弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

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甲府病院の放射線技師の遺族が甲府市を提訴(報道)

山梨放送「自殺の放射線技師の遺族が提訴」(2015年2月2日)は、次のとおり報じました.

「甲府市の市立甲府病院で基準を上回る放射性物質を含む検査薬が子どもに投与されていた問題で、当時、検査薬の投与を担当し、問題の発覚後、自殺した放射線技師の遺族が「病院は技師の自殺を防止するための安全配慮義務を怠った」として甲府市を相手取り、8700万円あまりの損害賠償を求める訴えを甲府地方裁判所に起こしました。

この問題は市立甲府病院で平成23年までの12年間に80人余りの子どもに当時の学会の基準を上回る放射性物質を含む検査薬を投与していたもので、当時の検査薬の投与を担当していた放射線技師(当時54歳)は問題の発覚後の平成24年3月に自殺しました。
訴えを起こしたのは自殺した放射線技師の遺族で「検査薬の投与量の設定について技師に任せきりにさせられ、問題が明らかになってうつ病を発症した。病院側は技師が自殺するかも知れないことを推測できたにも関わらず自殺を防止する安全配慮義務を怠った」などとして、病院を管理する甲府市に8700万円あまりの損害賠償を求めています。
甲府市は「今後訴状の内容を精査して市としての対応を検討したい」としています。」


甲府病院の放射線検査薬過剰投与事故の賠償問題は未だ解決していません.
放射線技師が自殺したことにより事実解明が曖昧にされてしまっているきらいがあるように思います.
この訴訟で、事実解明がすすむことを期待したいと思います.


谷直樹

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by medical-law | 2015-02-02 23:32 | 医療事故・医療裁判

東京地裁平成26年11月6日判決、智歯抜歯で味覚神経障害・麻痺の事案で約420万円の賠償を命じる(報道)

共同通信「親知らず抜いて味覚障害 クリニック側に賠償命令」(2014年11月7日)は、次のとおり報じました.

 「福岡市の歯科クリニックで親知らずを抜いた女性が、手術の際に舌の神経が傷ついて味覚障害やまひが残ったとして、クリニック側に約1800万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で東京地裁は6日、約420万円の支払いを命じた。

 判決によると、女性は2009年9月に親知らずを抜いた後、舌のしびれが残ったため病院を受診したところ、神経に損傷があると診断された。神経の縫合手術を受けたが、舌の左側に味覚障害などが残った。

 加藤正男裁判長は「味覚の一部を失った上、ろれつが回りにくくなって仕事にも支障が生じた」と指摘した。」

開業の歯科医院で智歯を抜歯して、味覚神経障害や麻痺が残る事案が少なくありません.歯科分野の相談で、最も多い類型です.開業の歯科医師の手にあまるような難しい事案では、無理をせず、大学病院を紹介すべきと思います.


谷直樹

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by medical-law | 2015-02-02 23:06 | 医療事故・医療裁判

福岡地裁行橋支部平成27年1月13日判決、使用済み注射器でC型肝炎感染事案で440万円賠償命令(報道)

読売新聞「使用済み注射器でC型肝炎、440万円賠償命じる判決」(2015年1月15日)は、次のとおり報じました.
 
「吉富町の医療法人・唐原内科クリニックに入院していた豊前市の女性(当時81歳)と家族が、看護師による注射器の誤使用でC型肝炎ウイルスに感染したとして、クリニック側に約7000万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、福岡地裁行橋支部の宮崎朋紀裁判官は13日、被告に440万円の支払いを命じた。

 判決によると、同クリニックの看護師は2010年12月、別の看護師が台の上に置いていたC型肝炎患者への使用済み注射器を誤って使用。入院中だった女性は注射を受けて感染し、急性肝炎を発症した。

 訴訟では、クリニック側は誤注射した注意義務違反を認めており、誤注射で女性の体調が悪化したかどうかなどが争点になった。

 原告側は「感染と急性肝炎発症の影響で入院が長期化した」などと主張したが、宮崎裁判官は「女性の体調不良は、他の疾患が関係していた可能性が高い」と指摘。女性が慢性肝炎や肝硬変などには進行せず、感染から約3年後、別の疾患で亡くなったことなどを踏まえ、損害額を算定した。」


 C型肝炎ウイルスに感染したことの損害は、急性症状との因果か関係が認められず、慢性肝炎等に進展しなかった場合、400万円ということになります.(40万円は判決が相当因果関係を認める1割の弁護士費用)
400万円という数字は、、目に見える結果が生じていないときの慰謝料算定の基準になるものでしょう.


谷直樹

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by medical-law | 2015-02-02 22:59 | 医療事故・医療裁判

広島市立安佐市民病院の医師が業務上過失傷害容疑で書類送検される(報道)

毎日新聞「医療過誤:44歳市民病院医師、容疑で書類送検−−安佐北署」(2015年1月30日)は、次のとおり報じました.

「広島市立安佐市民病院(安佐北区)で、手術中に患者の神経を誤って切断し右脚に障害を負わせたとして、安佐北署が同病院の男性執刀医(44)を業務上過失傷害容疑で書類送検していたことが30日、関係者への取材で分かった。送検は27日付。

 関係者によると、男性医師は2012年1月、がんの一種の脂肪肉腫を患う安佐南区の50代女性に腹腔(ふくくう)鏡による摘出手術をした際... 」


医師に対する刑事処分については医師側の抵抗が強いですが、被害者からすれば業務上の過失により結果が発生したらその責任を否定する理由はないということになると思います.

