弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

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日本病理学会オーケストラ演奏会中止のご案内

残念なお知らせです.
4月28日に予定されていた日本病理学会オーケストラ無料演奏会が中止となりました.日本病理学会自体は縮小して開催されます.

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谷直樹
by medical-law | 2011-03-31 23:59

司法試験と世界一長いクレッシェンド

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今日3月31日は,オーケストラの日です.

「世界一長いクレッシェンド」という異名をもつ曲は,ジョゼフ=モーリス・ラヴェル(Joseph-Maurice Ravel )のボレロ(Bolero)です.

ボレロは,映画,ドラマ,CM,スケートなどでもよく耳にする名曲です.
この曲は,構成がシンプルで同じメロディが19回繰り返されますが,多彩で,飽きることがありません.
CDには様々な演奏がありますが,どれもそれぞれ魅力があります.

司法試験受験の最後の年は,ほとんど毎朝ボレロを聴いてから勉強を始めていました.この曲を聴くと,頭がトップギアに入るような気がしました.
ラヴェルがボレロを作曲していなかったら,私は司法試験に合格していなかったかもしれません.ラヴェルに感謝!

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谷直樹
by medical-law | 2011-03-31 16:18 | 趣味

東京・四谷のソメイヨシノ(3月31日現在)

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写真は今日の四谷です.

事務局Iです,

東京でも,桜の開花がはじまったそうです.
事務所のある四谷には,外堀通り沿いに,見事な桜並木がつづいています.
まだ花はわずかしか咲いていないようですが,つぼみは,いまにも開きそうに,いっぱいにふくらんでいます.

谷事務所では,毎年,この時期,お花見会をしています.
上智大学や教会を背景に桜を撮影したり眺めたりしたあと,四谷近辺のおいしいお店などで,日頃の慰労会のようなことをします.

四谷はしんみち通り沿いをはじめとして,個性的でおいしい,リーズナブルなお店が多いので,そちらもまた,楽しみなのですが,この震災で,外食産業はダメージが大きいそうなので(「福島郷土料理の人気店「會津や まっちゃん」震災余波で閉店決断」),なくなることが惜しまれる素敵なお店には,できるだけ通いたいと思います.

先生は自粛反対ですから,谷事務所のお花見会はいつもどおりです.

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by medical-law | 2011-03-31 12:25 | 日常

『ロビンソン』,『猫になりたい』

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◆ 草野マサムネさんが急性ストレス障害

『ロビンソン』,『猫になりたい』,『空も飛べるはず』,『チェリー』,『スピカ』等で知られるスピッツの草野さんが,急性ストレス障害(Acute Stress Disorder,ASD)だそうです.
草野さんは,東北地方太平洋沖地震での大きな揺れや連日の余震,被災地の被害の甚大さとその様子を報じるメディアなどから過度なストレスを受けて急性ストレス障害にかかり,約3週間の療養が必要と診断されたそうです.「スピッツの草野マサムネさんが震災で「急性ストレス障害」に 全国ツアー4公演を見送り」(毎日新聞)

お体をお大事に.
ご快復をお祈りいたします.

一時期テレビは地震一色でネガティブな情報を発信し,危険な感じでしたので,このように影響を受けた方は他にもいるのではないでしょうか.気分を変えてすこし休養しましょう.

◆ 計画停電

私の自宅は,計画停電の多い1Gにあります.
夜の停電では,暗闇の中,ラジオを聞くか寝るしかありません.
母は,朝の停電の方が,部屋が寒いままなので,からだにこたえる,と言います.

夜は余震で目が覚めます.計画停電の影響で湘南ライナーが運休となり,5時55分の電車でも混雑し1時間ちかく立ち通しで着いた駅で乗り換えます.この状態が長期化するのは困りものです.

計画停電から外れた東京23区内でも,あちらこちらで,節電への取組がみられます.
駅のエスカレーターは止まり,不要な照明は多くの店で落とされています.
ただでさえ薄暗い裁判所ホールの照明が,さらに落とされています.

◆ 節電

ソメイヨシノも開花し,例年であれば,東京はお花見で盛り上がる季節ですのに,今年は,街は自粛ムードです.

