弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

2015年 02月 04日 ( 3 )

JTが飲料製品の製造販売事業から撤退

JTは, 平成27年2月4日開催の取締役会で, 飲料製品の製造販売事業から撤退することを決議した,と発表されました.
「将来の成長戦略について検討を重ねた結果、JT グループの中長期的な成長に貢献していくことは困難であると判断し、経営資源の配分など全体最適の観点から、2015 年9 月末を目途にJT 飲料製品の製造販売事業から撤退することと致しました。」とのことです.

このタイミング(ローラさんのお父さんの判決は来月です)で発表されたことから,桃天CMの都市伝説を想起した方もいるのではないでしょうか.
飲料業界は,お茶,ミネラルウォーター,トクホ飲料等健康に配慮したものが好調です.ところが,JTの主力飲t料は,未だに「桃天」と缶コーヒー「ルーツ」です.タバコに用いるフレーバー,添加物の技術を応用できる飲料が桃天と缶コーヒーだからなのでしょうか.JTには,辻利のお茶はありますが,人気のトクホ飲料はありません.飲料事業全体は21億円の赤字ですが,自販機では28億円の黒字です.

タバコにはニコチンという依存物質が入っていますので,タバコを購入する人は継続的に購入してくれます.それに対し,飲料は時代とともに移り変わります.タバコを主力とするJT は,健康志向が強まっている飲料業界では,戦えないということなのでしょうか.
ただし,中長期的な成長ということになると,明らかに,飲料製品のほうがタバコより有利です.

喫煙率が年々下がっていることから,タバコ事業が中長期的な成長を望めるとは到底考えられません.
JTが,中長期的な成長に貢献していくことは困難であると判断しタバコ事業から撤退すると発表する日がくることを期待します.

谷直樹

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by medical-law | 2015-02-04 20:04 | タバコ

ICJ,クロアチアとセルビアのジェノサイドの訴えを棄却

国際司法裁判所(ICJ)はクロアチアとセルビアのジェノサイドの訴えをともに棄却しました.

Application of the Convention on the Prevention and Punishment of the C rime of Genocide (Croatia v. Serbia) - Judgment of 3 February 2015

集団殺害罪の防止および処罰に関する条約3条は,つぎのとおり規定しています.

「この条約では、集団殺害とは、国民的、人種的、民族的又は宗教的集団を全部又は一部破壊する意図をもつて行われた次の行為のいずれをも意味する。

(a) 集団構成員を殺すこと。
(b) 集団構成員に対して重大な肉体的又は精神的な危害を加えること。
(c) 全部又は一部に肉体の破壊をもたらすために意図された生活条件を集団に対して故意に課すること。
(d) 集団内における出生を防止することを意図する措置を課すること。
(e) 集団の児童を他の集団に強制的に移すこと。」


「全部又は一部破壊する意図をもつて」の要件を充たす証拠はない,というのが棄却の理由です.
ジェノサイドの要件は厳しいです.


谷直樹

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by medical-law | 2015-02-04 19:24 | 司法

厚労省,保育施設における事故報告集計

厚労省は,平成27年2月3日,平成26年の 「保育施設における事故報告」を公表しました.

平成26年に報告のあった、睡眠中の事故は11件(死亡事故17件の約65%)あった。そのうち、うつぶせの状態で発見されたものは4件(死亡事故17件の24%)であった。睡眠に当たっては、子どもの確認、点検、仰向けに寝かせるなど、一人一人を確実に観察する配慮が必要。」(「保育施設における事故報告集計(全体版)」)とのことです.


「○報告件数は177件あった(認可保育所…155件、認可外保育施設…22件)。
177 件のうち平成26年に発生した事故件数は118件
○負傷等の報告は160件あり、そのうち5歳(54名)が最も多かった。
○死亡の報告は17件あり、そのうち0歳(8名)が最も多かった。
○事故の発生場所は、保育施設の 園内(室内) (82 名)が最も多かった。」
とまとめています.

保育施設でのうつぶせ寝事故は有責と判断される傾向にあります.寝返りを始める頃は,寝返りでうつぶせ寝の状態になってしまい,元にもどれない,ということもあります.お昼寝中は厳重な観察が必要とされます.

谷直樹

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by medical-law | 2015-02-04 00:24 | 日常