弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

カテゴリ:タバコ( 237 )

第二東京弁護士会人権擁護委員会受動喫煙防止部会

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写真は,札幌の大通公園です.

昨日,第二東京弁護士会人権擁護委員会受動喫煙防止部会(部会長は岡本光樹(こうき)先生)の受動喫煙に関する勉強会にオブザーバー参加しました.

岡本部会長の講義と質疑,自由な討論が行われました.

その中で.私としては.マンションにおける受動喫煙問題が気になりました.

マンションのベランダで喫煙する人がいて,ホタル族と呼ばれています.このホタル族がいるマンションでは,タバコの煙(副流煙)のため.窓があけられない,ベランダに洗濯物を干せない,どこからともなくタバコの臭いが漂ってくる,という大変困った状況が生じています.

ホタル族の多くは,自室内の家族には有害な副流煙を吸わせたくない,自室をタバコ臭くし資産価値を下げたくない,などの動機で,ベランダでタバコを吸っています.有害性の認識の認識はあるのです.

ベランダはマンション所有者全員の共有部分で区分所有者の専用使用権が認められています.しかし,そこで有害物質を発散し他人に不快感を与え,他人の生命身体を危険にさらすことが許容されるか,が問題です.受忍限度論が言われることがありますが,たとえ微量でも,タバコ煙の不快感は,強烈で耐え難いものがあります.タバコ煙の場合,この量までなら生命健康に安全という安全域はありません.したがって,受動喫煙問題に受忍限度論はあてはまらないでしょう.

他人にタバコ煙が及ぶような形の喫煙,受動喫煙を強いる形の喫煙は,他人の生命身体,幸福追求権への侵害と考えられるのではないでしょうか.
人権問題として,受動喫煙問題にアプローチすることで,解決策を見出すことができるように思います.

すこし先の話になるのでしょうが.日弁連の人権大会で,受動喫煙問題のシンポジウムを行い,受動喫煙防止の具体的な提言をまとめることも考えられると思います.タバコ規制法の立法化も時間の問題でしょう.今,タバコ問題は大きく動きつつあります.第二東京弁護士会人権擁護委員会受動喫煙防止部会の今後の活動に期待します.


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by medical-law | 2010-10-28 08:02 | タバコ

「タバコ病をなくす裁判」の動画

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「タバコ病をなくす裁判」については,CNNニュースでも報じられました.
Added On April 13, 2010
A Japanese prefecture is the first to go non-smoking. Is the trend catching on? CNN's Kyung Lah reports.

CNNのホームページにその動画があります

http://edition.cnn.com/video/#/video/world/2010/04/13/lah.japan.no.smoking.cnn?iref=allsearch



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by medical-law | 2010-10-02 08:13 | タバコ

日本禁煙学会の声明

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日本禁煙学会は,9 月30 日,「タバコ税率を更に引き上げ、タバコ規制施策を進め、禁煙治療の保険適用要件を緩和すべきです」という声明を発表しました.

「日本のタバコ価格は国際的に安価であり、喫煙者の禁煙を促し(とりわけ若年層の禁煙と喫煙防止を促し)、受動喫煙の危害に苦しむ多くの国民を救うなど、タバコから国民の健康を守るために、今後もタバコ対策先進諸国並に1箱千円にすることを求め続けたい」とのことです.

(1)タバコ関連産業と農家の転業・転作や健康推進施策への充当を進める,
(2)早急に「たばこ事業法」を廃止する,
(3)「タバコ規制法」の制定を含む包括的なタバコ規制政策(受動喫煙防止法制定,タバコパッケージの健康警告表示,広告・販売促進・スポンサーシップ規制,未成年者喫煙防止・自販機撤廃など)を早急に進めることも求めています.

さらに,全ての禁煙希望者が近くで気軽に禁煙治療を受診できるよう,保険適用の早急な要件緩和も求めています.

日本禁煙学会は,

「余計な税金を納めて,命を縮め,お金を灰にするのはもうやめて、禁煙してみませんか.タバコストレスのない新しい人生を,さあ、始めましょう.」

と呼びかけています.



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by medical-law | 2010-10-01 22:12 | タバコ

「タバコ病をなくす裁判」第2回期日

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9月29日の 「タバコ病をなくす裁判」東京高裁第2回期日で,控訴人の肺気腫の水野さんが陳述しました.病態からして陳述は本来無理だったのですが・・・ その内容は,おおよそ次のとおりです.

「私は1957年(昭和32年),中学校を卒業して15歳でオートバイ組立工になりました.その現場で吸い始め,40歳代で何度も禁煙に挑みましたが失敗し,51歳まで36年間喫煙を続けました.51歳で坂が上がれないほど呼吸が苦しくなってようやく禁煙することができました.1993年のことでした.」

「それから4年後1997年に重篤な喘息発作に襲われました.」

「そのとき年齢はまだ働き盛りの55歳でしたが,主治医の高橋宏ドクターからは『あなたの年齢は50歳代ですが肺の年齢は90歳代です』と宣告され,唖然とし,また愕然としました.」

「それから13年,68歳に至るこの間,4度にわたる重篤な喘息発作,4度の気胸,あれこれの肺炎,咳と痰に苦しみながら24回の入退院を繰り返してきたことに感慨深いものがあります.」

