弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

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産科医療補償制度,第5回再発防止報告書で陣痛促進剤の用法・用量基準より多い率が逆転(報道)

読売新聞「産科医療補償で報告書ミス、促進剤過剰投与を少なく記載」(2016年.3月28日)は,次のとおり報じました、 

 
「出産で子どもが脳性まひになった場合に補償し、原因分析や再発防止策の検討も行う産科医療補償制度で、昨年発表された再発防止報告書に、脳性まひ事例の陣痛促進剤使用を巡る記載ミスがあったことがわかった。実際は、基準を逸脱した過剰投与などが6割以上なのに、基準内の例と数字を取り違え、問題事例が3割前後であるかのように過少記載されていた。制度を運営する日本医療機能評価機構によると、担当者の入力ミスという。

 同制度では、補償対象となった事例を基に、再発防止策を定期的に報告書にまとめて啓発している。陣痛促進剤は、強過ぎる陣痛を招いて子宮破裂などを引き起こすことがあり、不適切な使用が事故につながる恐れが指摘されてきた。

 ミスがあったのは昨年3月発行の第5回再発防止報告書。出生年別に補償対象事例の陣痛促進剤の用法・用量について示した一覧表で、日本産科婦人科学会の指針を逸脱した「基準より多い」という項目と「基準内」の項目で数字が逆転していた。

 具体的には、「基準より多い」は2012年が38・5%、11年が35・0%、10年が25・0%、09年が29・6%とされたが、正しくは、61・5%、60・0%、66・7%、64・8%だった。

 昨年7月、陣痛促進剤を扱う製薬4社がこの一覧表を引用した文書を全国の医療機関に配布。医療関係者の研修にも再発防止報告書が使われており、医療現場に誤解を与えた。日本医療機能評価機構は「正しい情報が伝わらなかったことは申し訳ない」とし、訂正文をサイトに掲載した。」


 産科医療補償の再発防止報告書は,重大な関心をもって読んでいます、
 「基準より多い」が約3分の2もあるとは!


谷直樹


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by medical-law | 2016-03-31 18:40 | 医療事故・医療裁判

神戸地判平成28年3月29日,気管チューブ抜管時の注意義務違反で日赤に1億2100万円の賠償命令(報道)

神戸新聞「日赤に1.2億円賠償命令 神戸の病院で医療ミス」(2016年3月29日)は,次のとおり報じました、

 「兵庫県災害医療センター(神戸市中央区)での治療ミスによって重い障害が残ったとして、三木市で入院中の女性(42)が同センターを運営する日本赤十字社などに損害賠償を求めた訴訟で、神戸地裁は29日、同社に約1億2100万円の支払いを命じた。

 判決によると、女性が搬送された5日後の2008年3月26日、医師が女性の気管に挿入中のチューブを抜いたところ異変が生じ、再挿管を2回試みたが心停止となった。別の医師が喉の切開手術で気道を確保したが、手足が動かせず、食事を自分で取れないなどの障害が残った。

 地裁は、心停止時間と蘇生の関係などから、チューブを抜いた医師が切開手術ができる別の医師に早期に応援を求めておけば、重篤な後遺障害は残らなかったと指摘。「医師の注意義務違反と因果関係が認められる」とした。

 日本赤十字社は「判決を吟味し、弁護士と対応を協議中」とコメントした。

 センターを設置した兵庫県の賠償も請求されたが、地裁は棄却した。」



これは,」私が担当した裁判ではありませんが,上記報道で知る限りでは、抜管自体は適法とし,再挿入が必要となる事態,再挿入が困難で手術が必要となる事態を予測し,それに備える義務を認定したもののようです、抜管において,上記のことは多くはなくても予見できない事態ではなく,そのリスクはほとんどつねにありますから,「不測の事態」(予測できない事態)ではありません、予測できる以上は,回避義務がある,といえます、
判決は,一般人の常識にそうものだと思います、


谷直樹


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by medical-law | 2016-03-30 01:15 | 医療事故・医療裁判

薬害エイズ裁判の和解から20年

薬害エイズ事件は,1996年3月29日に東京地裁と大阪地裁で和解が成立しました、
しかし,重複感染,差別・偏見があり、未だに薬害は終わっていません、
また,この裁判の被告の1社であった,化学及血清療法研究所が承認されたのと異なった方法で血液製剤を製造し続けていたことが,最近発覚しました、
薬害,医療被害の克服は,現在も重要な課題です、

『薬害エイズ裁判史』(日本評論社)ご参照

谷直樹


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by medical-law | 2016-03-29 11:16 | 医療事故・医療裁判

日本外科学会,群馬大学医学部附属病院第一外科でも平均の約4倍の高率だった(報道)

読売新聞「群馬大病院、第一外科も高死亡率…肝臓手術」(2016年3月27日)は,次のとおり報じました. 

