弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

2013年 11月 28日 ( 2 )

公然わいせつ罪で起訴された整形外科医

神奈川新聞「女児に公然わいせつ罪、医師が起訴内容認める、地裁横須賀支部初公判」(2013年11月27日)は、次のとおり報じました.

「横須賀市上町2丁目の市立うわまち病院に勤務していた整形外科の××××医師(27)=横浜市中区=が、公然わいせつ罪で横浜地検横須賀支部に在宅起訴されていたことが26日、分かった。横浜地裁横須賀支部(野原利幸裁判官)で同日初公判が開かれ、××被告は「間違いありません」と起訴内容を認めた。

 起訴状によると、同被告は4月14日、同病院で勤務中に10歳未満の姉妹に自身の下半身を露出して見せた。5月14日には、横須賀市内のビル敷地内で、通行中の小学校低学年の女児に下半身を露出するなどした。6月8日にも、同市内の駐車場で女児2人に同じような行為をした、としている。

 横須賀署は、被害女児の訴えをもとに現場付近の防犯カメラに写っていた被告を確認。8月下旬に書類送検、横浜地検横須賀支部が9月24日付で在宅起訴した。検察側は冒頭陳述などで、被告は勤務中の病院内で通路の長椅子に座っていた姉妹に対し、母親がいない間に計4回、下半身を露出した上、女児の顔をカメラ付き携帯電話で撮影した、と指摘した。

 同病院は市が設置し、指定管理者の公益社団法人地域医療振興協会(東京都千代田区)が運営、管理している。病院側は7月29日付で被告を懲戒免職にした。被告は2011年3月に鳥取大学医学部を卒業、今年4月から同病院で勤務していた。現在、横浜市内の病院で非常勤医師として勤務している。次回公判は来月上旬に開かれる予定。」


犯行内容が卑劣で、しかも勤務時間中に病院内でというところが大胆で悪質です.
ただ、医道審は、公然わいせつ罪程度で医師免許取消しにはしません.
被告人は、医業停止期間が過ぎれば、他の病院で医師として勤務することができるでしょう.
更正を期待します.

谷直樹

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by medical-law | 2013-11-28 02:14 | 医療事故・医療裁判

市立敦賀病院、肺がんの見落としによる死亡事故、1900万円で示談(報道)

msn産経「がん見落とし、遺族と和解へ 市立敦賀病院」(2013年11月27日)は、次のとおり報じました.

「市立敦賀病院は26日、肺がんの早期発見を見落とす医療事故があり、過失責任を認めた上で、死亡した80代の無職男性=敦賀市=側に1900万円の賠償金を支払うことで遺族と和解の合意に達したと発表した。12月3日開会の定例市議会で議決を得て、成立する。

 病院によると、男性は今年3月12日に自宅で転倒。病院で受診した結果、肺から転移した脳腫瘍(のうしゅよう)と診断され、7月16日に肺がんで死亡した。

 男性は病院で平成21年5月から月に一度、胸部のレントゲン画像を撮っていたが、病院側は肺がんを発見できなかった。病院が男性の過去の画像を調べたところ、23年10月4日の撮影分から肺の陰影の異常が確認できた。男性の主治医(47)は「しっかり見ていなかった」と話しているという。

 この日、記者会見した米島学院長は「遺族の方には本当に申し訳なく思っている。こういう事態を招いたことを真摯(しんし)に受け止め、反省する」などと謝罪した。」


毎日新聞「敦賀病院:早期肺がん見落とし男性死亡 1900万円賠償」(2013年11月27日)は、次のとおり報じました.

「市立敦賀病院(敦賀市)は26日、男性患者の早期肺がんを胸部X線撮影で医師が見落とし、今年7月に男性が肺がんで死亡したと発表した。市は医療過誤として遺族に賠償金1900万円を支払うことを決め、遺族と和解した。

 病院によると死亡したのは市内の80代男性。今年3月に自宅で転倒し、頭部検査で腫瘍が見つかり、肺からの転移だと分かった。男性は透析治療のため2009年から月1回、胸部をX線撮影していた。病院が過去の画像を調べたところ、11年10月以降の画像に肺がんが確認された。

 当時画像の確認は主治医(47)が一人で行っていたため、今後は放射線科の専門医らで二重に確認して再発を防ぐという。記者会見した米島学院長は「このような事態を招いたことを真摯(しんし)におわびする」と謝罪した。【柳楽未来】」


主治医は呼吸器科の医師ではないのでしょうが、胸部レントゲン検査の陰影を見落としたことについて、過失が認められます.
がんの見落としの相談は少なくありませんし、裁判例も集積されています.

私は、これまで、肝がんの見落とし(横浜地裁で勝訴判決)、肺がんの見落とし(弁護士後藤真紀子氏と共同受任、東京地裁で勝訴判決、東京高裁で増額して勝訴的和解)、胃がんの見落とし(弁護士伊藤律子氏と共同受任、東京地裁で勝訴的和解)の事案を担当しました.
また、現在、子宮がんの見落としの事案が訴訟中(弁護士笹川麻利恵氏と共同受任)で、また、訴訟にはなっていませんが、肝がんの見落とし、肺がんの見落とし、胃がんの見落とし、乳がんの見落としの事案も担当しています.

がんの見落とし相談をご希望の方は、電話03-5363-2052、あるいはメールmedicallawtani @ yahoo.co.jp(スペースは詰めてください)でお申し込みください.

谷直樹

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by medical-law | 2013-11-28 01:20 | 医療事故・医療裁判