弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

2012年 08月 01日 ( 2 )

兵庫県予防医学協会,読影票の裏にも受診者名を印字して取り違え再発防止へ

神戸新聞「心電図の結果取り違え 兵庫県予防医学協会」(2012年7月31日)は,次のとおり報じています. 
 
「神戸市などが出資する財団法人「兵庫県予防医学協会」(同市東灘区)が昨年6月に市内の消防署で実施した定期健診で、43歳と58歳の男性署員に対する心電図検査の結果を取り違えていたことが31日、分かった。同協会は今年6月になってミスに気付き、2人と市に謝罪。チェックを担当する臨床検査科の女性職員(39)に口頭で厳重注意した。

 同協会によると、心電図は医師の所見などを書く「読影票」の裏に貼り付けるが、2人の結果が取り違えられ、チェック担当の女性職員が見過ごした。今年6月の定期健診後、ミスが発覚。2人に通知していたのは「正常の範囲内」と「ほぼ正常」だったため、健康管理上の影響はなかったとみられる。取り違えた職員は特定できなかったという。

 ミスを受け、同協会は「取り違えは、誤診や治療の遅れにつながりかねない」として関係職員に注意を促した。再発防止のため、読影票の裏にも受診者名を印字するようコンピュータープログラムを変更し、8月中にも運用を始める。(金井恒幸)」


他県でも,読影票の裏にも受診者名を印字して,取り違えを防止していただきたいと思います.

谷直樹

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by medical-law | 2012-08-01 22:21 | 医療

水俣病は,水銀汚染魚を食べて起きた食中毒事件,鹿児島県でも届出

毎日新聞「水俣病:症状訴える出水の女性、「食中毒」で届け出−−県内初 /鹿児島」(2012年8月1日)は,次のとおり報じています.

「医師で岡山大大学院の津田敏秀教授が7月30日、水俣病の症状を訴える出水市の女性(58)について、八代海の魚を食べて起きた食中毒事件として県出水保健所に届け出た。津田教授はこれまでも同様の届け出を熊本県で行っているが、鹿児島県では初めて。

 食品衛生法は食中毒を確認した医師の保健所への届け出と、保健所の調査を義務づけている。

 津田教授は「水俣病は水銀汚染魚を食べて起きた食中毒事件。食品衛生法に基づき汚染魚の漁獲禁止などの手を打てば被害拡大は防げたはず」として、これまでも同様の届け出を熊本県で行っている。しかし、同県では調査は実施されていない。

 県生活衛生課は「水俣病は一般の食中毒という扱いはしていない。国の見解を照会して、対応を決める」と話している。【村尾哲】」


食品衛生法は,「食品の安全性の確保のために公衆衛生の見地から必要な規制その他の措置を講ずることにより、飲食に起因する衛生上の危害の発生を防止し、もつて国民の健康の保護を図ることを目的とする」(同法1条)法律です.

水銀汚染魚を食べて起きた水俣病は,飲食に起因する衛生上の危害の発生にあたるでしょう.
食中毒事件として,食品衛生法の適用を妨げる合理的事情はないでしょう.

谷直樹

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by medical-law | 2012-08-01 19:48 | 人権