弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

2012年 08月 11日 ( 2 )

愛媛大学と指導担当医師の准教授が,長時間労働強要,暴力行為,支払い強要等で院生に訴えられる(報道)

西日本新聞「「長時間労働のうえ暴力」 院生が愛媛大を提訴 」(2012年8月10日)は,次のとおり報じています.

「長時間勤務を強要され、暴力をふるわれた結果うつ病になったとして、愛媛大大学院の男子学生(31)が愛媛大と指導担当医師の准教授に慰謝料など計1800万円の損害賠償を求め、10日までに松山地裁に提訴した。

 訴状によると、男性は准教授に早朝から深夜までの労働を強制され、帰宅できず大学病院のいすで寝ることもあった。

 准教授は男性の腹部を蹴ったり頭を殴ったりしたほか、2009年6月ごろ、男性のミスを理由に支払いの義務がないのに、実験で使う器具や試薬の費用計約25万円を無理やり支払わせた。」


注目の裁判です.
愛媛大学側の反論,コメントはないのでしょうか.

谷直樹

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by medical-law | 2012-08-11 01:16 | 医療事故・医療裁判

名古屋大学医学部附属病院,患者の個人情報を記録したUSBメモリーを紛失

名古屋大学医学部附属病院で,医師が,本来持ち出し禁止の患者の個人情報を記録したUSBメモリーを紛失する,という事故がおきました.ファイルの暗号化,ロックなどは行われていなかったようです.
個人情報の流出は,病院の責任になります.
個別に管理者の許諾はなければ個人情報をUSBメモリーなどにコピーすることが不可能な設定にし,USBメモリーなどにコピーする際には自動的に暗号化される,というシステムを導入すべきではないか,と思います.

中日新聞「患者情報入りUSB紛失 名大病院、86人分」(2012年8月10日)は,次のとおり報じています.
 
「名古屋大病院(名古屋市昭和区)は10日、名前のイニシャルや病状、身長、体重、治療の効果など患者86人分の個人情報を記録したUSBメモリーを紛失したと発表した。

 名大病院によると、30代の女性医師が3日に、自宅にあったUSBをかばんのポケットに入れて通勤。この日は一日USBを使わなかったが、帰宅後に確認したところ、ポケットからなくなっていることに気付いた。

 USBには名大病院や関連医療機関の患者情報が記録されていた。持ち出し禁止だが、女性医師は自宅で学会の発表準備をするために持ち帰っていた。本来はかけるべきロックも設定していなかった。」


ちなみに,報道によると,昨年6月以降,個人電磁情報の紛失事故は,以下の施設で起きています.

2011年 6月
慶應義塾大学病院スポーツ医学総合センター
北海道大学病院

2011年7月
医療法人 柏堤会(財団) 戸塚共立第1病院
藤田保健衛生大学病院
昭和大学歯科病院

2011年8月
筑波メディカルセンター病院

2011年9月
千葉県精神科医療センター
鹿児島大学病院

2011年10月
JA茨城県厚生連茨城西南医療センター病院
独立行政法人国立病院機構三重中央医療センター
独立行政法人労働者健康福祉機構関東労災病院
大和市立病院

2011年11月
独立行政法人国立病院機構金沢医療センター

2012年1月
医療法人聖愛会
独立行政法人国立病院機構千葉医療センター
独立行政法人国立病院機構宇多野病院
東京女子医科大学附属八千代医療センター

2012年2月
京都府立洛南病院(ただし一時紛失)
岡山大学病院
藤沢市民病院
長崎大学病院

2012年3月
日本赤十字社医療センター

2012年4月
ごう在宅クリニック(札幌)
静岡県立病院機構静岡県立総合病院
広島大学病院
福岡大学病院

2012年5月
福岡大学病院

2012年7月
日本大学歯学部付属歯科病院

2012年8月
名古屋大学医学部附属病院

谷直樹

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by medical-law | 2012-08-11 00:47 | 医療