谷直樹

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by medical-law | 2015-02-02 01:53 | 医療事故・医療裁判

北九州市立医療センター、看護師が点滴を連結管ごと外したミスで患者失血死(報道)

RKB「医療ミス”90代女性死亡」(2015年1月30日) は、次のとおり報じました.

「おととし8月、北九州市の市立医療センターで、看護師の女性が点滴器具の使用方法を誤ったことが原因で、90代の患者の女性が死亡していたことがわかりました。

看護師は、この器具の使用について研修を受けていませんでした。

●謝罪する北九州市の担当者
「大変申し訳ございませんでした」

北九州市によりますと、市立医療センターでおととし8月、感染症で入院していた90代の女性に対し、20代の女性看護師が抗生剤を点滴しました。

抗生剤を注入するために点滴チューブと連結管を接続していましたが、点滴が終わったあと、本来は点滴チューブだけを外さなければならないところを、看護師は、誤って連結管ごと外してしまいました。

このため、血液が逆流し、発見も遅れたために、女性は死亡しました。

市立医療センターでは、2009年にこの点滴器具の使用を始めましたが、器具の使用方法についての研修が徹底されておらず、この看護師を含め看護師全体の15パーセントが、正しい使用方法を知らないまま使っていたということです。

北九州市は、「医療ミスが患者の死亡につながった」として、この看護師と院長を文書訓告処分にするとともに、遺族に対し、およそ2500万円の損害賠償を支払う方針です。

北九州市は「今後、このような事故が二度と起きないよう周知徹底をしていく」とコメントしています。」


点滴ミスで患者失血死 北九州市立医療センター」(2015年1月31日)は、次のとおり報じました.

「北九州市立医療センター(小倉北区)で2013年8月、女性看護師(20歳代)が点滴チューブの取り外し方を誤り、入院していた90歳代の女性患者を失血死させていたことがわかった。同市が30日、発表した。市は過失を認め、遺族に賠償金約2500万円を支払う方針。

 市によると、女性は感染症治療で入院し、同年8月23日夜、点滴を受けながら、薬剤を注入されていた。看護師が薬剤を注入していたチューブを点滴器具から抜く際、チューブの先に付いた連結管ごと外した。連結管は、血液が逆流して点滴器具から流れ出るのを防ぐ栓の役割がある。

 約1時間20分後、心電図の異常を知らせる警告音に気付いた別の看護師が、病室で大量出血している女性を発見したが、間もなく死亡が確認された。連結管が外れた部分から血液が流れ出たとみられる。女性看護師は「チューブだけを外したつもりだった。連結管ごと外れるとは思ってもみなかった」と話しているという。」


毎日新聞「北九州市立医療センター:点滴誤操作、患者死亡 知識ない看護師が多数」 (2015年1月31日)は、次のとおり報じました.

「北九州市は30日、市立医療センター(小倉北区)で、90歳代女性の点滴終了後の操作を誤って大量出血で死亡させる医療事故が起きたと発表した。遺族とは2470万円あまりの損害賠償を支払うことで合意した。原因となった誤操作が起き得ることを知らない看護師が多数いたことも分かり、センターの管理態勢不備に対する責任が問われそうだ。
 事故は2013年8月に発生。女性は、尿...」


産経新聞「点滴ミス、入院患者死亡 福岡」(2015年2月1日)は、次のとおり報じました.

「北九州市立医療センター(同市小倉北区)で、点滴の作業ミスにより90歳代の女性入院患者が失血死する事故があった。ミスをした看護師は、文書訓告処分を受け、依願退職した。市は遺族と、近く約2400万円の損害賠償で示談する方針。」

連結管の使い方を知らない看護師が多数って、本当でしょうか.

谷直樹

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by medical-law | 2015-02-02 01:23 | 医療事故・医療裁判

季節限定

この時期,日本の店はバレンタイン限定の商品でにぎわいます.

ドゥバイヨルの「モントシエル」,ジャン=ポール・エヴァンのボンボンショコラ,ラ・メゾン・デュ・ショコラの「サンサション キャラメル」は人気です.

ジャン=ポール・エヴァンの「アムール アン クール」は,とても凝っています.バーアショコラ(喫茶)には,ハート型のガトー「レクラ」が期間限定で登場します.
デルレイには, ハート尽くしのバレンタイン限定デザートが用意されています.

ただ残念なことに,私は,腹囲が増加傾向にあることから,今年のバレンタインのチョコレートは遠慮させていただくことにします.

谷直樹

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by medical-law | 2015-02-01 21:03 | 日常

アクリルアミド

アクリルアミドが,遺伝毒性を有する発がん物質であることは,周知の事実です.
タバコの煙にはアクリルアミドが含まれています.

炭水化物を多く含む原材料を高温(120℃以上)で加熱調理するとアクリルアミドが発生するので,お米のお焦げは食べてはいけませんし,パンはトーストしないほうがよい,ということになります.
ポテトチップス,フライドポテト,ビスケット,ケーキ,チョコレート,ココア,かりんとう,黒オリーブ,などは,食べなくてもすむ食品ですが,コーヒー,ほうじ茶,ウーロン茶,麦茶は或る程度どうしても摂取してしまう飲み物でしょう.
天ぷらや胡麻は,多くはないですが,全く食べないというものではないでしょう.

すこし古いですが,農林水産省のサイトに「アクリルアミドが含まれている食品」のリストが載っています.

農林水産省のサイトには,「加熱調理の中でも煮る、茹でる等の調理法や電子レンジでの加熱は、揚げる、焼くといった調理法よりアクリルアミドが生成しにくいと考えられています。」と書かれています.


谷直樹

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by medical-law | 2015-02-01 19:57 | 日常