弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

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6匹の元気な金魚たち

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実家には6匹の金魚がいます.
私が小学4年生の時に,子ども会のお祭りの金魚すくいから2匹持ち帰ったのが飼い始めたきっかけでした.
出目金と和金でしたので,「ぎょぴちゃん」「きんちゃん」と呼んで可愛がっていましたが,次の年に母がもう1匹入れたところ,繁殖して家族が増え,見分けが付かなくなってしまったので,今はまとめて「きんちゃん」と呼んでいます.
ぎょぴちゃんは1匹だけ出目金だったせいか,苛められたのか,すぐに弱って死んでしまいました.

お祭りの金魚は弱く,すぐに死んでしまうといいますが,我が家のきんちゃん達はもう13年ほど生きています.
帰省や旅行で3日ほど餌を与えなくても,何故か元気に泳いでいます.
常に軽い飢餓状態においていることが,彼らを強くしたのでしょうか.
初めは小さかった体も,小型の鯉かと思うほど大きくなりました.

「私が世話をするから,飼っても良いでしょ?」というのは,動物を飼いたい子どもの常套句ですが,大抵はすぐ世話をしなくなってしまうものだと思います.
私も例に漏れず,初めは父と一緒に世話をしていましたが,次第に,水槽の水換えをする父の横を素通りするようになり,餌やりも父の仕事になりました.
「どうせすぐ世話しなくなるんだから」という親の言葉は,真実でした.

父の愛情のおかげで,環境が整えられた大型の水槽で優雅に泳ぐきんちゃんたち,いつまでも生きていて欲しいなぁと思います.
たまに実家に帰ったときに玄関の水槽で出迎えてくれるきんちゃんたちがいなくなったら・・・と思うと寂しいです.

事務局H
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by medical-law | 2011-01-08 13:20 | 動物

「イレッサ訴訟で和解勧告」

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東京地裁と大阪地裁は,被告国と製薬企業に責任があるとして,和解を勧告したそうです.

18時のNHKニュースは,つぎのとおり,伝えました.

イレッサ賠償訴訟 和解を勧告1月7日 18時0分

重い副作用が相次いだ肺がんの治療薬「イレッサ」の投与を受けて死亡した患者の遺族らが、国と製薬会社アストラゼネカに損害賠償を求めている裁判で、裁判所は「国と製薬会社には、患者らの救済を図る責任がある」と指摘し、原告と被告の双方に和解を勧告しました。

6年前に始まった裁判で、国と製薬会社は全面的に争う姿勢を示してきましたが、東京地裁と大阪地裁は、7日午後、原告と被告の双方に和解を勧告しました。勧告の中で裁判所は「製薬会社がイレッサの重い副作用を警告する情報を出した平成14年10月より前に投与を受けたケースでは、国と製薬会社は救済を図る責任がある」と指摘したうえで、国などに対して和解金を支払うなどして裁判を解決するよう求めています。原告と被告は、28日までに和解勧告を受け入れるかどうか、裁判所に回答することになっています。イレッサは、9年前に日本で世界に先駆けて承認されましたが、副作用によるとみられる肺炎などによって患者が死亡するケースが相次いで報告され、厚生労働省によりますと、去年9月末までに819人が死亡したということです。31歳の次女がイレッサを服用して死亡した原告団の代表の近澤昭雄さん(67)は、記者会見で「和解勧告がようやく出てほっとしています。国や製薬会社は、がん患者の命の重さを理解して救済に向けて勧告を受け入れてほしい」と述べました。また弁護団は「国や製薬会社の責任を明確に認めた点で画期的だ」と評価したうえで、「国や製薬会社とは、原告以外の患者も含めて全員が救済されるよう協議していきたい」と述べました。一方、大阪・北区の製薬会社「アストラゼネカ」は、和解勧告について「勧告内容を吟味したうえで決定したいと考えています」というコメントを出しました。」

この訴訟のだいぶ前になりますが.私は,イレッサを服薬し,間質性肺炎で亡くなった方のご遺族から,急激に悪化した経緯,良かれと思いイレッサを勧めた複雑な心中をなど聴かせていただいたことがあります.アストラゼネカは,藁にもすがる思いのがん患者と家族に対し本当に酷なことをするものだ,と思いました.

