弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

2012年 11月 24日 ( 2 )

第21回国民の医薬シンポジウム「がんの薬物療法について考える その批判的・科学的検討」

「第21回国民の医薬シンポジウム「がんの薬物療法について考える その批判的・科学的検討」が,2012年11月23日,開催されました.

しんぶん赤旗「抗がん剤治療を検討 医薬シンポ イレッサ不当判決批判」(2012年11月24日)は,次のとおり講演の内容を紹介しています.

◆ 吉村良一氏(立命館大学法科大学院教授)

「イレッサの副作用で死亡した遺族らが国とアストラゼネカ社を訴えた裁判で、原告を敗訴させた東京・大阪両高裁の判決について、その不当性を「副作用に関する指示・警告が不適切」という観点から、製造物責任法をもとに批判しました。」

◆ 福島雅典氏(先端医療振興財団臨床研究情報センター長)

「「がん治療を35年間、専門にしてきた。がんの制圧はできる。それは薬物に頼るのではない。予防と早期発見がカギを握る」
また福島氏は、肺がん治療薬イレッサについて海外から重篤な副作用が報告されていたのに、日本で承認したことを鋭く告発。副作用で大量の死亡者を出したメーカーや国、学会関係者の「人間性が問われる」と指摘しました。」


谷直樹

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by medical-law | 2012-11-24 17:07 | 医療

NPO法人患者の権利オンブズマン副理事長久保井摂氏が語る「患者の権利の現状」(西日本新聞)

西日本新聞「患者の権利 現状は「オンブズマン」副理事長に聞く 医療機関の理解まだ 保障へ環境整備必要」(2012年11月23日)で,久保井摂先生は,次のとおり述べています.

 「各医療機関は患者の権利をかなり尊重するようになってきた。例えば、権利の代表格であるインフォームドコンセント(十分な説明を受けた上での同意)はどこも意識している。ただ、全体でいえば、深く理解しているとは言い難い。」

 「患者の権利を主張する患者が現れたとき、各医療機関は依然として、その矛先が自分たちに向かってくると警戒している。それは間違った認識だ。この権利をめぐっては、患者と医療機関は対立関係ではなく、協調関係にあることを理解してほしい。両者は患者の権利が保障されるための環境整備を国や自治体に求めていくパートナーだ」
 「例えば、病院勤務医が患者に説明を十分にしたくても、医師は忙しくて時間があまりとれない問題がある。解決に向け、病院の医師数について国などに適切な配置基準を設けるよう要求していくのは、患者と医療機関だ。日本の医療は公的制度なので、環境整備は国や自治体に責任がある」

 「苦情で感じるのは、高齢者の『死』をめぐっての医療不信が増えているということだ。背景には『死』が医療に閉じ込められ、市民側が『死』をよく知らないこともあると思う」
 「さまざまな慢性疾患を抱える高齢者の場合、医学的にはいつ亡くなってもおかしくないのに、いざ亡くなると不適切な医療だったのではないか、と疑ってしまうこともあるようだ。人はどうやって死ぬのかや、医療の限界についての理解が市民側に不十分だと、こうした不信が生じる。それではいけないと思い、市民向けに『医療講座 死生学入門』も企画している」

◇「医療講座 死生学入門」 
(1)12月1日午後2時、福岡市中央区天神3丁目の天神チクモクビル。二ノ坂保喜・にのさかクリニック院長が「死を見つめて生きる‐在宅ホスピスの現場から」と題して話す
(2)来年2月23日午後2時、天神2丁目の天神ビル。谷田憲俊・前山口大医学部教授が「日本人の死生観の変遷を振り返る」と題して話す。
参加費は1回500円。事前に予約を。患者の権利オンブズマン事務局=092(643)7579。」


谷直樹

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by medical-law | 2012-11-24 13:44 | オンブズマン