弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

2013年 02月 28日 ( 4 )

患者の権利オンブズマン東京総会記念講演

読売新聞「患者の権利オンブズマン東京総会記念講演」(2013年2月28日)は,次のとおり伝えました.

「3月9日午後2時、東京・飯田橋のセントラルプラザ10階。無料。申し込みはメール(kanjakenri@yahoo.co.jp)で。問い合わせは(電)03・5363・2052。」

患者の権利オンブズマン東京のサイトより

1 『患者の権利オンブズマン東京10年のあゆみ-医療に心と人権を-』   

  幹事長 谷直樹
  午後2時~2時20分

人権とは人を人として尊重することです.
世界人権宣言第1条は「すべての人間は、生れながらにして自由であり、かつ、尊厳と権利とについて平等である。人間は、理性と良心とを授けられており、互いに同胞の精神をもって行動しなければならない。」としています.
医療は、人の生命身体にかかわるものであり、人の生き方に影響しますから、医療では人権が保障されねなりません. 医師と患者・家族の双方に心の余裕がないと、関係がギスギスしたものになり、お互いにその言葉の背景を察することができず、お互いを尊重することができません。そのため、むなしい争いが生じることもあります。
こじれた関係を修復できるのは、その当事者以外にありません. 医師と患者・家族の双方がお互いを尊重し、対話を回復するために、患者の権利オンブズマン東京は、今後も活動を続けていきたいと思います.


2 『患者のエンパワメントと患者支援-患者相談のあり方-』

  ペイシェント・アドボケイト/医療コミュニケーション研究者
  岡本左和子 先生の特別講演

患者がどのような感情・思考を経て苦情に至るのか,その時々で必要な支援は何か。このような点を理解しないままでは,良かれと思った支援でも,ある局面では不適当ということがあります。
 適切な患者相談にあたって重要かつ理解してほしいことを,演者の経験と研究に基づいて,ご講演いただきます。また,相談員が元気になるお話も満載です。
 お誘い合わせの上,多数ご参加下さい!!

 岡本左和子先生は,1957年兵庫県生まれ。
 同志社女子大学学芸学部英文学科卒業。
 1995年より約5年間米国ジョンズ・ホプキンス病院国際部にてペイシェント・アドボケイトとして勤務。
 2006年米国メリーランド州立タウソン大学コミュニケーション学修士取得。
毎日新聞に「診察室のワルツ」を連載しています.


谷直樹

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by medical-law | 2013-02-28 22:13 | オンブズマン

女性の、女性による、女性のための勉強会、2013

毎日新聞「新型出生前診断:考える市民公開講座 長崎市で来月5日」(2013年2月26日)は,次のとおり報じました.

「妊婦の血液から胎児の染色体異常を調べる新型出生前診断を考える市民公開講座が3月5日、長崎市茂里町のNCC&スタジオで開かれる。長崎産科婦人科学会などが主催し、今春にも始まる診断について考える。

 新型出生前診断は、採血だけでダウン症などの可能性を高い精度で調べられるが、妊婦の年齢などで精度が異なる点や、結果を妊婦がどのように受け止めるかなど課題も多い。

 日本遺伝カウンセリング学会会長の斎藤加代子・東京女子医大遺伝子医療センター所長と、斎藤有紀子・北里大准教授、永岡亜也子弁護士の3人が、診断の実情や問題点を語る。長崎産科婦人科学会会長の増崎英明・長崎大教授は「問題点を理解していない人も多いので講座で理解を深めてほしい」と参加を呼びかけている。

 午後5時55分〜午後8時。無料。予約不要。問い合わせは長崎大産婦人科医局(ファクス095・819・7365)へ。【五味香織】」


女性の、女性による、女性のための勉強会、2013

講演1 今、なぜ出生前診断が問題なのか
講師:東京女子医科大学附属遺伝子医療センター所長
   齋藤 加代子 先生

講演2 母体血を用いた出生前遺伝学的検査の倫理的課題
女性と障害者の議論・対話の歴史から
講師:北里大学医学部附属医学教育研究開発センター 医学原論研究部門准教授
   齋藤 有紀子 先生

講演3 講演法律からみた出生前診断の問題
講師:福崎博孝法律事務所 弁護士
   永岡 亜也子 先生」



少し遠くても行きたい内容ですね.

谷直樹

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by medical-law | 2013-02-28 02:51 | 医療

「「リレンザ」吸入し気管支喘息の既往のある患者が死亡

日本経済新聞「「リレンザ」吸入し1人死亡 アレルギー性ショックで 」(2013年2月28日) は,次のとおり報じました.