安全性の確認を怠り,副作用のない夢の新薬として売り出した製薬企業アストラゼネカの責任は大きく,また,それを容認した国の責任も大きいものといわざるをえません.さらに,イレッサを擁護し続ける医学・薬学研究者の姿勢も疑問と思います.
819人が死亡したイレッサ薬害については,「抗がん剤の副作用一般」の話に矮小化することはできないでしょう.

2月25日に大阪地裁で,3月23日に東京地裁で,それぞれ判決が予定されていますが,和解で解決することで,イレッサ薬害死を無駄にすることなく,真摯な謝罪,損害賠償,抗がん剤による副作用死を対象にした被害救済制度の創設などにつなげてほしいと思います.

谷直樹
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by medical-law | 2011-01-07 20:33 | 医療事故・医療裁判

『モネとジヴェルニーの画家たち展』

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渋谷のBunkamura ザ・ミュージアムの『モネとジヴェルニーの画家たち』を見てきました.
今回,モネが暮らしたジヴェルニーに集まった画家達の絵を見ることができます.
これらの画家達の絵は,日本ではあまり知られていないように思いますが,間違いなく日本人好みの絵です.
「積みわら(日没)」「睡蓮」などモネ自身の絵もあります.
初期の「睡蓮」は写実的なところが東洋風です.
なお,よく「モネの庭」と言いますが,規模からすると庭というよりちょっとした公園です.

公式ホームページに,動画がありますので,是非見てください.きっと,実物を見に行きたくなると思います.

Bunkamura ザ・ミュージアムの会期は2月17日までです.
その後,2月25日~4月10日まで,岡山県立美術館で展示されます.

画家は,同じ対象を繰り返し描くことで,ものの観方,表現方法も深化するように思いますが,弁護士も特定の分野の事件だけを扱うことで,その分野の専門家となっていくのだと思います.また,継続的に取り扱っているからこそ,創意工夫しバージョンアップした活動ができるのだと思います.

谷直樹
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by medical-law | 2011-01-07 19:01 | 趣味

『小児救急』

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今日は今年初めての出張でした.新年早々お時間をとっていただいた先生には,心から感謝申し上げます.

鈴木敦秋著『小児救急』(講談社文庫)を紹介します.
著者は,ジャーナリストです.

◆ 3つの命

これは,小児医療の問題によって失われた3つの命の物語です.

1 激務によってうつ病を患い,1999年8月16日に自殺した44歳の小児科医中原利郎さんの命.
2 夜間に小児科医のいる病院がみつからす,2002年9月4日に亡くなった7か月の頼ちゃんの命.
3 救急病院で誤診と引き継ぎミスのため,2003年3月9日に亡くなった5歳の理貴ちゃんの命.

これらは,1999年から2003年の出来事ですが,残念ながら,地域,病院,医師によっては明日にも起こりうることです.

◆ 飯倉洋治先生のこと

小児には
1 発達があり,
2 未来があり.
3 病気が治る可能性がある

と飯倉洋治先生が講義する場面も描かれています.

飯倉先生が胃がんで亡くなる前の年に,飯倉先生から,若く血気盛んな弁護士鈴木利廣先生が同じように若く血気盛んな飯倉先生の研究室を訪ねたときのエピソードを拝聴したことを思い出しました.

◆ 小児医療に人権を

「第4章私たちのできること」では,
日本小児科学会の空白の14年の後,中澤誠先生が,小児救急プロジェクトチームを立ち上げ,飯倉洋二先生,藤村正哲先生,市川光太郎先生,田中哲郎先生,阪井裕一先生ら錚々たるメンバーを集めたことも書かれています.
2004年12月5日の日本小児科学会主催のフォーラムで,中澤誠先生に呼ばれた(第1章から第3章の)遺族は,それそれ10分ちかくスピーチします.

命のために私たちができることは何か.
小児医療における人権保障の視点,人権保障のための医療政策の視点から,本書に書かれた出来事をみていくと,一本の道筋がみえてくるように思いました.

