弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

2016年 12月 11日 ( 2 )

高知県・高知市病院企業団立高知医療センターで,麻酔剤多量投与のミス,抗菌剤を静脈注射のミスの医療事故

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読売新聞「医療事故2件で一時心肺停止…高知医療センター」(2016年12月11日)は次のとおり報じました.

「高知医療センター(高知市)で7月、入院中の70歳代の男女各1人に対し、誤って麻酔剤を多量に投与したり、抗菌剤の投与方法を間違ったりする医療事故があり、ともに一時心肺停止の状態に陥ったことがわかった。

 病院側は関係者に謝罪したという。

 同医療センターによると、70歳代の男性は、胆管と膵管に内視鏡検査を行うため、麻酔剤を投与。効果が薄いため投与量を増やしたところ、心拍数が低下して一時心肺停止となった。蘇生を行って現在は回復したという。

 一方、70歳代の女性には、肺の治療のため吸引で抗菌剤を投与する方法をとるはずだったが、誤って静脈注射で投与し、一時心肺停止になった。蘇生を行って回復したが、処置する際に肋骨が折れたという。

 同医療センターは「事故をしっかりと検証して情報共有を行い、マニュアルを見直したい。今後は患者の安全管理に一層重点を置き、病院運営を図りたい」としている。」


医療事故のなかでも,薬剤に関するものは多いように思います.
高知新聞によると,「高知医療センターでは、薬剤の投与方法は医師が電子カルテに記入して指示。電子カルテには「吸入」の指示が記入できないシステムになっており、吸入の場合はいったん「注射」と記入し、コメント欄で吸入を指示することが慣例となっていた。看護師は別病棟から異動してきており、この慣例が徹底できていなかった」とのことです.


谷直樹

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by medical-law | 2016-12-11 22:56 | 医療事故・医療裁判

日本産科婦人科学会,新型出生前診断を無認定施設で実施した東京と大阪の医師計3人を処分(報道)

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毎日新聞「<新型出生前診断>医師3人を処分 日産婦、無認定実施で」(2016年12月10日)は,次のとおり報じました.

「日本産科婦人科学会(日産婦)は10日の理事会で、男性医師3人を懲戒処分にしたと発表した。妊婦から採取した血液で胎児の異常を調べる新型出生前診断(NIPT)を、指針に反して無認定で実施したことが理由。うち、東京都内の2施設の医師2型出生前診断(NIPT)を人は今後指針を守ると約束したため、5段階で最も軽い厳重注意とした。一方、大阪府内の施設の医師は約束しなかったとして、それより1段階重いけん責とした。

 NIPTは確定診断ではなく、正しい情報が提供されなければ安易な中絶を助長する恐れがある。遺伝カウンセリング体制が整った日本医学会の認定施設で実施するよう日産婦が指針を定めている。

 日産婦の藤井知行(ともゆき)理事長は「NIPTは結果によって重い選択を迫る可能性がある。認可を受けた施設で受けることが本人の幸せにつながる」と述べた。【千葉紀和】」

指針は,法律ではありませんし遵守しなくても刑罰を課せられるものではありませんが,医療倫理の観点から重要で,遵守すべきものです.処分は当然でしょう.

谷直樹

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by medical-law | 2016-12-11 01:18 | 医療