計画停電は直前に中止になっても,経済活動と精神活動に悪影響を及ぼしているように思います。
ピーク時の電力消費を抑えるという趣旨からすると,ピーク時の節電と電力消費の時間分散をはかれば,計画停電は不要ではないか,と思います.

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谷直樹
by medical-law | 2011-03-30 09:31 | 脱原発

プルトニウム,忌野清志郎さんの『サマータイム・ブルース』と日弁連会長声明

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1988((昭和63)年,忌野清志郎さんのアルバム『カヴァーズ』が東芝EMIから発売中止になったのは,『サマータイム・ブルース』(高井麻巳子さん,三浦友和さん,泉谷しげるさんが参加)が原因でした。

“それでもテレビは言っている
「日本の原発は安全です」
さっぱりわかんねえ 根拠がねえ”

“知らねえうちに漏れていた
あきれたもんだなサマータイム”

“原子力は要らねえ 危ねえ 欲しくねえ”

(『サマータイム・ブルース』の歌詞の一部)


“軽薄なTVディレクターにはなりたくない
軽薄な新聞記者にはなりたくない
薄汚ねえ企業では働きたくない”

“軽薄な人間にはなりたくない
軽薄な国民にはなりたくない
いくら落ちぶれてもなりたくない”

“軽薄なジャーナリズムにのるくらいなら
軽薄なヒロイズムに踊らされるくらいなら
そんな目にあうくらいならあの発電所の中で眠りたい”

(『軽薄なジャーナリスト』の歌詞の一部)

日本弁護士連合会は,平成23年3月25日に「国、電力会社その他原子力関係機関は、二度とこのような原子力発電所事故を繰り返さないために、原子力発電所の新増設を停止し、既存の原子力発電所については、電力需給を勘案しつつ、危険性の高いものから段階的に停止すること。 」という会長声明をだしました.(東北地方太平洋沖地震による福島第一原子力発電所の事故に関する会長声明

なお,東京電力によると「今回検出されたプルトニウムは、通常の環境土壌中の濃度レベルであり、人体に問題となるものではない。」(プレスリリース)とのことです。

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谷直樹
by medical-law | 2011-03-29 07:22 | 脱原発

サプライズ!×2

b0206085_7494582.jpg事務局Hです,
高校・大学時代にバンドを組んでいたメンバーとは,高校1年生の頃から毎年欠かさず各メンバーの誕生日会を開いています.

学生の頃は頻繁に会っていたので,サプライズパーティーは効果的でしたが,
社会人になると,なかなかメンバーの予定が合わず,会うときは誰かの誕生日会になってしまっていますので,誕生日付近に呼び出されると,なんとなくパーティーと感付いてしまう・・・と思いきや,
鈍感な人間が集まるバンドなのか,今年度は私含め全員がまんまとサプライズにはまりました.

メッセージカードをこそこそと回したり,目配せし合ったり,明らかに主役以外は挙動不審なのですが,それでも意外と気が付かれないものです.

先日も,3月生まれのメンバーのお祝いをしたのですが,
彼女に「実は,来年結婚するの。」と報告され,二倍めでたい誕生日会でした.
左手の薬指のキラキラするものが気になってはいましたが,まさかのエンゲージリングだったのです.

感覚としてはまだまだ子どもですが,とうとう私たち世代も結婚をしだす歳になってしまいました.
バンド内で一番結婚が早そうだと思われていた子でしたが,一緒に短いスカートできゃあきゃあ言い合っていた子が来年には奥さんか・・・と思うと,感慨深いものがあります.

彼女の結婚式には他のメンバーでどんなサプライズをしようか,今から考えてしまいます.彼女がこのブログを読んでいないと良いのですが・・・.

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by medical-law | 2011-03-28 07:50 | 日常

「肺がん手術における説明義務」(ドクターズマガジン2011年4・5月合併号)

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DOCTOR‘S MAGAZINE(ドクターズマガジン)2011年4・5月合併号(No.137)に,「肺がん手術における説明義務~右肺葉中葉への転移について,医師の右肺葉切除手術前の説明義務を否定し,右肺葉切除手術中の説明義務違反を認めた裁判例-東京高裁平成16年10月28日判決,2009WLJPCA10280020-」を書きました.