昨今,医療訴訟が疲弊した医療現場をさらに疲弊させる,という主張がなされることがありますが,それなら訴訟以前に誠実に対応し解決すべきで,泣き寝入りを強いるのはおかしく,さらに声をあげた被害者をバッシングするのは,正しい道ではありません.医療事故が表に出ることを阻止しても,医療事故自体は減りません.医療を良くするためには,患者の力が必要です.

谷直樹
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by medical-law | 2011-01-06 22:43 | 医療

『うそをつかない医療』

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司法修習生のとき綺麗な鳥の写真を撮り,刑事部の裁判官に見せたところ,鷽(ウソ)の写真を撮るとは何事だ,と叱られました。私は,裁判官が鷽を知っていたことに驚きましたが...その裁判官は,高裁を任期終了退官し,今は簡易裁判所判事になっています.

さて,『うそをつかない医療』という本の話です.
著者の豊田郁子さんは,医療事故により長男を亡くした医療被害者です.さらに,事故後の対応で深く傷つきました.その後,新葛飾病院にセーフティー・マネージャーとして入り,医療安全と患者支援の仕事をし,患者と医療者をつなぐ仕事をしています.

新葛飾病院の清水院長の3原則は次のとおりです.

うそをつかない
情報を開示する
ミスがあれば謝罪する

明快です。
現実には,これができていない病院がまだまだあるようですが.

医療事故は,被害者に強い心理的負担を及ぼします.医療者も傷つきます.両者にケアが必要です.そのケアは,同じ事故に向き合う被害者と医療者のコミュニケーションによって実現されます.安全対策担当者,相談員は,そのコミュニケーションの媒介役として必要とされています.病院が,事故調査を行い,問題を掘り下げ,再発防止の措置をとる,そして,それを知ることで,被害者の気持は変わります.

もし,このことが分からないリスクマネージャーがいたら,何1つ解決することはできないでしょう.病院が,逃げている,ごまかしている,と感じさせるような対応をしたら,誰でも不信を募らせるでしょう.

この本は,何をどうすればいいのか,明確な道を示しています。
医療にかかわる人,とくに医療紛争にかかわる人すべてに読んでほしい本です.

患者側弁護士の仕事を損害賠償と誤解しているむきもあるようですが,そうではありません.
患者側弁護士は,まず事実を明らかにして,医療事故の原因を解明し,医療側に責任があれば謝罪を求める,不充分なところがあれば事故の再発防止を提案する,など解決のために活動しています.その1つとして,金銭賠償も含まれるのです.
豊田さんの仕事と私の仕事とは,本質的に大きな違いはないと思いました.

谷直樹
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by medical-law | 2011-01-05 21:36 | 医療

「日本ブログ村」のバナーをクリックすると・・・

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と言っても,素通りされる率も高いので,仕組みをご説明いたします.

これは,「にほんブログ村」に登録したブログで,順位(ランキング)を競うものです.
上位になると,より注目されより多くの人にみてもらるだろう,という期待があります.
ただ,それだけのことで,それ以外とくに何もありません.
ヤフー,グーグルなどの検索順位とは,全く別です.

「弁護士」のバナーをクリックすると,日本ブログ村の士業ブロクのサブカテゴリー「弁護士」内での順位が表示されます.
閲覧者は,他の弁護士ブログをクリックし,他の記事を見ることができます.
また,他のカテゴリー(ジャンル)に移動し,他のカテゴリー(ジャンル)のブロクを読むこともできます.

なお,私は,カテゴリー「病気」の中のサブカテゴリー「医療事故・医療訴訟」にも登録しています.バナー「医療事故・訴訟」をクリックすると,「医療事故・医療訴訟」内の順位が分かります.(このサブカテゴリーは,できたばかりのため,今のところ参加ブログは少ないのですが.)

◆ ポイント発生の仕組

バナーをクリックして,このブログサイトから「にほんブログ村」へ移動すると,10ポイント発生します.(私は,「弁護士」に9,「医療事故・医療訴訟」に1,割り振っていますので,それぞれに9ポイント,1ポイントが加算されます.「弁護士」バナーをクリックしても,「医療事故・訴訟」バナーをクリックしても,割り振りは同じです.)

