弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

2014年 01月 15日 ( 2 )

自治医科大学付属さいたま医療センターに行くべき救急車がさいたま赤十字病院に行き3分の遅れ(報道)

埼玉新聞「救急車が搬送先誤る 浦和区の81歳男性死亡」(2014年1月15日)は,次のとおり報じました.

「さいたま市は14日、心肺停止状態の男性を病院に運ぶ際、救急車が搬送先を誤ったため到着が約3分遅れたと発表した。男性は死亡した。

 浦和消防署管理指導課によると、同日午前7時半ごろ、木崎出張所の救急車が浦和区の男性(81)を搬送。男性は到着時すでに心肺停止状態だったため、救急隊はさいたま赤十字病院の医師に連絡を取って気道確保などを行い、乗車していた救急隊長と救急救命士、消防隊員の男性3人が救命措置を行い、男性機関員が運転をした。

 しかし、救命措置をしていた救急隊長が機関員に行き先を指示しなかったため、機関員はかかりつけの自治医科大学付属さいたま医療センター(同市大宮区)ではなく、さいたま赤十字病院に行くものと勘違い。救急隊長も確認しなかった。

 さいたま市中央区にあるさいたま赤十字病院の敷地内に着いて誤りに気付き、男性は約3・1キロ離れた自治医科大学付属さいたま医療センターに搬送されたが、約3分の遅れが生じた。

 自治医科大学付属さいたま医療センター到着後、救急隊長が男性の家族に遅延理由を説明、謝罪した。

 浦和消防署管理課は「搬送先病院の確認を隊員相互にさせて、再発防止に努めていく」としている。」

3分の遅れが生死を分けたかはわかりませんが,ご遺族は何ともやりきれない気持ちだと思います.
救急車が行き先を間違えたという報道はときどきみかけますが,救急車のスタッフは,プロフェッショナルなのですから,行く先について指示する,行く先について指示を受けることくらいは行ってほしいと思います.

谷直樹

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by medical-law | 2014-01-15 18:45 | 医療事故・医療裁判

医療法人鉄蕉会亀田総合病院、患者個人情報の入ったUSBメモリ紛失

CBニュース「亀田総合病院で患者情報USBメモリ紛失- 対策委設置し再発防止徹底」(2014年1月14日)は、次のとおり報じました.

「亀田総合病院(千葉県鴨川市)は、入院患者約5000人の個人情報が入ったUSBメモリを紛失したと発表した。第三者による不正使用の情報はなく、同病院は「院内関係者のみが立ち入り可能な場所での紛失である可能性が高い」として、個人情報紛失事故対策委員会を設置して調査などを進めるとともに、職員に再発防止を徹底する。【新井哉】

 同病院によると、今月7日にUSBメモリの紛失が判明。記録されていたデータは、平仮名の氏名や入院予定日、疾患名、担当医などが記載された入院予定台帳の9750人分、漢字の氏名や疾患名、執刀医などが記載された手術台帳の5063人分。同じ患者のデータの重複も多く、患者数は約5000人になるという。

 泌尿器科の医師と医療担当事務員が、入院・手術台帳と週間予定表の作成に必要な情報を交換するためにデータを入力。同病院では個人情報保護の規定を設けており、通常はパスワードが設定された院内管理用のUSBメモリを使用しているが、今回のケースでは暗号化やパスワードが設定されていない私物が使われていた。

 同病院は、紛失が判明した7日に情報システム委員会を開催。翌8日には個人情報紛失事故対策委員会を設置し、9日付で保健所と警察署に紛失を届け出た。また、対象の患者にお詫びと報告の文書を発送し、問い合わせ窓口も設置した。同病院は、ウェブサイトに「今後は、個人情報保護に関する規定の見直しを実施する」とのコメントを掲載。規定順守のための職員教育を徹底することで、再発防止を図る方針を示している。」


暗号化やパスワードが設定されていない私物が使われていたことは問題でしょう.


電磁データの紛失が報じられ続けているのに,紛失事故はいっこうに無くなりません.

