弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

2014年 02月 27日 ( 2 )

東京高裁で因果関係を立証し逆転勝訴判決

昨日(平成26年2月26日),東京高等裁判所で,請求認容(勝訴)の判決をもらいました.
私と馬場望弁護士が控訴審(東京高裁)から担当した事件です。

医療訴訟は,過失(注意義務違反)・因果関係・損害の3点を患者側が立証する必要があります.
原審の東京地裁判決は,過失を肯定し,因果関係を否定し,原告(患者)の請求を棄却しました.
私と馬場望弁護士は,東京高裁から代理人となり,医学意見書と医学文献を裁判所に提出し,因果関係を立証しました.その結果,原審判決は取り消され,控訴人(患者)の請求が認容されました.いわゆる逆転勝訴判決です.
因果関係立証の重要性を改めて実感しました.

弁護士 谷直樹

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by medical-law | 2014-02-27 02:43 | 医療事故・医療裁判

山形県立河北病院,ガーゼを置き忘れ,300万円で和解(報道)

共同通信「病院、体内にガーゼ放置25年 山形、患者と和解」(2014年2月26日)は,次のとおり報じました.

「山形県立河北病院(同県河北町)は26日、同病院で手術した50代の女性患者(同県在住)の体内にガーゼを25年間にわたり放置する医療事故があり、患者に賠償金300万円を支払うことで和解が成立したと発表した。

 同病院によると、1985年8月に女性患者に盲腸の手術をした際、ガーゼを置き忘れた。2010年に患者が腹部に痛みを感じたため別の病院で検査を受けたところ腫瘍が見つかり、県立中央病院での摘出手術で腫瘍の中にガーゼが見つかった。

 河北病院は同年12月に医療事故として公表。病院と患者の示談交渉が難航したため、患者側は13年1月に山形簡裁に調停を申し立てた。」


ガーゼの置き忘れ事案については,医療機関の過失が認められます.
通常は,示談で終わりますが,病院の提案が低額で納得できないときは,第3者が加わる解決システムに持ち込むべきでしょう.調停もそのシステムの一つです.
本件は,ガーゼ置き忘れと腫瘍とがまったく無関係とも思えませんが,因果関係が立証されたわけではありませんので,諸般の事情を考慮して300万円で和解したのでしょう.

弁護士 谷直樹

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by medical-law | 2014-02-27 02:01 | 医療事故・医療裁判