弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

2014年 08月 19日 ( 3 )

国立病院機構肥前精神医療センターの看護師が傷害容疑で逮捕される

msn産経「入院患者に暴行 男性看護師を傷害容疑で逮捕 佐賀県吉野ケ里町」(2014年8月19日)は,次のとおり報じました.

「佐賀県警神埼署は19日、同県吉野ケ里町の国立病院機構肥前精神医療センターの病室で、入院患者に暴行を加え肋骨を骨折させたとして、傷害容疑で看護師、××××容疑者(58)を逮捕した。

 逮捕容疑は平成25年9月3日午後8時ごろ、入院中の50代の女性患者を叩いたり膝で押さえつけるなどして肋骨骨折などの重傷を負わせた疑い。××容疑者は「そんなことはしていない」と容疑を否認している。

 神埼署によると、××容疑者は夜間勤務で女性に薬を飲ませようとした際、女性が暴れたため、押さえようとしたとしている。女性から話を聞いた家族が病院に相談して発覚した。

 杠岳文院長は「看護師が逮捕されたことをおわび申し上げます」と陳謝した。」


看護師は否認していますし,真偽は不明です.もし肋骨骨折が事実とすれば,その原因は何によるものか解明していただきたく思います.

【追記】

msn産経「傷害容疑の看護師釈放 佐賀」(2014年9月9日)は,次のとおり報じました.

「佐賀地検は8日、暴れた入院患者を膝で押さえつけるなどしたとして、傷害容疑で逮捕された国立病院機構肥前精神医療センター(佐賀県吉野ケ里町)の男性看護師(58)を処分保留で釈放した。地検は「裏付ける証拠が足りなかった」とした。男性は一貫して容疑を否認していた。」


谷直樹

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by medical-law | 2014-08-19 19:36 | 医療事故・医療裁判

東北労災病院が肺がんを見落としたとして訴えられる

河北新報「医療過誤で東北労災病院を提訴」(2014年8月19日)は,次のとおり報じました

「仙台市青葉区の東北労災病院が肺がんを見落としたため同市の女性=当時(66)=が死亡したとして、東京都の遺族3人が18日までに、病院を運営する独立行政法人労働者健康福祉機構(川崎市)などに約5000万円の損害賠償を求める訴えを仙台地裁に起こした。
 訴えによると、女性は2012年1月、背中などの痛みを訴えて病院を受診。筋肉が痛む「リウマチ性多発筋痛症の疑い」などと診断された。約2カ月後に太白区の別の病院を受診すると重度の肺がんと分かり、同年7月に死亡した。
 遺族側は「女性は診断後も痛みが治まらないと何度も訴えたが、担当の整形外科医は『治癒した』と答えるだけで適切な検査を怠り、肺がんの発見が遅れた」と主張している。
 労働者健康福祉機構は「これから裁判が始まるので、詳しいコメントは差し控えたい」としている。」


2012年3月に重度の肺がんとわかり同年7月に死亡したのですから,仮に2012年1月の時点で発見していても2か月で結果が変わったという立証はなかなか大変なように思いますが,注目したいと思います.

谷直樹

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by medical-law | 2014-08-19 18:35 | 医療事故・医療裁判

『日輪草は何故枯れたか』

「三宅坂の水揚ポンプのわきに、一本の日輪草が咲いていました。
「こんな所に日輪草が咲くとは、不思議じゃあありませんか」
 そこを通る人達は、寺内(てらうち)将軍の銅像には気がつかない人でさえ、きっとこの花を見つけて、そう言合いました。
 熊吉(くまきち)という水撒(みずまき)人夫がありました。お役所の紋のついた青い水撒車を引張(ひっぱ)って、毎日半蔵門の方から永田町へかけて、水を撒いて歩くのが、熊さんの仕事でした。
 熊さんがこうして、毎日水を撒いてくれるから、この街筋の家では安心して、風を入れるために、障子を明けることも出来るし、学校の生徒たちも、窓を明けておいてお弁当を食べることが出来るのでした。」


竹久夢二氏の『日輪草は何故枯れたか』の冒頭です.
昔の日本には,水を撒いて歩く仕事があったのですね.
今は,散水車が高速道路脇の樹木に水を与えていますが...

「熊さんはある時、自分の仕事場の三宅坂の水揚ポンプの傍に、一本の草の芽が生えたのを見つけました。熊さんは朝晩その草の芽に水をやることを忘れませんでした。可愛(かあ)いい芽は一日一日と育ってゆきました。青い丸爪(まるづめ)のような葉が、日光のなかへ手をひろげたのは、それから間もないことでした。風が吹いても、倒れないように、熊さんは、竹の棒をたててやりました。」

日輪草には適度の水分が必要ですから,土が乾いたら水やりをします.
熊さんの丹精のおかげで日輪草は育っていきました.


「熊さんはもう嬉(うれ)しくてたまりませんでした。熊さんは、永田町の方へ水を運んでいっても、早く日輪草を見たいものだから、水撒車(みずまきぐるま)の綱をぐんぐん引いて、早く水をあけて、三宅坂へ少しでも早く帰るようにしました。だから熊さんの水撒車の通ったあとは、いくら暑い日でも涼しくて、どんな風の強い日でも、塵(ほこり)一ツ立ちませんでした。
 太陽が清水谷(しみずだに)公園の森の向うへ沈んでしまうと、熊さんの日輪草も、つぼみました。
「さあ晩めしの水をやるぞい。おやお前さんはもう眠いんだね」
 熊さんはそう言って、首をたれて寝ている花をしばらく眺めました。時によると、日が暮れてずっと暗くなるまで、じっと日輪草をながめていることがありました。」


日輪草の花言葉は「私はあなただけを見つめる」です.
その日輪草が枯れてしまうすこし哀しいお話です.

竹下夢二氏は,はしがきに「「日輪草」の熊さんも私の姿に違いありません。」と書いています.


谷直樹

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by medical-law | 2014-08-19 01:26 | 趣味