弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

2016年 12月 02日 ( 1 )

徳島県立中央病院,医師や職員の病院敷地内の隠れ喫煙を黙認(報道)

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徳島新聞「医師や職員 隠れ喫煙常態化 県立中央病院」(2016年11月30日)は,次のとおり報じました.
 
「2005年4月から敷地内禁煙を義務付けている徳島県立中央病院(徳島市)で、医師や職員が敷地内で隠れて喫煙していたことが29日、病院などへの取材で分かった。病院は常態化していた職員らの敷地内喫煙を黙認していた。

 病院などによると、医師らが喫煙していたのは敷地西側の徳島大学病院との境界近くにある倉庫の裏側。周辺は職員以外の往来はほとんどない場所で、缶に穴を開けた灰皿が置かれ、複数の医師や職員が喫煙場所として利用していた。

 県民から通報を受けた県病院局が22日、病院に連絡し、病院は24日に灰皿を撤去した。病院幹部によると「以前から職員らの敷地内喫煙は把握していた」と事実を認めたが、指導や注意喚起などは行わず、「患者らに迷惑が掛かりにくい場所だった」という理由で黙認していた。

 病院は29日、幹部らでつくる調査委を発足させ、今後、医師や職員への聞き取りを行いながら、いつから、どれくらいの人数が喫煙していたかを調べ、再発防止に向けた対策を検討する。

 竹田伸也事務局長は「誠に申し訳なく思う。職員らへの周知徹底を行い、再発防止に努める」と話した。

 中央病院は05年4月、受動喫煙を防ぎ、患者や来院者の健康を守ろうと、県内の公立病院では初めて敷地内禁煙を導入した。

 医療機関の敷地内禁煙に関する論文もある金沢医科大の中島素子教授(公衆衛生看護学)は「患者らの健康を守る立場の医療従事者が敷地内で喫煙していたのは残念だ。職種を超えて再発防止に取り組む必要がある」と話した。」


2006年に札幌社会保険総合病院が敷地内禁煙としたのを鏑矢とし,現在ではすべての医療機関が敷地内禁煙を実施ないし目指すようになっています.
病気の多くは,程度の差こそあれ,喫煙と関連します.
医師等の医療従事者,病院職員等が喫煙することは,自傷行為であるのみならず,一般の人に喫煙の害を誤解させることになりかねません.
敷地内禁煙は,それ自体が,禁煙治療の一環です.
病院が隠れ喫煙を黙認していたことは極めて重大な問題です.

【追記】
読売新聞「全面禁煙の県立病院、院長も敷地内で喫煙」(2016年12月15日)は,次のとおり報じました.

「全面禁煙にしている徳島県立中央病院(徳島市)の敷地内で医師と職員が喫煙していた問題で、同病院は14日、永井雅巳院長(61)を含む計29人が喫煙したとする調査報告書を発表した。

 県病院局は同日付で、喫煙していた永井院長、八木淑之副院長(59)、医療局長(56)の3人のほか、管理監督責任として9人の計12人(課長級以上)を懲戒処分とし、ほかに課長級3人を文書訓告とした。

 病院局の発表では、永井院長を減給10分の1(2か月)、八木副院長ら4人を同(1か月)。部長級4人、課長級3人を戒告とした。

 調査報告書によると、喫煙は2013年頃から常態化し、問題となった病院の敷地西側にある倉庫の裏側で医師、職員の28人が喫煙。永井院長は職員用駐車場内にとめた自家用車内でたばこを吸ったという。

 竹田伸也事務局長は「今回の事態を真摯に反省し、失った信頼の回復に努めたい」と話した。」




谷直樹

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by medical-law | 2016-12-02 02:29 | タバコ