弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

2014年 08月 22日 ( 1 )

『白と黒で』

直腸癌の手術を受ける前のクロード・ドビュッシーが,1915年の夏に作曲した『白と黒で』 (En blanc et noir)は,2台ピアノのための作品です.
ドビュッシーは,あまり考えすぎないで下さい,ベラスケスの灰色のようなものです,と手紙に書いています.
鍵盤の黒と白以上の意味はありません,考えすぎないで,ということなのでしょうが,ベラスケスの灰色って何なのでしょうか? ベラスケスの有名な『ラス・メニーナス(女官たち)』(Las Meninas)では,白い服を着た皇女マルガリータと黒い服を着たベラスケス自身が描かれていますが.このような明暗の対照を意味するのでしょうか.

第1曲には,シェイクスピアの悲劇に基くグノーのオペラ「ロミオとジュリエット」の一節が,第2曲には,フランソワ・ヴィヨンの「フランスの敵に対するバラード」の一節が,第3曲には, 25年間英国の捕虜となっていたシャルル1世・ド・ヴァロワの詩の一節が,それぞれ引用されています.戦時中の作品ということが影響しているのでしょうか.

考えこまずに音楽を聴くことに徹しましょう.
2台ピアノということで,演奏されることがあまり多くないのが残念ですが,1914年に作曲された4手の『6つの古代のエピグラフ』(6 Épigraphes antiques)と同様に,素晴らしい作品です.

今日8月22日は,クロード・ドビュッシーの誕生日です.

谷直樹

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by medical-law | 2014-08-22 06:07 | 趣味