弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

2016年 06月 28日 ( 1 )

群馬大学附属病院で肝臓の手術などで亡くなった患者11人の遺族が遺族会を結成

NHK「群大附属病院で患者死亡 遺族会が初会合」(2016年6月26日)は,次のとおり報じました.

「群馬大学附属病院で肝臓の手術などを受けた患者が相次いで死亡した問題で、一部の遺族が26日、遺族会を結成して初会合を開き、病院の幹部や手術を担当した医師に直接、説明や謝罪を求める方針などを確認しました。

この問題は群馬大学附属病院で、肝臓の腹くう鏡手術などを受けた患者が相次いで死亡したもので、現在、外部の調査委員会が手術後に死亡した50人を対象に調査を進めています。
問題の発覚からおよそ1年半がたつなか、肝臓の手術などで亡くなった患者11人の遺族が26日、遺族会を結成し、群馬県高崎市で初会合を開きました。
会合では病院の幹部や手術を担当した医師に対して、直接の説明や謝罪を求めていくほか、調査を行っている外部の調査委員会に対しても、詳細な報告を求める方針を確認しました。
このあと、遺族と弁護団が会見し、遺族会の代表を務める前橋市の47歳の男性は「病院側の対応が遅く、不安な状態が続いていた」としたうえで、「いちばんは真実を知りたい。なぜ家族が亡くならなければいけなかったのかを、きちんと調べてほしい」と訴えました。
また、遺族会を支援する弁護団の梶浦明裕弁護士は、外部の調査委員会によって病院などの過失が明らかになれば、賠償請求も検討することを明らかにしました。」


医師により手術の上手い下手の差があるのは当然ですので,単に下手というだけでは「過失」があるとは言えませんが,死亡率が異常に高いことからすると,よくある上手い下手の差を越える問題があるように思います.
この件は,個々の事件における具体的な医師の過失を責任原因とすることより,病院の体制自体の過失を問うほうが実態に合致するのではないかと思います.


谷直樹


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by medical-law | 2016-06-28 07:01 | 医療事故・医療裁判