「厚生労働省は27日、2009~12年に抗インフルエンザ薬の「リレンザ」を吸入した患者3人が、副作用とみられるアレルギー性ショックを起こし、うち1人が死亡していたと発表した。リレンザは年間推計170万人が使用している。

 同省は、薬の使用上の注意書きに、重大な副作用として「ショック」を加えるよう指導した。

 同省によると、家族がB型インフルエンザに感染した30代女性が、予防のためリレンザを吸入したところ、数分後に呼吸困難となり手足が硬直、間もなく死亡した。女性には気管支ぜんそくの発症歴があり、リレンザ吸入当日には発熱と感染性胃腸炎による嘔吐(おうと)もあったという。〔共同〕」


気管支喘息など呼吸器に病気のある人は,吸入薬であるリレンザを使用しないほうかよいかもしれません.

谷直樹

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by medical-law | 2013-02-28 02:11 | 医療

水俣病裁判,国は裁判に勝つためなら偽証も強要するのか

熊本日々新聞「「棄却妥当と証言を」 水俣病診断医師に環境省」(2013年2月26日)は,次のとおり報じました.

「水俣病関西訴訟の最高裁判決で被害を認められた大阪府豊中市の女性(87)が熊本県に患者認定を求めた訴訟の控訴審で、環境省が、女性を水俣病と診断した医師の意見書の証拠提出を見送り、さらに証人として「(棄却処分とした)認定審査時の判断は妥当だった」と証言するように求めていたことが、26日分かった。

 女性は最高裁判決後も認定申請を棄却されたため、2007年に提訴。12年4月、控訴審で逆転敗訴し上告した。女性の弁護団は26日、医師の意見書を最高裁に提出し、「フェアではない」と同省の対応を批判している。

 環境省は訴訟当事者ではないが、水俣病認定が法定受託事務であることなどから訴訟に参加している。

 弁護団によると、証言を求められたのは新潟水俣病の臨床経験があり、順天堂大客員教授などを務める佐藤猛医師(80)=神経内科。大阪高裁で係争中の11年6月、環境省から証人出廷を要請された佐藤医師は、過去の検診記録などから女性を水俣病と診断した意見書を作成。これに対し、同省は「認定審査会の判定は妥当だったと証言してほしい」と求めたが、佐藤医師は「1回目の認定申請(1973年)に関する審査会から終始、水俣病と診断するのは可能」と拒否したという。

 佐藤医師は、3月15日に最高裁の口頭弁論があるのを知って弁護団に接触。「患者の病気の苦しみに同情を禁じ得ず、裁判の判定にも納得できなかった」と説明したという。

 環境省特殊疾病対策室は「係争中で個別の内容についてはコメントできないが、少なくとも虚偽の証言をするよう要請した事実はない」と話している。
(石貫謹也、渡辺哲也)」


読売新聞「「国側有利な証言 医師に依頼」認定訴訟で弁護団指摘」(2013年2月27日 )は,次のとおり報じました.

「熊本県が水俣病の患者と認定しなかったのは不当として、大阪府豊中市の女性(87)が患者認定を求めている訴訟で、女性の弁護団は26日、来月15日の上告審弁論を前に記者会見を開き、環境省が控訴審で証人として出廷を依頼した医師に対し、本人の見解と異なる証言をするよう繰り返し働きかけたと指摘、医師名で経緯を説明する書類を最高裁に提出したと発表した。

 弁護団によると、同省の担当官が2011年6月、国立国際医療研究センター(当時は国立精神・神経センター)国府台病院の佐藤猛元院長(80)に女性の症状に関する意見書を作成し、県側証人として出廷するよう依頼。カルテなどから佐藤氏が「女性は水俣病」と診断すると「当時の知見では水俣病ではないとの判断は妥当だったと証言してほしい」と繰り返し要請したという。

 佐藤氏が拒否すると、証人の話はなくなり、県側は別の医師の意見書を同高裁に提出。昨年4月の控訴審判決で女性が敗訴したことを知り、納得できなかった佐藤氏から、今年1月、弁護団に情報提供があったという。」


環境省が,医師に虚偽の証言をさせようとするのも問題ですが,国の代理人は,そのような活動を制止しなければいけないと思います.

谷直樹

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by medical-law | 2013-02-28 00:55 | 医療事故・医療裁判