弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

2012年 05月 22日 ( 1 )

岡崎市民病院,冠動脈のバイパス手術後の死亡事案で裁判上の和解(報道)

中京テレビ「医療ミス認め、賠償金支払いへ 岡崎市」(2012年5月21日)は,次のとおり報じています.

「愛知県岡崎市の市民病院で12年前、当時60代の男性が手術後に死亡したことについて、岡崎市がミスを認めて2500万円の賠償を支払うことになった。これは12年前、当時60代の男性が岡崎市民病院で冠動脈のバイパス手術後に死亡したことをめぐり、男性の遺族が医療ミスだったと訴えていたもの。岡崎市は当初、ミスはなかったとしたが、今年2月に裁判所から和解勧告を受け、対応を検討した。その結果、「手術後、腹部のレントゲンを撮った際、消化器内科や外科に意見を求めるべきだった」としてミスを認め、2500万円の賠償を支払うことになった。」

手術後の腹部のレントゲンを消化器内科や外科がみれば,異常に気づくことができた,ということなのでしょう.

【追記】
毎日新聞「岡崎・男性死亡事故:2500万円支払いで病院と遺族和解」(2012年5月22日)は,次のとおり報じています.

「愛知県の岡崎市民病院で00年に狭心症の手術を受けた無職男性(当時60歳)が死亡する事故があり、同病院は21日、病院側の過失を認め、遺族に損害賠償2500万円を支払うことで和解したと発表した。

 病院によると、男性は00年7月4日、冠動脈バイパス手術を受けた。8月11日に腹痛を訴え、同15日に腹痛が悪化し、心臓血管外科医がレントゲン検査で腸閉塞(へいそく)と診断した。同16日のCT検査で、せん孔性腹膜炎と分かり、緊急手術をしたが、同20日に多臓器不全で死亡したという。

 遺族は10年7月、レントゲン検査でせん孔性腹膜炎の診断を怠ったことなど注意義務違反があったとして、名古屋地裁に総額約5260万円の損害賠償を求め提訴した。病院は当初「特段の落ち度はない」としていたが、裁判所の和解勧告を受け「8月15日の時点で消化器内科や外科などに意見を求めるべきで、そうすれば救命できた可能性があった」と認めた。【丸林康樹】」


「8月11日に腹痛を訴え、同15日に腹痛が悪化し」たのですから,消化器疾患が疑われます.専門外の疾患(消化器疾患)については専門家(消化器専門医)の意見を聞くべきでしょう.

谷直樹
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by medical-law | 2012-05-22 00:59 | 医療事故・医療裁判