ポイントが順位に反映するまで2時間くらいかかります.

同じパソコンからは,1日に1回のみ有効です.同じ法律事務所からは回線が共通なので,誰かがクリックすれば,それ以上は無効と思われます.

ブログサイトから「にほんブログ村」へ移動するときに発生するポイントをINポイントと言います.順位は,このINポイントの直近7日間の合計で決まります.
INポイントが同点のときは,OUTポイントで決まります.(OUTポイントは日本ブログ村から記事の題をクリックしてブログへ移動するとき,移動したブログに発生します.)

仕組みは以上のとおりですので,今度は素通りせずに,クリックをお願いします.

谷直樹

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by medical-law | 2011-01-04 17:52 | 日常

年賀状~うさぎの謎が解けました

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おせち料理も美味しいのですが,やはりパンが食べたくなりますね.

12月は最後まで忙しく,年賀状はとてもシンプルなものになってしまいました.
弁護士を続けていると,年々,年賀状がふえますが,いただいた年賀状は一枚一枚楽しく見させていただいています.

結婚,再婚,など身分法上の変動がわかります.二人の絆は強固なものとなり,などと書かれていて,微笑ましく拝見しました.
可愛いお子さまの写真もあり,とくに,そっくりの4歳,2歳,7か月の3人のお子さまに囲まれている写真は迫力でした.

また,沖縄の海中写真があったり,ピアノ協奏曲を演奏している写真があったり,多彩な趣味をうかがい知ることもできました.

年末に打ち合わせをした先生が,うさぎのペンケースを使っていたのですが(裁判所で驚かれるとおっしゃっていました.),同じ事務所の先生からいただいた年賀状で,その先生がうさぎを飼っていることが判明し,得心いたしました.

谷直樹
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by medical-law | 2011-01-04 16:25 | 日常

患者の権利法と医療基本法

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患者の権利法」も「医療基本法」も.今ある法律ではありません,これからつくろうとしている法律です.

◆ 患者の権利

患者の権利には,(1)人権としての「患者の権利」と,(2)契約上の「患者の権利」があります.

◆ 人権としての患者の権利

人権は,国等の関係で,人が人として尊重されることです.
(1)の患者の権利は,国等との関係で問題となります.これについては,「患者の権利法をつくる会 」の「患者の権利法要綱案 」が参考になります.

◆ 契約上の患者の権利

(2)については,医療機関の開設者と患者との診療契約(医療契約)により内容が定まります.
契約は自由ですが,人権を尊重する内容でなければなりませんので,(1)の趣旨にそうものでなければなりません.これについては,愛知県弁護士会のモデル契約書案 が参考になります.

◆ 医療基本法

基本法は,国の制度,政策等に関する基本方針を明示するものです.基本法から直ちに具体的な権利義務が導き出されるものではありませんが,基本法は,憲法を具体化し.具体的な法律の制定,解釈の指針となります.

医療は,公共的性格をもち,国政の重要な分野です.そこで,国の医療政策の基本方針を定める医療基本法が必要である,という意見が多くなっています.医療基本法については,諸外国を参考にするなどして,具体的なものをつくらねばなりません.

医療は患者のためですから,医療政策の中軸は,「患者の権利」を実際に保障することです.
真に患者のための医療を実現するのは,計画的な人材養成,配置,財政的な裏づけも必要ですし,医療労働者の権利を保障することも必要です.「患者の権利」は,この医療基本法の重要な部分を構成することになるでしょう.

その意味で,「患者の権利法」と「医療基本法」は実質的に重なる部分が少なくない,と言えるでしょう.

谷直樹
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by medical-law | 2011-01-03 15:19 | 医療

患者の権利オンブズマン東京総会記念講演「わかりやすい医療基本法の話」

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2011年2月16日14時30分~16時30分,セントラルプラザ10階 東京ボランティア市民活動センターAB会議室で,患者の権利オンブズマン東京総会記念講演「わかりやすい医療基本法の話」(講師:石井麦生氏)があります.参加費無料です.

