弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

2016年 11月 22日 ( 1 )

上越地域医療センター病院,たんが詰まって死亡した事案で巡回等の頻度が少なかったことを認め賠償(報道)

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上越タウンジャーナル「上越地域医療センター病院でたん詰まり死亡 市が2200万円支払い和解へ」(2016年11月22日)は,次のとおり報じました.

「新潟県上越市営の上越地域医療センター病院で昨年(2015年)1月、短期入所を利用していた市内の成人女性が、たんがのどに詰まったことにより心肺停止となり、その後に死亡した。市は見回りなどの頻度が少なかったことなどにより、結果として死亡という事態に至ったとして、女性の遺族に損害賠償金2200万円を支払う。関連議案を来月の市議会に提案する。

女性は、宿泊を伴う短期入所を利用していたが、たんが詰まって心肺が停止している状態で発見された。救命措置で心拍が再開したものの、自発呼吸ができない状態だったため、県立中央病院に転院搬送されたが、4日後に死亡した。

市によると、女性が短期入所を利用する際には、頻回に見回りをしてたんの吸引を行うということだったが、実際には巡回やたんの吸引の頻度が少なかったことなどから、市は「結果として死亡という重大な事態に至った」と責任を認め、謝罪と再発防止、2200万円の損害賠償金の支払いなどを内容に和解する。

来月の市議会12定例会での議決後は、速やかに示談する予定だという。」

上記報道の件は私が担当したものではありません.
上記報道のケースは,頻回に見回りをしてたんの吸引を行うことが契約内容(契約上の義務)となっていたと考えられます.
また,救命措置で心拍が再開したということは,もう少し早く異変を発見し対処していれば救命できたと考えられます.
たんが詰まって死亡するケースは少なくありませんが,上記報道のようなケースであれば,病院に賠償すべき責任があると考えられるでしょう.


谷直樹

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by medical-law | 2016-11-22 22:59 | 医療事故・医療裁判