弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

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レーシック被害訴訟

さくらフィナンシャルニュースが,東京地裁医療集中部に係属しているレーシック被害訴訟について,報じていました.
さくらフィナンシャルニュースによると,「原告側の代理人は、レーシック被害対策弁護団(団長梶浦明裕弁護士)が務め、数十人の弁護士が訴状に代理人として名を連ねる。被告側の代理人は、品川近視クリニックは、中城重光弁護士、伊藤芳朗弁護士、山之内明美弁護士、田代奈美弁護士、市川裕子弁護士。錦糸眼科の代理人は海野秀樹弁護士だ。」とのことです

原告側の代理人は,団長の梶浦明裕先生,事務局長の藤田陽子先生ほか医療問題弁護団の先生方です.
被告側の代理人の中城重光先生は,東京弁護士会の元副会長です。山之内明美先生と市川裕子先生は,いずれも中城・山之内法律事務所の弁護士です.伊藤芳朗先生はマスコミ出演だけではなく,美容外科の代理人としてよく知られています.田代奈美先生は伊藤芳朗先生と同じクレスト法律事務所の弁護士です.
海野秀樹先生は,弁護士法人弘中総合法律事務所に所属しています.有名事件を担当し,高名な先生です.

レーシック被害訴訟は,どのような展開になるか,注目です.


谷直樹


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by medical-law | 2015-08-31 23:46 | 医療事故・医療裁判

鹿児島市立病院,採血後のCRPS発症で1200万円和解(報道)

読売新聞「「採血で後遺症」鹿児島市立病院、和解金支払いへ」(2015年8月29日)は,次のとおり報じました.

「鹿児島市立病院で採血後、左手まひの後遺症が残ったとして市に損害賠償を求めた女性に対し、市は和解金として1200万円を支払う方針を固めた。和解金額の決定議案を9月定例市議会に提案する。

 病院などによると、女性は1995年6月、県内の会社の定期健康診断で病院を訪れ、採血後、「複合性局所疼痛症候群(CRPS)」を発症した。女性は採血針で神経を損傷し、まひが残ったと主張して提訴し、約8800万円の損害賠償を求めていた。福岡高裁宮崎支部は今年5月、双方に和解勧告した。

 病院側は「CRPSは神経損傷がなくても発症する。ただ、採血の際に神経を傷めなかったことを立証することができなかった」と説明。原告側弁護士は「裁判所が病院側にある程度の責任を認め、病院がそれに応えたと受け止めている」と話した。」

 
 この鹿児島市立病院の事案は私が担当したものではありません.
 このような採血事故は多数起きています.この高裁段階の和解は,他の事案についても解決の方向性を示唆するものと思います.


谷直樹


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by medical-law | 2015-08-29 09:43 | 医療事故・医療裁判

子どもの悩みごと相談

昨日は,第二東京弁護士会の「子どもの悩みごと相談」の担当でした.
夏休みが終わり新学期が始まるこの時期は,子どもの自殺のピークです.
学校が苦痛でしかない子どもたちから電話がかかってきてほしい,と身構えて待っていましたが,電話は親からの1件だけでした(前回は3件あったのに).
子どもたちに知られていないのか,それとも,弁護士・弁護士会が遠い存在なのか...


≪第二東京弁護士会の「子どもの悩みごと相談」≫

○電話相談
番号:03-3581-1885
火・木・金(祝祭日・年末年始を除く)15:00~17:00
相談料金:無料

○面談相談 
面談予約:03-3581-2257
予約受付:火・木・金(祝祭日・年末年始を除く)15:00~17:00
相談料金:無料
     ※面談でのご相談については、前日17:00までにお電話にてご予約ください。
      弁護士会館9Fにて、ご相談をお受けいたします。 




谷直樹


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by medical-law | 2015-08-28 19:02 | 人権

厚労省,ファイザー株式会社の副作用200例未報告(医薬品医療機器法違反)で業務改善命令へ

NHK「厚労省 ファイザーに業務改善命令へ」(2015年8月27日)は,次のとおり報じました.

