弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

2012年 08月 03日 ( 3 )

小宮山洋子厚生労働相,薬害肝炎原告団に請求期限延長を約束,ただし議員立法

「特定フィブリノゲン製剤及び特定血液凝固第IX因子製剤によるC型肝炎感染被害者を救済するための給付金の支給に関する特別措置法」(平成二十年一月十六日法律第二号)は,公布の日から施行されました.
給付金の支給の請求には法律の行の日から起算して五年を経過する日まで,という期間制限があります.

小宮山洋子厚生労働相は,2012年8月3日,薬害肝炎全国原告団・同弁護団との定期協議で,来年1月に迫った同法に基づく給付金の請求期限を延長すべき,と述べました.
なお,小宮山厚生労働相は,議員立法で改正するのが現実的と述べました.

古いカルテが病院の倉庫などに埋もれていて,未請求の被害者がいるのですから,来年1月で請求打ち切りにはできないでしょう.
 
谷直樹

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by medical-law | 2012-08-03 22:57 | 医療

もやもや病の海外小児患者,直接的血行再建術を受け,無事退院

チューリップテレビ「難病もやもや病 海外小児患者 退院へ」(2012年8月3日)は,次のとおり報じました.

 「脳の血管が細くなる原因不明の難病・『もやもや病』。

 この病気で苦しんでいるデンマークの女の子が富山大学附属病院で手術を受け、3日退院を迎えました。

 海外の『もやもや病』の患者を受け入れ、治療をおこなったのは県内では初めてです。

 デンマーク人の女の子・ヴィクトリアちゃん5歳は、2009年にもやもや病と診断され、専門家として知られる黒田敏医師の治療を受けるため、今年6月、富山大学附属病院に入院しました。

 その後、脳内の血管同士をつなげて血液の流れを増やす手術を2度にわたって受け、結果、症状に改善が見られたことから3日退院を迎えました。

 担当医や看護師に見守られながら退院したヴィクトリアちゃんは「早く母国の友達に会いたい。乗馬や水泳で遊びたい」と話していました。

 ヴィクトリアちゃんはしばらく県内で療養したのちデンマークに帰国するということです。

 この『もやもや病』、アーティストの徳永英明さんも発症したことで知られていますが、どんな病気なのでしょうか。

 もやもや病とは脳の血管が細くなり、血液の流れが悪くなる病気で、なんとか脳に血液を送ろうと無数の血管が網目のように出て、煙のようにモヤモヤして見えることから名前がつきました。

 頭痛やけいれん、脱力発作、脳梗塞などを引き起こすといわれ、厚労省は難治性特定疾患、いわゆる『難病』に認定しています。

 なぜ今回、ヴィクトリアちゃんが富山で治療を受けたかなんですが、この病気、実はアジア人に多く、欧米で発症するのはきわめてまれなんです。

 このため日本での研究が世界をリードしているということなんですね。」


北日本放送「難病のデンマーク女児無事退院」 (2012年8月3日)は,次のとおり報じています.

「脳の病気、「もやもや病」の手術を富山大学附属病院でうけたデンマーク在住の5歳の女の子が、3日無事に退院しました。

 富山大学附属病院が海外から治療の依頼を受けたのは今回が初めてです。

 デンマーク人の女の子「ヴィクトリア」ちゃん(5)は、脳の病気「もやもや病」の手術を受けるため6月25日から富山大学附属病院に入院していましたが、手術後の経過がよく、3日退院となりました。

 「もやもや病」は、脳の太い血管にうまく血液が流れなくなり、頭痛や体のマヒといった症状が出る病気です。

 太い血管の血流を補おうと、異常に発達した細い血管が脳を撮影すると「もや」のように写ることから名づけられました。

 病院側が3日開いた会見によると、ヴィクトリアちゃんはドイツのベルリンで脳に流れる血をふやす手術を受けていましたが、手術後も発作がおさまらず、追加の手術を受けるため富山にきていました。