◆ 事案

患者亡A(歯科医師)が,肺癌の疑いがあると診断され,平成8年9月9日,東京都立駒込病院に入院し,同月18日に肺葉切除手術を受け,同年11月14日に気管支断端瘻の閉鎖及び右有瘻性膿胸に対する手術を受け,平成11年2月24日に死亡した事案です.

客観的には亡Aの肺がんは,ⅢB期でした.欧米をはじめ世界各国の趨勢は,ⅢB期は全く手術適応外とみなされていましたが,日本では,当時,ⅢB期についても根治的切除ができ予後が比較的良好と判断されるものについては積極的に手術を試みるという状況でした.

亡Aは,被控訴人病院入院前から,癌が進行癌で手術をしても治る可能性が低い場合には手術を受けたくないと考えていました.このことを担当医師らは十分に理解していました.

術中の病理検査で,がんの肺内転移が確認でき,ⅢB期であることが判明しましたが,担当医師らはそのまま手術を続行しました.

◆ 判決

東京地裁平成15年10月9日判決は,術前,術中の説明義務違反を認めましたが,説明義務違反と死亡結果との間の因果関係を否定しました.
これに対し,東京高裁平成16年10月28日判決は,術前の説明義務違反を否定し,術中の説明義務違反を認め,その説明義務違反と死亡結果との間の因果関係を肯定しました.

説明義務違反について重要な示唆が含まれている判決です.

ご一読いただけたら幸いです.

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谷直樹
by medical-law | 2011-03-27 12:28 | 医療事故・医療裁判

平成23年3月23日の医療事件の判決

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この間も医療事件の判決報道が少なかったので2件のみ紹介します.

◆ 横浜地裁平成23年3月23日判決(出産直後の産婦死亡)

2003年12月,横浜市瀬谷区の堀病院で長女を出産した女性(当時37歳)が死亡した事案です.
出血初期の段階で別患者を診療していた医師は,看護師から出血の連絡を受けて約15~25分後に治療を再開しています.

横浜地裁は,出血の報告は緊急性が高くなく,別の患者の診療をしたことは不適切とはいえないと過失を否定し,その後の止血も適切で.担当医の処置と死亡との因果関係は認められない,と判断し,医師の責任を否定しました.

産婦死亡訴訟、「医師の過失認められない」とし遺族の賠償請求を棄却/横浜地裁」(神奈川新聞)ご参照

◆ 東京地裁平成23年3月23日判決(イレッサ薬害)

肺がん治療薬イレッサの副作用で間質性肺炎を発症するなどして死亡した3患者の遺族が,輸入を承認した国と輸入販売元のアストラゼネカ社に損害賠償を求めた事案です.

東京地裁は,2002年10月の文書改訂後に服用して死亡した2患者の遺族の請求を認め.国とアストラゼネカ社に計1760万円の賠償を命じました.

東京地裁は,「国は承認前の時点で副作用による間質性肺炎で死に至る可能性があると認識していた」と認定し,「安全性確保のための必要な記載がない場合,国は記載するよう行政指導する責務がある」とし,間質性肺炎の危険性を目立つように記載するよう指導しなかった国の対応を違法と判断しました.
アストラゼネカ社に対しては添付文書の記載不十分とし,製造物責任法上の欠陥があるとしました.

国の責任を認めた点で,大阪判決を一歩進めた判決です.

イレッサ副作用死:投薬訴訟 国の賠償責任認める 東京地裁判決「行政指導怠る」」(毎日新聞)ご参照


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谷直樹
by medical-law | 2011-03-26 11:20 | 医療事故・医療裁判

日本小児科学会、日本周産期・新生児医学会、日本未熟児新生児学会の共同見解

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「食品衛生法に基づく乳児の飲用に関する暫定的な指標値100Bq/キログラムを超過する濃度の放射性ヨウ素が測定された水道水摂取」に関する、日本小児科学会、日本周産期・新生児医学会、日本未熟児新生児学会の共同見解が発表されています.

共同見解は,「乳児の水分摂取必要量は成人に比べて多いため、短期間であっても、水分摂取不足は重大な健康障害を起こします。」と指摘しています.

乳幼児は,体重あたり,成人のだいたい2,3倍は必要でしょう.

共同見解のまとめは以下のとおりです.