「厚生労働省によりますと、大手製薬会社ファイザーが製造・販売する抗がん剤やリューマチ薬などの治療薬について、営業担当の社員が重い副作用の症例を把握していながら安全担当の部署に伝わらず定められた期限内に国に報告していなかったということです。医薬品医療機器法では重い副作用が出た場合、最大で30日以内に国に報告することを製薬会社に義務づけていますが、ファイザーは去年までの6年間におよそ200人分の副作用の報告をしておらず、中には死亡したケースもあったということです。
厚生労働省はことし2月、ファイザーから報告を受けて調査を進めていましたが、副作用の情報が伝わらない社内の体制を抜本的に改める必要があるとして、会社に対し業務改善命令を出す方針を決めました。」


朝日新聞「ファイザーに改善命令へ 副作用200例未報告 厚労省」(2015年8月27日)は,「報告が5年以上遅れた例もあったとみられる。」と報じました.

社内の連絡不備ではすまない問題です.
しかし,それにしても,ノバルティスの次がファイザーって...

【追記】

ファイザー株式会社のプレスリリース「厚生労働省による当社に対する業務改善命令について」(2015年9月1日)は,次のとおりです.


「本日2015年9月1日、ファイザー株式会社(本社:東京都渋谷区、社長:梅田一郎)は、「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(医薬品医療機器法、旧薬事法)」第72条の4第1項の規定に基づき、厚生労働省より業務改善命令を受けました。これは、当社が製造販売する11製品に関する重篤な副作用212症例を、定められた期限内に医薬品医療機器総合機構(以下、PMDA)に報告していなかったことによるものです。社員が適切に副作用報告を実施できるよう業務手順を改訂し、全社員の教育を再度実施するよう指示を受けました。

本件による当該製品の安全性への影響を慎重に評価した結果、当該製品の安全性に新たな懸念事項は認められず、使用上の注意を改訂する必要はないという結論に達しました。

これらの症例は、自主点検の一環で、当社製品に関する安全性情報を収集する可能性のある営業記録について社内で確認したところ、定められた期限内にPMDAに報告していなかったことが判明したもので、2015年5月28日までにPMDAに調査結果を報告いたしました。
上記212症例の内訳は次のとおりです。
スーテント145症例、インライタ26症例、トーリセル23症例、トビエース5症例、リウマトレックス4症例、ザイボックス3症例、エンブレル2症例、ザーコリ2症例、ブイフェンド2症例、プロジフ1症例、リリカ1症例
※一症例に複数の製品が含まれている場合がありました。

ファイザー株式会社代表取締役社長 梅田一郎のコメント

「弊社はこのたびの事態を重く受け止めており、関係するすべての皆さまに多大なるご心配とご迷惑をおかけしましたことを心よりお詫び申し上げます。再びこのような事態が起こることがないように必要な対策を講じ、弊社の事業活動に関わる全ての法令の遵守を徹底してまいります。また、患者さんの安全を何よりも最優先に考え、関連法令の徹底遵守のみならず、社員に対する弊社内の関連規則および業務手順の再教育を通じて、継続して弊社製品の安全性と有効性を監視していく所存です」


報告遅延の薬剤名が公表されましたが,抗がん剤の症例が多いです.
連絡ミスの原因,業務手順改訂,社員教育のプログラム等の具体的内容は不明ですが,必要な対策を講じるとのことですので,今後,報告遅延がないことを期待します.


谷直樹


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by medical-law | 2015-08-27 23:29 | 医療

大分市民病院,移植した筋肉が壊死した事故で300万円支払い合意(報道)

大分合同新聞「市民病院で筋肉移植 回復せず慰謝料」(2015年8月26日)は,次のとおり報じました.

「豊後大野市は25日、市民病院で筋肉移植手術を受けた市内の60代男性の機能が回復せず、男性に慰謝料などとして300万円を支払うことで合意したことを明らかにした。市は9月定例市議会に損害賠償額を定める議案を提出する。
 市によると、男性は労災事故で動かなくなった左腕の機能を回復するため2013年10月、同病院で手術を受けた。しかし、移植した筋肉が壊死(えし)したため切除。「回復しない可能性についての説明が不十分だった」と申し立てていた。
 双方の弁護士が今年5月から協議。同病院と他の病院への入・通院費、手術痕が残ったことへの慰謝料の合計額で合意した。市民病院が加入する保険会社が支払う。同病院は「結果として苦痛を与えたことを重視した。信頼回復に努めたい」と話した。」


 これは,私が担当した事件ではありません.上記報道で知る限りの判断ですが,示談での解決が適切な事案のように思いました.つまり,筋肉移植に過失があったか否かはともかく,すくなくとも説明義務違反はあり,不成功の場合の説明がなかったことで,成功の期待を生じさせ,手術を受けることになったことは争いがないようなので,損害評価について合意ができれば,解決できる事案だからです.


