弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

2012年 08月 02日 ( 1 )

無免許・飲酒運転で有罪となり3か月の医業停止処分を受けた医師が,停止期間中に医業を行い逮捕される

毎日新聞「医師法違反:医師免の停止中に診察 容疑で男を書類送検 府警 /大阪」(2012年8月2日)は,次のとおりです.

「医師免許の停止処分中に医療行為を行ったとして、府警は1日、堺市北区の診療所に勤める整形外科医の男(30)と知人の皮膚科医の女(30)を医師法違反容疑で大阪地検堺支部に書類送検した。男は無免許で飲酒運転した道交法違反罪について有罪判決を受けたため、国は今年3月、3カ月間の医業停止処分を出していた。

 送検容疑は今年4~5月、診療所などで10~80代の女性患者5人に医療行為を行ったとしている。

 生活環境課によると、男は09年から診療所で勤務し、医療業務を監督する「管理医師」として契約していた。医療法は医療機関に管理医師を常駐させることを義務づけており、処分を受けた男は診療所の経営者に事情を説明、元婚約者の女を代役として紹介した。しかし女は医師経験が浅かったため、実際は男が診療所に黙って診察を続けていたという。男は「管理医師が不在になれば、経営者から契約違反で訴えられると思った」と容疑を認めている。【服部陽】」


医師法第32条は,「第7条第2項の規定により医業の停止を命ぜられた者で、当該停止を命ぜられた期間中に、医業を行つたものは、1年以下の懲役若しくは50万円以下の罰金に処し、又はこれを併科する。」と定めています.
この医師は,医業停止をどのように受け止めていたのでしょうか.皮膚科医師のキャリアを知っていたはずですから,そもそも代役として紹介すべきではなかったと思います.
未だ30歳の若さですから,3か月の停止期間中は医業以外の仕事を行っていればよかったのに,と思います.残念な事件です.

谷直樹

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by medical-law | 2012-08-02 20:56 | 医療