弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

2017年 12月 06日 ( 2 )

羽生善治棋聖が竜王戦に勝ち永世7冠達成~棋譜を読む

第30期竜王戦第5局(渡辺明竜王対羽生善治棋聖)の棋譜をみました.

棋聖は,7三桂,4五銀,2五桂,3四銀と狙い通りの攻めを実現し,気持ちのよい流れを作りました.
これに対し,竜王は馬を作って対抗しますが,棋聖に飛車・馬交換され,打ち込んだ(打ち込むように仕向けられた?)飛車を標的にされ,いいところがありません.
棋聖は,1五香と走り,1三馬を取らせて,成香を作ります.
冷静に4四歩と突いてから,成香を2三に寄り3二の金に取らせ王の守備から外しました.
8四香は,これで竜王投了となるはずの手でした.
単に勝つだけではなく,美しく勝つのは,さすがプロです.

谷直樹

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by medical-law | 2017-12-06 23:27 | 趣味

品川美容外科糸リフト被害訴訟,75人全員東京地裁で和解成立(報道)

NHK「美容医療集団訴訟 クリニック側が解決金支払いで和解へ」(2017年12月6日)は,次のとおり報じました.

「東京などにある大手美容クリニックで顔のたるみを取る手術を受けた70人余りが、事前の説明には無かった強い痛みや顔の腫れが出たなどとして賠償を求めていた裁判で、クリニック側が解決金を支払うことを確認することなどを条件に、6日にも和解する見通しとなったことが関係者への取材でわかりました。

この裁判は、東京などにある「品川美容外科」や「品川スキンクリニック」で、平成26年までの3年間に顔のたるみを取る手術を受けた20代から70代の男女75人が起こしたものです。

治療費は40万円から400万円ほど請求されましたが、事前に説明されたほどの効果が無かったり、説明には無かった強い痛みや顔の腫れ、それに内出血が出たなどとして、クリニックを運営する医療法人「翔友会」に対し、合わせておよそ1億6000万円の賠償を求めていました。

原告の弁護団によりますと、医療法人側は当初、裁判で「患者に誤解を与える説明は行っていない」などと主張していましたが、その後、和解協議が行われ、医療法人が被害の訴えを重く受け止めて遺憾の意を示したうえで、解決金を支払うことを確認することなどを条件に、6日にも和解する見通しになったということです。

原告の弁護団は「和解案は評価できる内容で、同じことが繰り返されないよう、行政による監視の強化を求めたい」と話しています。

一方、被告の医療法人「翔友会」の代理人を務める弁護士は「和解の内容についてコメントはしない」と話しています。」


NHK「「美容医療でトラブル」集団訴訟で和解成立」(2017年12月6日)は,次のとおり報じました.

「大手美容クリニックで顔のたるみを取る手術を受けた70人余りが、事前の説明にはなかった強い痛みや顔の腫れが出たなどとして賠償を求めていた裁判で、クリニック側が解決金を支払うことを確認することなどを条件に和解が成立しました。

この裁判は、東京などにある品川美容外科や品川スキンクリニックで、平成26年までの3年間に顔のたるみを取る手術を受けた20代から70代の男女75人が起こしたものです。

治療費は40万円から400万円ほど請求されましたが、事前に説明されたほどの効果がなかったり、説明にはなかった強い痛みや顔の腫れ、それに内出血が出たりしたなどとして、クリニックを運営する医療法人「翔友会」に対し、合わせておよそ1億6000万円の賠償を求めていました。

原告の弁護団によりますと、医療法人側は当初、裁判で「患者に誤解を与える説明はしておらず、有効性のある治療を行った」などと主張していましたが、その後、和解協議が行われ、医療法人が被害の訴えを重く受け止めて遺憾の意を示したうえで、解決金を支払うことを確認することなどを条件に6日、和解が成立しました。
原告の女性「十分な説明あれば手術受けなかった」
原告の1人で、4年前、東京・渋谷区のクリニックで美容手術を受けた都内の50代の女性は、当初、顔のしわを取る治療を受けるために訪れました。この際、医師から顔のたるみを取る治療を勧められたといいます。
ただ、治療費がおよそ280万円と高額だったため、女性が手術を受けるつもりはないと伝えると、医師は治療費を120万円に値引きし、ほかにも4つの治療をサービスで実施するなどと言って勧められたということです。

