弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

2012年 05月 07日 ( 1 )

千葉県がんセンターの不正を指摘した麻酔科医が不当な対応を受け退職を余儀なくされたとして提訴

日刊スポーツ「がん麻酔科医、千葉県をパワハラ提訴」(2012年5月7日)は次のとおり報じています.

「千葉県がんセンター(千葉市)で麻酔科医として勤務していた同市の志村福子さん(40)が7日、違法な医療行為の改善を上司に求めたことでパワハラを受けたなどとして、県に200万円の損害賠償を求めて千葉地裁に提訴した。

 訴状によると、志村さんは2010年夏ごろ、同センターで歯科医が資格のない麻酔をしているとしてセンター長に改善を求めた。しかし事態は変わらず、上司の手術管理部長(47)から仕事を減らされるなどの不当な対応を受け、同年9月に退職を余儀なくされたとしている。

 志村さんは同日、市内で記者会見し「不正を訴えたのに仕事を奪われ、憤っている」と訴えた。

 千葉県警は11年7月、歯科医が外科手術の際に資格のない麻酔をしたとして、医師法違反(無資格医業)の疑いで手術管理部長と歯科医(38)を書類送検。千葉地検は今年3月に起訴猶予処分とした。

 県の担当者は「訴状を見ていないのでコメントできない」としている。(共同)」


これが事実なら,間違いなくパワハラです.

msn産経「不正指摘の医師、パワハラ受難 千葉県がんセンターを提訴」(2012年5月7日)は,次のとおり報じています.

「上司らによる医療行為中の不正を見つけ是正を求めたところ、嫌がらせを受けて退職を余儀なくされたとして、千葉県がんセンター(千葉市)に勤務していた医師、志村福子さん(40)が同センターを経営する県を相手取り、慰謝料200万円の損害賠償を求める訴訟を7日、千葉地裁に起こした。

 訴状によると、志村さんは平成22年4月から同センター手術管理部麻酔科に勤務して以降、同部長らが歯科研修医に全身麻酔を行わせたり、研修医による医療事故を隠蔽したりしたことなど不正を指摘し、センター長に改善を求めた。その後に全ての職務から外され、昨年9月に辞職を余儀なくされたとしている。

 同部長らは、歯科研修医に全身麻酔を行わせたとして、昨年7月に医師法違反容疑で書類送検され、今年3月に起訴猶予の不起訴処分となっている。

 同センターは「訴状を見てから対応を考える」とし、訴状で指摘された医療事故3件については「1件は責任を認め、示談が成立している。ほか2件は問題はなかった」としている。」


医療事故隠ぺいについても争点になるようです.
過失・因果関係・損害の3要件が揃った医療過誤ではなくても(過失がない単なる医療事故であっても),医療事故を問題ないとして隠ぺいしたら,それ自体が問題でしょう,

谷直樹
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by medical-law | 2012-05-07 20:04 | 医療事故・医療裁判