 「群馬大学病院第二外科(前橋市)で、手術後に患者の死亡が相次いだ問題で、日本外科学会による死亡症例の調査結果が明らかになり、第二外科の肝臓手術の死亡率が全国平均の約10倍に上っていただけでなく、第一外科でも平均の約4倍の高率だったことが、26日わかった。

 高難度の膵臓手術では、第一、第二とも死亡率は平均の約2倍。診療記録の不備も共通しており、第二外科にとどまらない深刻な問題が浮き彫りになった。

 同学会は、群馬大が設置した第三者による調査委員会に委託され、第一、第二外科で2007年度から8年間の肝臓や膵臓など消化器の手術を対象に調査。死亡した患者のうち50人については診療内容を精査した。

 その結果、肝臓手術については、第二外科の死亡率が11%と極めて高かっただけでなく、第一外科も4%に上った。膵臓手術については、膵臓と十二指腸を切ってつなぐ高難度手術の場合、両科とも死亡率は5%を超えていた。」


調べれば調べるほど衝撃の事実がでてきます、
どのようなことが原因でこのような事態が生じたのかを検証し再発防止につなげていただきたいと思います、


谷直樹


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by medical-law | 2016-03-28 23:45 | 医療事故・医療裁判

兵庫県立加古川医療センター,医療器具滅菌せず患者に使用(報道)

産経新聞「適切な滅菌せずハサミ、ピンセット使用 兵庫県立加古川医療センター」(2016年3月24日)は,次のとおり報じました、

「適切な滅菌がされていないハサミやピンセット計16本を2月末から3月上旬にかけて使用したと兵庫県立加古川医療センターが24日、発表した。使用した可能性のある患者は52人。健康被害は出ておらず、感染の恐れはないとしている。

 センターによると、滅菌は業者に委託。超音波洗浄と高温乾燥はしていたが、パック包装後の高圧蒸気滅菌をしておらず、業者が滅菌済みと思い込み納入した。高圧蒸気滅菌済みの器具は包装パックに表示された文字の色が変わるが、現場でも確認が不十分だった。

 患者52人に状況説明や体調確認を実施。チェックシートの使用や滅菌を確認するテープを貼ることで再発を防止するという。」


依頼した業者がきちん滅菌していると思い確認しなかったのでしょうが,医療ではつねにミスはあっるものとして確認が必要です、

谷直樹


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by medical-law | 2016-03-28 23:24 | 医療事故・医療裁判

利休忌

千利休は、秀吉に切腹を命じられ、天正19年2月28日(1591年4月21日)に亡くなりました.

今日3月27日は、表千家の利休忌です.
裏千家と武者小路千家では、明日3月28日が利休忌です.
祥月命日の1か月後とするところまでは同じですが、初日を算入するか、しないかが違います.

民法第140条は、「日、週、月又は年によって期間を定めたときは、期間の初日は、算入しない。ただし、その期間が午前0時から始まるときは、この限りでない。」と定めています.2月28日の1か月後は、初日不算入で3月28日となります.ただ、利休忌は、民法制定前の決まりですから、どちらが正しいということはありません.

それにしてもなぜ1か月後なのでしょうか.
しきたりは謎です.


谷直樹


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by medical-law | 2016-03-27 01:10 | 日常

静岡地判平成28年3月24日,留置針穿刺の際神経を傷つけCRPSを発症した事案で6100万円賠償命令(報道)

読売新聞「静脈注射で左腕まひ、日本赤十字社に賠償命令」(2016年3月25日)は,次のとおり報じました.

「静脈注射で神経を傷つけられ、左腕まひの後遺症が残ったとして、静岡市内の30歳代の女性が、静岡赤十字病院を運営する日本赤十字社(東京)を相手取り、慰謝料など計約7170万円の損害賠償を求めた訴訟で、静岡地裁(細矢郁裁判長)は24日、計約6100万円の支払いを命じる判決を言い渡した。

 判決によると、女性は2010年12月、甲状腺腫瘍の切除手術を受けるため、同病院に入院。看護師が点滴を行う際、神経を傷つける可能性があり、深く刺さないようにする義務があるのに十分な注意を払わず、左腕の中枢部から静脈に留置針を刺し、神経を傷つけた。その結果、女性は手足がしびれるなどする「複合性局所疼痛症候群(CRPS)」を発症し、左腕がまひする後遺症が残った。