「当たり前のようにタバコを吸い,既になくなった森下賢一原告や多くの先輩,思いを共有した患者仲間の苦しみ悲しみ怒り,家族を残して死ななければならない苦悩を裁判の場で伝え,裁判長を始め多くの皆さんのご理解をいただきたいと深く念じるものです.」

「1秒量0,5リットルほどの肺の状況では全身麻酔に耐えられる力はありません.したがって最適な手術による方法はとれませんでした.癒着療法という初めて経験する措置が取られましたが,癒着しても空気が漏れて,ぶくぶくとその後6日漏れ続けました.そろそろ2回目を考えようかという時にようやく止まりましたが,その間は特に息苦しく希望が持てない思いでした.」

「今度はこれまでの入退院で疲れきった家族を残していくかもしれない.弁護団,友人仲間に感謝のことばも掛けずにいくかもしれないという思いが胸を締め付けました.」

「『今日も元気だ タバコがうまい』と宣伝した時代は確かに過去になりましたが,そのころ喫煙を始めた人々が依存にとらわれて,今タバコ病で苦しみ,やがて『病死という殺人』にあっているのです.」

「WHOたばこ規制枠組み条約を締約国として各条項を誠実に履行して,タバコのない社会の実現をめざす,日本学術会議の提言も踏まえて,私達のような犠牲者をもう出さない,タバコ病のない社会をめざして,もっと積極的に禁煙対策をすすめるべきです.タバコがなければタバコ病も存在しません.兆の単位の膨大な関連医療費も要りません.毎年20万人の死亡者,何百万人という国民の悲痛と苦闘をなくすことができるのです.」

「息苦しいこともあり,これ以上のことはビデオの陳述に託したいと思います.どうぞ宜しくお願いいたします.」



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by medical-law | 2010-10-01 17:46 | タバコ

さっぽろMU煙(むえん)デー

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写真は,札幌地裁・高裁です.

10月1日から3日まで,「肺OLD ARE YOU?~あなたは自分の肺年齢を知っていますか?~」というイベントが,札幌アリオで行われます.

9月22日の上田文雄市長の記者会見によると,札幌市では,10月3日から毎月3日を「さっぽろMU煙デー」として,啓発活動を行うそうです.参加の「参」から,3日となったそうです.市民参加が盛り上がり,大方の賛成が得られるような状況になった段階で条例化,という進め方を考えているとのことです.

なお,札幌地裁滝川支部では,平成21年3月4日,職場の受動喫煙で700万円の和解が成立しています.



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by medical-law | 2010-09-27 07:00 | タバコ

タバコ病をなくす裁判

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写真は,札幌のホテルのロビーラウンジ「ミザール」のランチです.

「タバコ病をなくす裁判」東京高裁第2回期日が,9月29日(水)午後2時から,822号法廷であります。
裁判では,タバコ喫煙の依存性(なりやすさ,やめにくさ),タバコ喫煙の有害性,そして,それを分かっていた被控訴人日本たばこ産業(株)の対応が,問われています.

法廷傍聴を御願いします.午後1時からの裁判所前での集会後,裁判所1階玄関横の傍聴券抽選の列に並んでください.

片山律弁護士が法廷で控訴理由書(2)の要旨を陳述します.
報告集会は,弁護士会で行ないます。
是非ご参加お願いします。

控訴人(原告)たちは,2005年に訴えを提起しました.
そのとき,控訴人(原告)たちは,次の通り述べました.

「私たちは,喫煙によって肺癌・肺気腫など『タバコ病』になりました.」

「自業自得ではないかと私たちも苦しみました.反省すべきは本人で責任を負うのも当然本人,『自らの不明を恥じる以外にない』ということになります.しかし,それにしては『自らの不明を恥じなければならない』国民があまりにも多すぎるのではないでしょうか.3000万人を超える喫煙者,1800万人の依存症患者など.その結果,交通事故者の11倍,自殺者の3倍もの国民が早死にしています.」

「私たちは,身をもって経験しているタバコ病の苦しみ,死への不安を将来ある青年をはじめ国民に体験させてはならないと,裁判を通して訴えることにしました.」

映画やテレビドラマのヒーローでも普通にタバコを吸い,タバコ会社がテレビCM等で公然と喫煙を広告宣伝していた時代があったのです.タバコ病患者を自業自得論で片付けることはできないでしょう.

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by medical-law | 2010-09-21 07:37 | タバコ

政府インターネットテレビ

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写真は,四谷です.

平成18年のマクロミル社の調査によると,政府インターネットテレビの認知率は30.7%,視聴経験者は 5.8%とのことです.意外に知らない人も多いのですが,政府インターネットテレビは,もっと見られてよいと思います.

たとえば,横田さんのアニメ「めぐみ」も見ることができます.「女性の人権ホットライン〜ひとりで悩まず、電話してください」「違法な金融業者にご注意!」「『自閉症』を知ってください」など身近な問題も扱っています.内閣官房内閣広報室と内閣府大臣官房政府広報室が共同運営ですが,他省庁の番組もあります.

20chの「それでもたばこを吸いますか〜たばこが与える健康被害」は,国立がんセンター中央病院の金子昌弘医師がインタビューに答え,タバコの依存性,発がん性について述べています.谷直樹法律事務所のHPからリンクを張ってあります.



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by medical-law | 2010-09-12 10:09 | タバコ