◆ 2011年6月以降の個人電磁情報の紛失事故

2011年 6月
慶應義塾大学病院スポーツ医学総合センター
北海道大学病院

2011年7月
医療法人 柏堤会(財団) 戸塚共立第1病院
藤田保健衛生大学病院
昭和大学歯科病院

2011年8月
筑波メディカルセンター病院

2011年9月
千葉県精神科医療センター
鹿児島大学病院

2011年10月
JA茨城県厚生連茨城西南医療センター病院
独立行政法人国立病院機構三重中央医療センター
独立行政法人労働者健康福祉機構関東労災病院
大和市立病院

2011年11月
独立行政法人国立病院機構金沢医療センター

2012年1月
医療法人聖愛会
独立行政法人国立病院機構千葉医療センター
独立行政法人国立病院機構宇多野病院
東京女子医科大学附属八千代医療センター

2012年2月
京都府立洛南病院(ただし一時紛失)
岡山大学病院
藤沢市民病院
長崎大学病院

2012年3月
日本赤十字社医療センター
国立大学法人高知大学医学部

2012年4月
ごう在宅クリニック(札幌)
静岡県立病院機構静岡県立総合病院
広島大学病院
福岡大学病院

2012年5月
福岡大学病院

2012年6月
日本大学医学部附属板橋病院

2012年7月
日本大学歯学部付属歯科病院

2012年8月
名古屋大学医学部附属病院
順天堂大学医学部附属順天堂医院
愛知県厚生農業協同組合連合会江南厚生病院

2012年9月
沖縄県立中部病院
福岡歯科大学医科歯科総合病院
大阪リハビリテーション病院

2012年10月
医療法人社団恵仁会セントマーガレット病院
東京医科大学病院
昭和大学病院附属東病院
浜松医科大学医学部付属病院,浜松医療センター

2012年11月
九州大学病院
東京慈恵会医科大学附属柏病院

2013年2月
札幌医科大学附属病院

2013年3月
東京医科歯科大学歯学部附属病院

2013年4月
昭和大学歯科病院

2013年5月
市立岸和田市民病院

2013年7月
順天堂大学医学部附属順天堂医院
東京女子医科大学病院
一般財団法人神奈川県警友会けいゆう病院
埼玉県立がんセンター

2013年8月
さいたまほのかクリニック

2013年9月
新潟県立六日町病院
公益財団法人東京都保健医療公社荏原病院

2013年10月
産業医科大学若松病院

2013年12月
筑波大学附属病院
岐阜大学医学部附属病院(その後発見)
JR東京総合病院

2014年1月
医療法人鉄蕉会亀田総合病院(その後発見)

【追記】
CBニュース 「紛失した患者情報USBメモリ発見-亀田総合病院、院内規定見直しへ」(2014年1月20日)は,次のとおり報じました.

「入院患者約5000人の個人情報が入ったUSBメモリを紛失した問題で、亀田総合病院(千葉県鴨川市)は、再度院内を探したところ、泌尿器科医師のカンファレンスルームでUSBメモリが見つかったと発表した。同病院は、対象者にUSBメモリ発見に関する報告文を郵送するとともに、病院長名で「患者や関係者の皆さまにご心配、ご迷惑をおかけしたことを再度深くお詫び申し上げます」との謝罪文をウェブサイトに掲載した。【新井哉】

 同病院によると、今月7日にUSBメモリの紛失が判明。氏名や入院予定日、疾患名、担当医などの患者情報が入っていたという。紛失事案の公表後も、引き続き院内を探していたところ、14日午後7時ごろ、なくなった場所の可能性が高かったカンファレンスルームでUSBメモリを発見した。

 同病院は、紛失直後に設置した個人情報紛失事故対策委員会で再発防止策などを検討中で、特に私物のUSBメモリが院内に持ち込まれていたことを問題視しているという。発見後も引き続き、同委員会で職員教育の徹底などについて話し合う方針だ。

 紛失の際に設置した相談窓口での対応については、すでにUSBメモリが見つかっていることから、今月末で終了する。同病院は「今後、このようなことがないよう、個人情報保護に関する規定の見直しを実施するとともに、規定順守のための職員教育を徹底する」としている。」



谷直樹

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by medical-law | 2014-01-15 01:05 | コンプライアンス