近時,医療基本法制定をめざす動きが活発になっています.
そこで,昨年秋期研修講座の続きとして,石井麦生氏に医療基本法についてお話いただきます.
石井麦生氏は,すずかけ法律事務所所属の弁護士で,患者の権利オンブズマン東京の法律専門相談員でもあります.話の分かりやすさには定評があります.

質疑の時間も充分とってありますので,是非,ご参加いただく,お願い申し上げます.

谷直樹
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by medical-law | 2011-01-03 05:28 | オンブズマン

「分煙進まぬ自民党本部」 

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2010年12月31日の東京新聞朝刊に,「分煙進まぬ自民党本部 『改革できない象徴』」という記事が載っていましたので,ご紹介します.

 「自民党の『たばこ分煙対策』の遅れが目立っている。民主党本部が完全分煙なのに対し、事実上の野放し状態。党内からは『時代に合わなくなったことを改革できない象徴だ』など見直しを求める声が出ている。

 東京・永田町にある九階建ての自民党本部。十一月上旬に一階玄関ロビーに煙吸引機のある喫煙ブースを設置したが、各階の廊下と会議室には多くの灰皿が置かれており、議員らが日常的にたばこをくゆらせている。

 一方、民主党本部は四階から十階までのうち五フロアに喫煙ブースを設置、会議中は禁煙。公明党本部は全館禁煙、共産、社民両党も喫煙場所を設けて分煙対策を取っている。

 谷垣禎一総裁らたばこを吸わない党幹部が少なくないにもかかわらず、自民党の分煙が進まない原因の一つは大物議員の存在だ。ヘビースモーカーの大島理森副総裁ら実力者に愛煙家が多く「『あちらで吸って』なんて言えるわけがない」(職員)雰囲気だった。」

 大物ヘビースモーカーに悩まされるのはいづこも同じでしょうが,このようなことで,国民の健康のための政策を立案できるのでしょうか.心配になります.

「たばこの規制に関する世界保健機関枠組条約」(2005年2月27日発効)8条は,次のとおり定めています.

「8条1 締約国は、タバコの煙にさらされることが死亡、疾病及び障害を引き起こすことが科学的証拠により明白に証明されていることを認識する。
2 締約国は、屋内の職場、公共の輸送機関、屋内の公共の場所及び適当な場合には他の公共の場所におけるタバコの煙にさらされることからの保護を定める効果的な立法上、執行上、行政上又は他の措置を国内法によって決定された既存の国の権限の範囲内で採択し及び実施し、並びに権限のある他の当局による当該措置の採択及び実施を積極的に促進する。」


また,「たばこの煙にさらされることからの保護に関するガイドライン」は,2007年7月4日の第2回締約国会議で満場一致で採択されています。
このとき,日本政府代表団だけが3カ所の字句の削除や曖昧な用語への変更を要望しましたが,反対にあい,午後に,要望を取り下げ、これによって満場一致で認められたという経緯があります.
これにより日本を含む締約国は,2010年2月までに公共の場、職場、レストラン、交通機関など例外なく完全に禁煙とする義務を負いました.

厚生労働省のホームページには次のとおり「たばこの規制に関する世界保健機関枠組条約」第2回締約国会合(概要)」が掲載されています.

「たばこの規制に関する世界保健機関枠組条約(WHOたばこ規制枠組条約)」第2回締約国会合は、平成19年6月30日(土)から7月6日(金)まで、タイ・バンコクにおいて、締約国128カ国の代表、オブザーバー(条約未締結の米、伊等)、国際機関及びNGOから約800名の参加を得て開催され、我が国から、外務省、財務省及び厚生労働省で構成される代表団が参加した。この会合の主な結果は次のとおり。

(1)「たばこの煙にさらされることからの保護に関するガイドライン」が、コンセンサスで採択された。ガイドラインの主な内容は次のとおり。
・ 100%禁煙以外の措置(換気、喫煙区域の使用)は、不完全である。
・ すべての屋内の職場、屋内の公共の場及び公共交通機関は禁煙とすべきである。
・ たばこの煙にさらされることから保護するための立法措置は、責任及び罰則を盛り込むべきである。
」(以下略)

谷直樹
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by medical-law | 2011-01-02 19:19 | タバコ