裁判で女性は、クリニックの医師から、治療後に痛みや内出血などのリスクはなく、たるみを取る効果は5年間続くと説明を受けたと訴えました。

一方、医療法人側は「治療のリスクについては書面で十分に説明したうえで有効性のある治療を行った」などと主張し、裁判で争われてきました。

女性によりますと、その日のうちに顔のたるみを取る手術を受けましたが、治療のあと、強い痛みや頭痛に悩まされたということです。女性は「十分な説明を受けていれば手術を受けなかった。再発の防止を徹底してほしい」と話しています。
原告団 厚労省に要請
和解が成立したあと原告団は、記者会見を開き、この中で50代の女性は「和解という形だが、医療法人が再発防止に向けた姿勢を示し、満足している」と話しています。

また三枝恵真弁護士は「和解は、解決金のほか医療法人が遺憾の意を示すなど、かなり踏み込んだ内容で評価している。国は、美容医療をめぐるトラブルが相次いでいることを重く見て、指導を強化すべきだ」と話しています。

さらに原告団は厚生労働省を訪れ、患者が十分考慮したうえで治療を受けるかどうか判断できるよう、勧誘したその日のうちに即座に治療を行うことを原則禁止とすることや、健康被害が起きた場合は積極的に立ち入り検査を行うことなどを要請しました。
被告の医療法人「よりよい医療の提供に努める」
被告の医療法人「翔友会」は、和解条項の中で「原告から問題点を指摘されたことを真摯(しんし)に受け止めて、改めて必要十分な説明を行い、よりよい医療の提供に努めることを約束する」などとしています。

また「翔友会」は「今後、和解に従い、誠実に医療業務に従事します」とコメントしています。

美容医療トラブル 年間2000件以上

国民生活センターによりますと、美容医療の契約をめぐるトラブルの相談は、ここ数年、年間2000件以上に上っています。

相談のおよそ半数は勧誘方法や広告の内容に問題があると見られるケースで、「注射で10年若返る」という広告を見て治療を受けた患者が、リスクの説明を十分受けずに顔に注射をされ、赤く腫れて視力が落ちたり、「400円ほどでほくろを除去」というSNSの広告を見た患者がクリニックを訪れると、別の治療をしつこく勧められ20万円余りの治療契約を結ばされた例などがあったということです。

国民生活センターの丸山琴野課長補佐は「美容医療を受けたことを周りに知られたくないと悩みを相談できない人もいて、把握できたトラブルは氷山の一角にすぎない。メスを使わないプチ整形がはやっているが、注射だけでもリスクはあるので簡単に契約しないように注意を呼びかけている」と話しています。

美容医療のトラブルが相次ぐ中、ことし6月に医療法が改正され、医療機関のホームページが広告規制の対象となり、虚偽や誇大表現が禁止されることになりました。

厚生労働省は、来年6月から治療を受けた患者の体験談や、手術前と後の写真を詳しい説明をつけずに「ビフォー」「アフター」などと掲載することを禁止する方針です。また、インターネット上の不適切な広告を探すネットパトロールを実施するなどして監視を強化しています。

専門の医師ら トラブル防止に取り組む

美容医療をめぐるトラブルが相次ぐ中、専門の医師らで作る日本美容医療協会は、不適切な広告や悪質な勧誘の防止に取り組んでいます。

西山真一郎常任理事によりますと、誤解を招く広告をホームページやチラシに掲載するクリニックがあとを絶たず、協会では発見次第、自治体などに連絡し是正を促すよう求めてきました。

具体的には、二重まぶたにする手術で、「究極に腫れづらい」などと根拠がないことを強調して内出血などのリスクを示さなかったり、治療の前後を比較する顔写真で、治療後の写真だけ化粧を施し、シワが目立たないよう明かりを強くして撮影するなどの不適切な広告があるということです。

協会では、形成外科の専門医の資格などを持ち、誇大広告をしない全国の医師を「適正認定医」とし、協会のホームページで紹介しているほか、こうした認定医によるネット相談も受け付けています。

西山常任理事は「美容外科は広告費をかけ、いかに大勢を勧誘するかという経営になりがちだ。患者の悩みを解消するための医療なのに、トラブルになってかえって悩みを作る本末転倒なことが起きている」と指摘しています。
そのうえで、「被害の入り口となる広告の取締りが重要だ。また患者側も、どんな医療行為にもリスクがあることを知り、いいことしか書いていない広告は信用せず、少なくとも勧誘されたその日に治療を受けるのは避けてほしい」と話しています。」



テレビには,三枝恵真先生,花垣存彦先生など多くの医療問題弁護団の先生が映っていました.和解は,糸リフト被害対策弁護団の先生方の御尽力の賜と思います.

谷直樹

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by medical-law | 2017-12-06 21:34 | 医療事故・医療裁判