「1)母乳栄養の児では、母親は制限なく食事を摂取し、母乳栄養を続けてください。
2)人工栄養の児では、ミネラルウォータを使用してミルクを調整することは可能ですが、煮沸し適温にしてから使用します。一部の硬水では、粉乳が十分に溶解しないことがあります。また、硬水には多くのミネラルが含まれており、乳児に過剰な負担を与える可能性があります。この場合には、水道水を用いる方が安全です。
3)離乳食を摂取している乳児では、水分摂取は離乳食からも可能なので、人工乳の量を減らすことは問題ありません。
4)人工乳のみを摂取している児で、代用水が確保できない場合には、通常通り水道水を使用して下さい。」


つまり,最も良くないのは,水分摂取を控えること,です.
当然です.成人でも水分を控えるのは,血液が凝縮し血栓ができやすくなるなどの危険があります.

次に良くないのは,ミネラルの多い硬水で調乳すること,です.そのとおりと思います.

ミネラル分の少ないミネラルウォータでミルクを調整する場合,煮沸し適温にしてから使用することも書いています.

代用水が確保できない場合にはミネラル分の多い硬水で調乳するより汚染されていても水道水を使用する方がよい,ということです.

もちろん,そのとおりなのですが,水道水がでないときもあります.
共同見解は,水道水がでないときにどうするか,は書いていません.

計画停電の影響などで水道水がでなくなったり,濁ったりする場合もありますが,

八王子市水道局によりますと,

水道水をくみ置きする時は

・空ペットボトルなど、密閉できる容器を使う
・あらかじめ十分に洗浄しておく
・容器の口元いっぱいまで水道水を入れる
・きちんとフタを閉め、冷暗所に保存する

保存期間は3日間が目安

とのことです.

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谷直樹
by medical-law | 2011-03-26 09:21 | 脱原発

日本産科婦人科学会の「水道水について心配しておられる妊娠・授乳中女性へのご案内」について

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日本産科婦人科学会は,平成23 年3 月24 日「水道水について心配しておられる妊娠・授乳中女性へのご案内」を発表しました.

日本産科婦人科学会は,一日1リットルの水を280日間飲むとして「総被曝量(マイクロシーベルト)=(摂取ベクレル総量)×2.2÷100」の計算で求めた総被曝量が50,000 マイクロシーベルト(50 ミリシーベルト)未満であるから健康被害は起こらないと推定するのです.

1リットルの根拠は書いてませんが,成人では一日体重1㎏当たり50mlの水分を必要としますので,体重50kgなら必要水分量は2.5リットルですが,スープや野菜など食事から摂る水分量約1.5リットルを引いて1リットルと考えているのでしょう.

スープ,味噌汁,汚染水で炊いたご飯,汚染水で洗った野菜から体内に取り込まれる量については,計算にはいっていないようです.さらに,空気から取り込まれる量についても,計算にはいっていません.

これは,放射能活性を持ったヨウ素を体内に取り込んだ場合の計算として適切なのでしょうか?半減期の長いセシウムを取り込んだ場合も同じ計算なのでしょうか?

日本産科婦人科学会の結論は,

「現時点では妊娠中・授乳中女性が軽度汚染水道水を連日飲んでも、母体ならびに赤ちゃん(胎児)に健康被害は起こらないと推定されます。また、授乳を持続しても乳幼児に健康被害は起こらないと推定されます。」

ということなのですが,

しかし、胎児・乳幼児は成人に比べ被曝の影響を受けやすいとされており、被曝は少ないほど安心です。したがって、軽度汚染水道水以外の飲み水を利用できる場合には、それらを飲用することをお勧めします。」

「妊娠中女性は脱水(体の中の水分が不足すること)には特に注意する必要があります。したがって、のどがかわいた場合は決してがまんせず、水分を取る必要があります。のどがかわいた場合には、スポーツドリンク、ミネラルウォーター、ジュース、牛乳などがお勧めです。」

「母乳中に分泌される(出てくる)放射能活性を持ったヨウ素は母体が摂取した量の4 分の1 程度と推測されますが、確定的なことはわかっていません。」


とも述べています.

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谷直樹
by medical-law | 2011-03-25 11:10 | 脱原発