弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

2015年 03月 02日 ( 1 )

薬害オンブズパースン会議「HPVワクチンメーカーによるコード違反被疑事案に関する苦情申立て」

薬害オンブズパースン会議は,2015年2月26日,日本製薬工業協会に,「HPVワクチンメーカーによるコード違反被疑事案に関する苦情申立て」を提出したとのことです.

「HPVワクチンの接種推進運動を行っている「子宮頸がん征圧をめざす専門家会議」に対し、HPVワクチンメーカーであるMSD株式会社及びグラクソ・スミスクライン株式会社が巨額の寄付を行っていたこと、並びにグラクソ・スミスクライン株式会社のワクチンマーケティング部長の職にあった元社員が、同会議から委託を受けてHPVワクチンの接種推進のための活動を行っていたことは、医療用医薬品プロモーションコードに違反すると思われますので、厳正な調査の上、「医療用医薬品プロモーションコード違反措置規定」に従って違反改善の措置をとることを求めます。」とのことです.

専門家会議は医学研究活動を行っておらず、また研究助成も行っていないため、専門家会議に対する寄付は研究振興目的ではあり得ず、専門家会議が行っているHPVワクチンの接種推進運動に期待したものと考えられます。専門家としての学術的見解を標榜してHPVワクチン推進の活動をしている専門家会議に対して、当該ワクチンメーカーから巨額の資金提供がなされていることは、利益相反の観点からきわめて不適切であるといえます。」と指摘しています.

専門家会議が,MSD,GSKからの資金で,MSD,GSKのいわば身代わりとして,MSD,GSKが行えば医療用医薬品プロモーションコードに違反することとなる活動を行っているとすれば,医療用医薬品プロモーションコードに違反となると考えられるでしょう.


  谷直樹

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by medical-law | 2015-03-02 07:38 | コンプライアンス