弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

2015年 01月 06日 ( 1 )

神戸市立医療センター中央市民病院、脳腫瘍の摘出手術で布製シート遺残事故(報道) 

産経新聞「脳にガーゼ取り忘れ、脳腫瘍手術で発覚 神戸市立病院」(2015年1月6日)は、次のとおり報じました.

 「神戸市立医療センター中央市民病院は6日、昨年8月に兵庫県内の40代女性に脳腫瘍の摘出手術を実施した際に、小型のガーゼを取り忘れる医療事故があったと発表した。女性は回復しているという。病院によると、昨年8月7日、30代の男性医師が女性に脳腫瘍の部分摘出を実施し、小型のガーゼ(縦2センチ、横1センチ)を150枚使用した。29日の経過観察で、手術した箇所に膿瘍がある疑いを確認。同日、手術をしたところガーゼ1枚を取り残していたことが発覚したため、取り除いた。膿瘍はガーゼが原因と考えられるという。病院は女性に事情を説明し謝罪、損害賠償金を支払う方針という。」


神戸新聞「脳内に布製シートを放置、うみができて発覚 神戸・中央市民病院」(2015年1月6日)は、次のとおり報じました.

「神戸市立医療センター中央市民病院(中央区)は6日、昨年8月に県内の40代女性に実施した脳腫瘍の摘出手術で、止血などに使う布製シート(長さ2センチ、幅1センチ)1枚を脳内に放置した、と発表した。シート周辺にうみができて発覚し、約3週間後に取り除いた。女性に後遺症はなかったが、経緯を報告して謝罪したのは再手術の約1カ月後だった。

 同病院によると、脳神経外科の30代の男性医師が8月7日に腫瘍の一部を摘出。シートには通常、置き忘れ防止などを目的に長さ約30センチの糸が付いているが、深部に挿入するために糸を切って使用した1枚が残った。医師は「取り除いたかどうか確認を怠った」と話しているという。

 その後の検査で患部の細菌感染が疑われ、同29日に再手術。シートが見つかり、周辺には長さ1~2センチのうみがあった。同病院は、放置との因果関係があるとみている。女性への説明は9月26日だったが、同病院は「療養への専念を第一に考えた医師らの判断」としている。

 同病院は、医師を厳重注意処分にするとともに、女性への損害賠償を検討している。
(小川 晶)」


本件は糸を切ったことが事故の誘引となったようですが、基本的には確認を怠ったことによるものです.遺残事故は、そのほとんどが確認ミスによるものです.しっかり確認すれば防止できるはずですが、カウントを徹底するようになっても未だに事故は起きています.
遺残事故が起きてしまったら、早めに発見することと、適正な賠償を行うことが必要でしょう.


谷直樹


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by medical-law | 2015-01-06 23:58 | 医療事故・医療裁判