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by medical-law | 2015-08-26 09:34 | 医療事故・医療裁判

甲府市,市立甲府病院の過剰投与事件で補償方針発表

共同通信「甲府市、検査薬過剰投与で補償へ 患者145人に」(2015年8月25日)は,次のとおり報じました.

「甲府市立甲府病院で2011年に明らかになった放射性物質入り検査薬の過剰投与問題で、甲府市は25日、精神的な負担に対し患者1人当たり30万円を支払うなどとした補償方針を発表した。

 市によると、対象となるのは1999~2011年、甲府病院の腎臓検査で基準を超える量の薬を投与された当時15歳以下の145人。うち84人は投与量が多く、基準の2~40倍だった。

 市は30万円のほか、今後50年間をめどに、年2回実施する定期健康診断の受診料や交通費を負担する。補償金額は総額6千万円。」


 真相解明と被害補償,どちらも十分ではないように思います.
  

谷直樹


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by medical-law | 2015-08-25 22:09 | 医療事故・医療裁判

日本医師会/日本医学会,「HPVワクチン接種後に生じた症状に対する診療の手引き」

公益社団法人日本医師会/日本医学会による「HPVワクチン接種後に生じた症状に対する診療の手引き」が2015年8月公表されました.

「ワクチン接種直後から、あるいは遅れて接種部位や接種部位と異なる部位の持続的な痛み、倦怠感、運動障害、記憶など認知機能の異常、その他の体調の変化等を訴える患者が受診した場合は、HPVワクチン接種との関連を疑って症状を訴える患者がいることを念頭に置いて診療する。」
「診療上、患者の行き場が無くなる状況とならないように、主治医が決まるまでは自分が責任を持って対応する。」

と記載されています.

鑑別診断について,
「●痛みの一般的鑑別として、①侵害受容性の痛み(組織傷害や炎症による痛み)と②神経障害性の痛み(注射行為による末梢神経の傷害や神経系のその他病変によって引き起こされる痛み)の可能性を考慮し、鑑別する。
 その他、患者の精神的な異常状態から発症する心因性の痛みも鑑別する必要があるが、「心因」という言葉が、器質的な病態の存在を全否定し、詐病的あるいは恣意的であると誤解されやすい事から、患者・家族も認める明らかな精神的問題を認める特殊な場合を除き、「心因」という表現は用いない。
●痛みを伴う稀な疾患として、思春期を中心とする対象年齢では、代謝疾患、悪性新生物、肢端紅痛症、レイノー病、成長痛、慢性反復性多発骨髄炎、ビタミンD欠乏症、甲状腺機能亢進・低下症などがあるが、いずれも頻度は少ないため地域の医療機関で全ての患者に検査を行うのではなく、これらを疑う場合に、協力医療機関や専門医療機関に紹介することを検討する。」

とされています.

HPVワクチン接種後に生じた多様で深刻な症状に苦しむ患者への理解がすすむことを期待します.

谷直樹


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by medical-law | 2015-08-25 05:53 | 医療

8月24日,薬害根絶デー

8 ⽉24 ⽇は、薬害被害者・市⺠が、薬害根絶を訴える⽇=薬害根絶デーです.
予定は下記のとおりです.

11時45分 リレートーク(厚労省前)
13時00分 碑の前行動(厚労省)
14時00分~17時00分 「薬害根絶活動の到達点と課題を考える」(千代田区立日比谷図書文化館


谷直樹


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by medical-law | 2015-08-23 12:20 | 医療

映画『さよならドビュッシー』

『さよならドビュッシー』は,リスト,ショパン,ベートーヴェンも印象的ですが,ドビュッシーの「月の光」と「アラベスク第1番」がストーリーを盛り上げます。ミステリー的要素は薄まっていますが,香月遥役の橋本愛さんと岬洋介役の清塚信也さんがよく,「友情・努力・勝利」感が強い映画でした.
今日8月22日は,クロード・ドビュッシーの誕生日です.

谷直樹


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by medical-law | 2015-08-22 09:33 | 趣味

全日本病院協会,「医療事故調査制度に係る指針」サイトで公表

公益社団法人全日本病院協会のサイトに,2015年8月21日,「医療事故調査制度に係る指針」がアップされました.
是非,ご一読を.


谷直樹


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by medical-law | 2015-08-21 19:05 | 医療事故・医療裁判