弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

2013年 04月 05日 ( 2 )

新小学1年生が将来就きたい職業,「医師」が6位(女の子),8位(男の子)

ランドセル用素材として7割以上のシェアを占める人工皮革<クラリーノ>を生産している株式会社クラレは,1999年から新1年生に「将来就きたい職業」のアンケート調査を行っています.
1999年の調査開始年,10年前,5年前,今年の順位を医師についてみると次のとおりです.
女の子は,7位,7位,7位,6位
男の子は,10位,8位,9位,8位
と順位を上げています.

医師について,女の子の親は5位,男の子の親は3位で,1999年の調査開始年,10年前,5年前,今年で全く変化がありません.

小学校6年生になると,女の子では3位に上昇します.男の子では8位です.
女の子の親は5位,男の子の親は6位です.
女性医師は確実に増加しますね.

私立医学部の2~5千万円の学費を含めて,医師になるまでにかかる社会的費用は約1億円といわれています.それにもかかわらず,この順位はすごいです.

遅くともこの子たちが医師になるときには,医師の労働時間を減らし,環境整備が行われていることを期待いたします.日本医師会は医学部新設に反対していますが,医学部を増やし,医師を増員したほうが,労働時間の減少と労働環境の向上に資すると思いますが,いかがでしょうか.

医師の労働条件は過酷で出産・育児のために復職が困難になると聞きますが(弁護士や裁判官とはだいぶ違いますね),藤田保健衛生大病院,名古屋大学病院,愛知医科大学病院などでは,新たな取り組みが始まっているそうです.

中日新聞「女性医師の時短勤務や復職支援 東海地方の大学病院」(2013年4月4日)は,次のとおり報じました.

「女性医師が子育てと仕事を両立できるよう、東海地方の大学病院でこの春、時短勤務制度や復職支援を充実させる取り組みが広がっている。結婚や子育てをする人が増える30代から退職する女性医師が多く、厚生労働省は「医師不足が解消できない理由の一つ。仕事を続けるのが難しい女性医師はこうした制度を生かしてほしい」と期待する。

 藤田保健衛生大病院(愛知県豊明市)は今月から、育児などを理由に短時間勤務を望む女性医師に対し、週20時間または30時間勤務を導入した。通常勤務は週40時間。給料が半減しても「好きで選んだ仕事が継続できる方が大切」という声に応えた。女性医師向けのサロンも新設。気軽に交流や相談ができるようにした。

 同病院では4年前から、子育て中の職員が1日1時間半勤務を短縮できるようにしたが、月~土曜の出勤に加え、定時に帰宅できないことも多く、退職を選ぶ女性医師が多かった。

 新制度は、毎週の勤務時間さえ満たせば自由に働ける。「子どもが寝ている夜の方が働きやすい」という人は夜勤だけの勤務も可能。脳神経外科の加藤庸子教授は「家庭も仕事も使命感を持って上手に働き、専門性と技術を高めてほしい」と話す。

 今年の医師国家試験の合格者7696人のうち、女性は2516人で32・6%を占めた。厚労省の調査では、病院や診療所で働く女性医師の割合は、29歳以下の35・9%をピークに、30代から減少していく。

 名古屋大病院(名古屋市昭和区)と愛知医科大病院(愛知県長久手市)はそれぞれ3月から、退職した女性医師のための復職支援プログラムを始めた。プログラム希望者の出身大学や年齢は一切問わない。まずは多くの患者とやりとりする内科外来の初診を担当し、専門の診療科へ復帰したり開業を目指す。

 10年近くブランクのある人もいるが、「学生が一人前の医者になる期間を考えれば、即戦力。患者との話し方はすぐ身につくことではない」と名大病院卒後臨床研修・キャリア形成支援センターの平川仁尚副センター長。「女性医師が増える中で男性の理解も深まりつつある。働き方を見つめながら、医師の人生そのものを支援していきたい」と話す。

 <女性医師の就労支援> 厚労省は2008年度から女性医師就労支援事業を開始。育児や勤務時間を相談する窓口の設置や復職研修制度などを導入する医療機関に、地方自治体を通じて経費を補助している。12年度は愛知や岐阜など36都道府県で実施。休職した際の代替医師の給与を半額補助したり、復職の研修指導をする医師の給与なども含まれる。医師不足で代替医師がいないなど、制度を活用できる状況にない問題もある。

(中日新聞・柚木まり)」



谷直樹

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by medical-law | 2013-04-05 02:44 | 医療

日本リウマチ学会,「トファシチニブについて」

トファシチニブは,2013年3月25日に承認されましたが,発がん性(米国での本剤による発症率が約0.3%),感染症リスクにが懸念され,未だ安全性の点で十分なデータがなく,反面,経口剤のため広く使用されることから,きわめて慎重な対応が必要な薬剤です.

一般社団法人日本リウマチ学会は,2013年4月2日,そのサイトで,トファシチニブ(ゼルヤンツ錠)について,以下のとおり,表明しました.

「日本リウマチ学会理事会では、トファシチニブの承認申請に対して、その安全性を懸念する観点より資料1のような要望書を本年2月20日にファイザー社に対して提出を致しました。それに対して、ファイザー社より資料2の回答が本年3月14日付けで寄せられました。 一方、本年3月13日に、医薬品第二部会においてゼルヤンツ錠(一般名=トファシチニブクエン酸塩)について審議が行われたことを受け、本年3月25日に厚生労働省より製造販売承認がなされました。 日本リウマチ学会としては、 我が国におけるトファシチニブの適正使用について重大な関心を寄せており、今後とも本剤の適正使用について厳しいモニタリングを 行う所存です。」

一般社団法人日本リウマチ学会で,ファイザー株式会社への要望書とファイザー株式会社の回答書を読むことができます.

谷直樹

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by medical-law | 2013-04-05 01:53 | 医療