徐々に低下するのもそのためとみられる。」とのことです.

WSJ「愛する人の死と心臓発作の関係性が初めて明らかに」(2012年 1月 10日)ご参照

谷直樹
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by medical-law | 2012-01-11 00:57 | 医療