弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

カテゴリ:弁護士会( 93 )

反論のタイミング

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写真は,北海道庁の池です.

今は昔の話になりますが,司法修習生のとき,弁護修習(実務)は札幌協和法律事務所の伊藤誠一先生から丁寧に教えていただきました.
当時,札幌地裁には,北海道の炭鉱で働きじん肺にかかった患者と遺族が国・企業に損害賠償を求めた事件が係属していました.伊藤誠一先生はその北海道石炭じん肺訴訟弁護団の事務局長でした.原告への聴き取り,合宿などにも連れて行っていただきました.伊藤誠一先生は,他にも,多数の民事事件,刑事事件を担当していました.

或る民事事件の弁論準備のとき,照会結果がまだ裁判所に来ていないのでなんとも言えない段階なのですが,原告代理人の伊藤誠一先生は,○○と主張しました.私も伊藤誠一先生と一緒に現場を見ています.ところが,被告代理人の弁護士は.即座に,その時間帯ではないけれど自分も現場に行った,△△だった,と反論しました.(事案は若干修正して記載しています,)その後,伊藤誠一先生は,あのように即座に反論する弁護士はいい弁護士だ,と褒めちぎっていました.そこで,私は.即座に反論すること,と弁護士の心得を1つ学びました.

そのときの被告代理人が高橋智(さとる)先生です.
高橋智先生も患者側で医療事件を担当し.ブログ書いています.
ブログは,充実し,綺麗な写真が掲載されています.
もっと,広く読まれてよいブログと思います.

2010年10月3日には,
「裁判官が刑事訴訟法の要件を厳密に認定すれば、人質司法や調書裁判は無くせるはずです。日本の刑事司法はあまりに検察官寄りになっていたと言わざるを得ません。裁判官が変わらねば、刑事裁判は変わりません。
 ついでに言うなら、医療事故も同じです。裁判所があまりに医師に気を遣いすぎです。医療事故裁判は立証の壁が高すぎます。」
と書いています.
同意です.

高橋智先生が,昨日,日本ブログ村のブログランキング(弁護士の部・札幌情報の部)に登録しました.http://www.takahashi-law.com/news/2010/10/post-711.html
是非,高橋智先生のブロクも読んでください.



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by medical-law | 2010-10-25 10:01 | 弁護士会

『弁護士列伝』

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今日,弁護士ドットコムの「弁護士列伝」担当の学生記者さんのインタビューを受けました.
詳細は,いずれ掲載される弁護士ドットコムののHPをみてください.とりあえず,要旨を記します.

Q1 弁護士になろうと思ったきっかけ.
A1 高校生のときから人権に関心があり,人のためになる仕事をしたかったので.

Q2 学生時代,ゼミ活動.
A2 学生運動が盛んでロックアウトとなり,あまり授業は受けていません.中央大学正法会研究室に入りました.

Q3 勉強をする上で工夫したこと.
A3 合格の前の年は,教科書と定義集に絞り,定義・概念・制度趣旨を記憶しました.

Q4 司法試験勉強と実務.
A4 合格に必要ない勉強が実務に役立ちました.

Q5 司法修習時代の思い出.
A5 年齢,経験.進路の異なる人と親しくなりました.

Q6 最初に入所した事務所を選んだ理由.入所当時苦労したこと.
A6 クロロキン薬害事件,水俣事件などを手がけた山口紀洋弁護士の事務所でしたので入所しました.苦労したことはありません.

Q7 依頼者に特に気をつけていること.
A7 依頼者の話をよく聴き,依頼者の真意を理解すること.

Q8 休日の過ごし方.
A8 仕事.

Q9 弁護士として特に関心のある分野.
A9 医療過誤事件.

Q10 今後の弁護士業界の動向について.
A10 裕福な人以外の人が法曹になりにくい仕組になってしまったことはとても残念です.

Q11 弁護士に求められるもの.
A11 公正さ.患者,医師どちらからみても公正な結論をめざすこと.

Q12 一般市民へのメッセージ.
A12 患者と医師のコミュニケーションに努めてほしい.医療過誤かどうかは法律的問題なので自分で決めつけないで弁護士と相談してください.

Q13 法曹を目指す学生へのメッセージ.
A13 基本的な能力を身につけるため常に努力を惜しまないこと.

Q14 医療過誤事件を担当する理由.
A14 被害者は何も悪くないのに突然の災難に遭い,医学的に困難な立証を強いられる.その大変さを最初の2件で実感し,自分がやらねばと思いました.とことん調べるのが好きなので医療事件が自分に合っているとわかりました.



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by medical-law | 2010-10-20 19:37 | 弁護士会

弁護士にとって一番重要な能力とは?

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写真は,ハウステンボスです.

このお仕事を始めたばかりのころ,谷先生に,弁護士にとって一番重要な能力は何かと伺ったことがありました.
すると,谷先生は
「依頼者の話をきちんと聞くことです.」
と即答しました.

当時,学生だった私は,弁護士にとって一番重要なのは「相手方を言い負かす論理力」や「相手方の反論に負けない心の強さ」だと思っていて,谷先生からもそれに似た答えが返ってくると思っていたので,意外な答えに驚いたのを覚えています.

もちろん,論理力や心の強さも重要なのだとは思いますが,依頼者の方との信頼のうえに成り立つお仕事ですから,一番大切なのは依頼者の方を知り,理解しようとすることなのですね.

当時の私にとって,目からうろこなお話でした.

事務局H

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by medical-law | 2010-09-15 09:02 | 弁護士会