弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

2013年 12月 18日 ( 1 )

ジャズが好きで猫を飼っていて宝くじを買う人は何の病気になりやすいでしょうか?

データマイニング(Data mining)は,「米国のスーパーでは午後5時以降紙おむつを買った人はビールを買う可能性が高い」という意外な関連性を発見する手法です.

米国では,、医師,保険会社,医療関連会社が個人を特定できる患者情報を許可なく共有したり販売したりすることを禁じられています.しかし,医療記録以外で健康状態を知る手掛かりとなるものを共有したり販売することは、禁止されていません.そこで,臨床試験の参加者を募集する会社は,データマイニングによって,医療情報以外の情報から臨床試験の対象となる患者などを探し出している,とのことです.

WSJ「米、患者探す医療関連会社が狙う意外な個人データ」(2013年12月17日)は,次のとおり伝えています.

ブルー・チップ・マーケティング・ワールドワイド社は ケーブルテレビ(CATV)のプレミアムプランを契約している、ファストフードを頻繁に食べているなど、あまり運動をしていないことがうかがえる人を標的にして、抗肥満薬の対象になる患者を見つけ出している。一方、ファーマスーティカル・プロダクト・デベロップメント傘下のアキュリアンによると、ジャズが好き、猫を飼っている、宝くじを買うといった、一見何でもない個人のデータが関節炎の研究のための患者探しに役立つという。

 アキュリアンのオペレーション担当シニアバイスプレジデント、ロジャー・スミス氏は「クレジットカードの利用履歴や米国車を所有しているのかどうかなどのライフスタイルを基に、探している病状に近いのかどうか、かなり正確に狙いをつけられるところまできている」と語る。」


関節炎のリスクの高い生活様式を調べ,それと他のデータを掛け合わせた結果,ジャズが好き,猫を飼っている,宝くじを買う,という人が関節炎と関連性がある,という結果になったのでしょう.もっと複雑な手法が使われているかもしれません.

谷直樹

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by medical-law | 2013-12-18 02:21 | 医療