弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

2014年 10月 23日 ( 3 )

生後4週の子連れ出廷の女性弁護士を裁判官が叱責

CNN「やむなく子連れで出廷した弁護士を叱責、裁判官に非難の声」(2014年10月22日)は,次のとおりじました.

「米アトランタの裁判所で、生後4週間の子どもを法廷に連れて来た女性弁護士を裁判官が叱りつける場面があった。弁護士によれば、産休中だったために裁判の期日の変更を求めたが認められず、やむなく子連れで出廷したという。この裁判官に対して全米の女性から怒りの声があがっている。

子連れで出廷したのは移民担当弁護士のステイシー・エーリスマンミクルさん。本人がCNNに語ったところでは、裁判の途中で子どもが泣き出したため、J・ダン・ペレティエ裁判官に「不適切だと思わないんですか?」ととがめられたという。

エーリスマンミクルさんは、自分は子どもと自宅にいるべきだと思ったので、期日の変更を求めたとやり返した。

トラック運転手をしている夫は州外にいて、家族や親類も近くにおらず、生後間もない子どもは保育所にも預けられない。別件を担当する裁判官2人は、産休を理由とする期日の変更を認めてくれたという。

エーリスマンミクルさんはペレティエ裁判官の発言に「法廷で侮辱された」と感じ、移民局の担当機関に苦情を申し立てた。

この一件について子育て事情に詳しいアビタル・ノーマン・ナスマンさんは、「さまざまな理由で裁判の期日が変更されるのは日常茶飯事。産休を理由とする変更が認められないのは論外で、職業的にも人格的にも弁護士をさげすむ行為だ」と裁判官を批判する。

CNNのケリー・ウォレス記者は「子どもをもつ親の状況が職場で理解され、仕事と家庭を完全に切り離すことが不可能な場合もあると理解されるまでには、まだほど遠い状況にある実態が浮き彫りになった」と解説している。」

ディープサウス(Deep South)のジョージア州アトランタの裁判官ですから,保守的な南部の方なのでしょう.


谷直樹

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by medical-law | 2014-10-23 06:43 | 司法

医師法違反で診療所元事務長・診療所元代表が逮捕(報道)

中日新聞「羽島の診療所元代表も逮捕 医師法違反、容疑を否認」(2014年10月22日)は,次のとおり報じました.
 
岐阜県羽島市の「ホテルKOYO別館」にあった診療所「陽光クリニック」の幹部らが医師ではないのに看護師に医療行為を指示したとされる事件で、県警は21日、医師法違反(無資格医業)の疑いで、元代表の津市高洲町、××××容疑者(48)を逮捕した。

 この事件の逮捕者は2人目。県警生活環境課によると、××容疑者は「医師の指示で注射を行っていた」、同じ容疑で既に逮捕されている元事務長の岐阜市今嶺、△△△△容疑者(51)は「注射については分かりません」といずれも容疑を否認している。

 逮捕容疑は、2人は医師ではないのに昨年7月、クリニックの看護師に対し、肝機能の医薬品を愛知県の男性(62)ら患者2人に注射するよう指示。××容疑者は昨年6月と7月、がんなど万病に効くというふれこみの厚生労働省の未承認医薬品を富山県の女性(85)ら患者2人に注射させたとされる。

 県警によると、××容疑者はクリニックで白衣を着て患者に医療の専門的な話をしており、医師だと思っていた患者もいた。県警は、××容疑者が医師を装っていた疑いがあるとみている。

 クリニックは、羽島市の健康商品販売業「高陽社」からホテルの一角を借りて昨年5月に開業し、9月に閉鎖。横浜市の医師が診療所の管理者として週1回勤務し、他の日は医師数人が交代で診療していたが、開業日の半分は医師がいなかったという。

 診療患者はがんや脳卒中、糖尿病など800~900人に上る。高陽社は海洋深層水などのマルチ商法の不正な勧誘をしたとして9月に四国経済産業局から特定商取引法違反(勧誘目的不明示)の疑いで是正指示を受けており、県警はクリニックとの関係を調べる。」


産経新聞「がんでも何でも効く」白衣姿で未承認経口薬販売か 医師法違反容疑の男ら 岐阜」(2014年10月22日)は,次のとおり報じました.

「医師資格がないのに看護師らに注射を指示したとして岐阜県羽島市の診療所「陽光クリニック」の元代表ら2人が逮捕された事件で、元代表らが「がんだけじゃなく、何でも病気が治る」と言って患者に液体状の経口薬を販売していた疑いがあることが22日、県警や元患者への取材で分かった。

 県警は未承認薬だった疑いがあるとみて、薬の入手経路を調べている。

 捜査関係者などによると、医師法違反(無資格医業)容疑で逮捕された元代表××××容疑者(48)らは「がん細胞を攻撃するナチュラルキラー(NK)細胞を活性化し、がんだけでなく、万病に効く」と説明し、患者たちに「ネオイオダイン」という名称の経口薬を販売していた。 胃がんのためクリニックに2週間通った中部地方の70代の女性は、6本1セットになった経口薬を120万円で購入していた。

 ××容疑者も白衣姿で薬の効用や治療法を説明しており、医師だと思い込んでいる患者もいたという。」


偽医師は,患者に,財産的被害のみならず健康被害も生じますので,きわめて悪質です.

谷直樹

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by medical-law | 2014-10-23 01:28 | 医療

市立甲府病院の子どもへの放射性医薬品を過剰投与事件,被害者の会が市長との面談を求める

山梨日日新聞「市立甲府病院過剰投与 被害者の会、慰謝料見直し訴え」(2014年10月22日)は,次のとおり報じました.
 
「市立甲府病院が放射性医薬品を子どもに過剰投与していた問題で、投与を受けた子どもの家族でつくる「過剰投与内部被曝被害者の会」は21日、市に対し、宮島雅展市長との面談を求める要請書を提出した。家族の精神的苦痛などを踏まえ、市が提示した慰謝料額では少ないとし、賠償責任を果たすよう求める。
 同会は昨年6月に、宮島市長に要請書を提出。謝罪や健康被害への補償など6項目を求めた。これまでの協議で、市は定期検査の実施や因果関係が認められる場合の治療費の負担など一部の項目で、要求に応じた。しかし、同会は「会と市では考えに大きな隔たりがある事項もある」とし、要請書の提出を決めた。
 新たな要請書では、被害者の会として、宮島市長との面談を求めている。市側に、10月上旬に被害者の会に提示した慰謝料(被害者1人当たり10万円程度)について、被害者や家族の精神的苦痛の大きさを考えた場合少額であるとして、再考するよう明記した。
 21日、市役所で会見した被害者の会の浜野泰嘉弁護士は「問題発覚から3年以上が経過、宮島市長は来年2月に退任する意向と聞いているので、在任中の解決を望む」と話した。被害者の会は26日、市内で、市議との意見交換会や記者会見を開き、現在の心境を語る。」


記事の「浜野泰嘉弁護士」とは,TOKYO大樹法律事務所の濱野泰嘉(はまのやすよし)弁護士です.
本件は,放射性医薬品の過剰投与という著しく不適切な医療行為が行われていたのですから,期待権侵害にあたるでしょう.お見舞金ではなく,期待権侵害に対する賠償金とすれば,10万円程度ではなく,1桁違う話になるでしょう.

谷直樹

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by medical-law | 2014-10-23 00:12 | 医療事故・医療裁判