弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

2015年 12月 12日 ( 2 )

兵庫県立がんセンターと兵庫県立柏原病院で,放射線科医のCT読影報告を確認せず(報道)

神戸新聞「2県立病院でCT画像確認ミス 兵庫県」(2015年12月11日)は,次のとおり報じました. 

「兵庫県は11日、県立がんセンター(明石市)と県立柏原病院(丹波市)で、コンピューター断層撮影(CT)の結果報告の確認ミスがあったと発表した。

 県によると、がんセンターでは神崎郡の60代女性が6月、過去の腎臓がんの経過観察でCT検査を実施。放射線科医がすい臓がんの可能性を指摘した電子カルテの報告を、担当医が確かめなかった。

 女性が9月に腸閉そくの治療で同センターを受診し発覚。現在は別の病院でがんの治療を受けているという。

 柏原病院では、丹波地域の50代女性が2、6月、厚生労働省指定の難病の治療でCT検査し、放射線科医が大腸の疾患を指摘していたが、担当医が報告を確認しなかった。7月に腸閉そくで救急搬送された。女性は10月に難病が原因で死亡。県によると、確認ミスとの因果関係はないという。

 県病院局は「今後は報告を別の医師と二重チェックするなど再発防止に努める」としている。(斉藤正志)」

放射線科医がいる病院では,CT検査の画像を,担当の医師と放射線科の医師が二重にみているはずです.
放射線科の医師のレポートが担当の医師の読影と異なるときは,話があるのが普通でしょう.

担当医が確認を怠ったのは,放射線科医の仕事を軽視していることになると思います.


谷直樹


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by medical-law | 2015-12-12 07:52 | 医療事故・医療裁判

SMOのエシック社のCRCが不正

SMO(Site Management Organization:治験施設支援機関)のエシック社は,エシック社CRC(Crinical Research Coordinator。治験コーディネーター)が患者日誌の数値、時刻を7カ所書き換え、空欄のチェックボックスにチェックを入れる不正を行ったことを認めました.

「<概要>
本件は1試験、1医療機関で発生し、直接関与した CRC は 2 名(CRC -AおよびCRC-B)で、他に、CRC-Bの要請で他の担当施設から手伝いに来て、不適切行為を見ながらその旨を上司に報告しなかった CRCが1 名(CRC -C)おります。
CRC -Aは、被験者が記載すべき患者日誌において、被験者が鉛筆で下書きした部分を上書きしました。その後、長期休暇に入ったCRC -Aの後任であるCRC-Bは、CRC -Aにより上書きされた患者日誌を新しい患者日誌の用紙に、同様な内容となるように書き直すことを被験者に依頼するとともに、元の患者日誌を廃棄しました。また、CRC -Bは、患者日誌の空欄のチェックボックスにチェックを記載し、さらに臨床試験に係るカルテシール注2・患者日誌に記載されている数値や日時の変更・追記計7件を、記載した本人である医師や被験者に依頼せずに、自らが行いました。
CRC -Cは、CRC -Bによる患者日誌の書き直し依頼の際に、CRC-Bが他被験者対応で席を外すために同席依頼を受けたものです。 」


CRCの不正は,最近,よく聞きます.
CRCを監視し,治験を点検する役割(モニター)が重要となります.


谷直樹


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by medical-law | 2015-12-12 00:27 | 医療