 およそ200例のもやもや病の執刀経験を持つ黒田敏脳神経外科診療課長は会見で、「手術を追加することでどこまで症状がよくなるか当初少し不安はあったが考えたとおりの経過で安心している」と話しました。

 術後、ヴィクトリアちゃんは頭痛や手足のマヒが減って笑顔が多くなり、活発に動くようになったということです。

 両親、きょうだいと一緒に医師らに見送られたヴィクトリアちゃんは、「デンマークに戻ったら幼稚園で友達と遊んだり、乗馬や水泳をしたい」と話していました。

 ヴィクトリアちゃんはしばらく富山市内で療養を続け、今月下旬にデンマークに戻る予定だということです。

 富山大学附属病院が海外から治療の依頼を受け取り組んだのは今回が初めてです。」 


共同通信「難病の5歳女児、富山大を退院 デンマークから治療で来日」(2012年8月3日)は,次のとおり報じています.

「富山大病院(富山市)の黒田敏医師(脳神経外科)らが、脳の血管が細くなる難病「モヤモヤ病」を患ったデンマークの5歳女児の手術に成功した。3日に退院した女児は「帰ったら、幼稚園で友達と会いたい。大好きな乗馬や水泳をするのが楽しみ」と笑顔を見せた。

 モヤモヤ病は脳の血管が細くなり血流が行き届かず、頭痛や手足の脱力発作を起こす。女児はビクトリアちゃんで、3歳のころに脳梗塞を2度発症し、右半身の脱力発作が現れた。ドイツでの手術後も発作が続いたため、約200回の手術経験がある黒田医師を頼って6月に来日した。」


よかったですね.
デンマークではなく,優れた専門家医師のいる日本の病院で治療したことが,このような良い結果につながったと思います.
患者が少数の難病患者は,それを的確に治療できる医師が少ないので,優れた専門家医師のいる病院を紹介することが重要です.

谷直樹

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by medical-law | 2012-08-03 22:08 | 医療

禁煙学会,労働安全衛生法で受動喫煙防止の義務化が見送られる事に対し厳重に抗議する

禁煙学会は,2012年8月3日,以下のとおり,労働安全衛生法で受動喫煙防止の義務化が見送られる事に対し 厳重に抗議しました.

「新聞報道によれば、労働安全衛生法の改正案の目玉であった受動喫煙防止の義務化を自民党厚生労働部会の了承を得るため、見送るということです。
これはいったい何という事でしょうか。

職場の労働環境は、呼吸する空気の安全性がもっとも大切なものである事は論を待ちません。
実際に、約80%の人々が職場の受動喫煙防止を支持していますし、2003年5月に施行された健康増進法でも職場の無煙化の努力義務が施設管理者に課せられています。
日本国も批准したタバコ規制枠組み条約は、2010年2月までに日本政府が法律で屋内完全禁煙にすることを求めていました。

175カ国が批准している今日、ほとんどの国で対応する法律が検討、実施され、職場の無煙化が計られているのが現世界の揺るぎない流れであるのに対し、我が国政府はいったいどこに向おうとしているのでしょうか、
無残な失政と言わざるを得ません。
この無策によって職場の受動喫煙による年間数千名の死者を放置してよいのでしょうか。
この無策によって、それを遙かに超える様々な疾病に苦しむ人々を放置してよいのでしょうか。

この意図的な無策によって、利益を得るのは、タバコを売りまくる事で株価時価総額が4兆4000億円を超えたJTだけです。
日本国民は、この恐ろしいたくらみを決して許しはしません。
日本禁煙学会は、このたくらみを広く世界に訴え続けます。 」


労働安全衛生法で受動喫煙防止の義務化が見送られる事に対し厳重に抗議をする理由」(PDF)

谷直樹

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by medical-law | 2012-08-03 21:45 | タバコ