 判決で、細矢裁判長は、「手関節部から中枢に向かって12センチ以内の部位に留置針を刺す際は、十分な技量を持つ者が、他の部位に比べて十分な注意義務を払って行うべきだ」と指摘。看護師が左手関節から4、5センチ付近に刺した針によって、「神経が傷ついたと認めるのが相当」と認定した。

 原告は「認められて今はほっとしています」とコメントを発表。代理人の青山雅幸弁護士は「将来の医療事故の再発防止につながれば」と述べた。

 一方、静岡赤十字病院の担当者は「判決内容を精査した上で、今後の対応を決める」とコメントした。」


中日新聞「日赤に6100万円賠償命令 赤十字病院注射でまひ 静岡地裁判決」(2016年3月25日) は,次のとおり報じました.

「静岡市葵区の静岡赤十字病院で静脈注射をされたことで神経が傷つき、左腕が完全にまひしたとして同市の30代女性が病院を運営する日赤(東京都)に損害賠償を求めた訴訟で、静岡地裁は24日、同社に慰謝料など6100万円の賠償を命じる判決を言い渡した。

 判決によると、女性は2010年12月、甲状腺腫瘍の摘出手術のため同院に入院。麻酔のため、看護師に左腕の手関節から5センチ付近の血管に針を刺されたが、鋭い痛みを感じ「痛い」と声を上げた。その後も複数回にわたり深く針を刺されて神経が傷つけられ、複合性局所疼痛(とうつう)症候群(CRPS)を発症し、左腕がまひした。細矢郁裁判長は判決で「看護師は、深く穿刺(せんし)しないようにする義務を怠った」とした。

 県弁護士会館で会見した原告代理人の青山雅幸弁護士は「治療過程における問題も多く、結果も重大な事故だった。判決がより良い医療につながれば」と話した。女性は「判決で認められて今はほっとしている」とコメントを出した。

 静岡赤十字病院は取材に「判決内容を精査した上で、控訴も含めて対応を検討したい」と話した。」


この件は私が担当したものではありません.原告の代理人は青山雅幸先生です.
静脈注射による神経損傷は多数起きており,なかにはCRPSを発症する例もあります.
画期的な判決です.



 谷直樹


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by medical-law | 2016-03-26 21:17 | 医療事故・医療裁判

東高判平成28年3月23日,認知症専門棟の食堂の窓から落下した事案で賠償認める逆転判決(報道)

朝日新聞「「認知症施設として不十分」 転落死で施設に賠償命令」(2016年3月24日)は,次のとおり報じました.

「東京都羽村市の介護老人保健施設で、認知症の男性(当時86)が窓から転落死したのは施設が適切な対応を怠ったためだとして、遺族が運営法人に約2350万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決が23日、東京高裁であった。水野邦夫裁判長は、遺族の請求を棄却した一審・東京地裁立川支部判決を変更し、施設に約1950万円の支払いを命じた。

 判決によると、男性は2012年8月、施設2階にある認知症専門棟の食堂の窓から落下した。窓には、一定の幅以上開かないようにするストッパーがあったが、ずれて窓が開いた状態だった。

 14年9月の地裁判決は、「男性の行動は予測できなかった」として施設の責任を否定したが、高裁判決は「ストッパーの使い方が不適切で、認知症専門棟として求められる安全性を欠いていた」と判断した。

 判決について運営法人は「医療介護の実務に与える影響の極めて大きな判決だ。内容を十分精査、検討して、対応したい」としている。」



ロイター「認知症男性転落死に賠償命令」(2016年3月24日)は,次のとおり報じました.

 「東京都羽村市の介護老人保健施設の2階窓から転落死した認知症の男性(84)の遺族が、施設を運営する医療法人社団「真愛会」(東京)に損害賠償を求めた訴訟で、東京高裁(水野邦夫裁判長)は23日、遺族敗訴の一審東京地裁立川支部判決を変更し、施設側に約1950万円の支払いを命じた。

 判決によると、男性は施設の認知症専門棟に短期入所していた2012年8月、帰宅願望から2階食堂の窓をこじ開け外に出ようとして転落、死亡した。【共同通信】」


このような判決をみると,1審判決であきらめることなく,不適切な判決には断乎控訴すべきと思います.
ちなみに水野邦夫判事は,2002年に弁護士から裁判官に任官した人です.


谷直樹


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by medical-law | 2016-03-26 20:47 | 医療事故・医療裁判

千葉地判平成28年3月25日,四街道徳洲会病院に術後の血液検査義務を認め4600万円賠償命令(報道)

朝日新聞「痔の手術後に死亡、病院と担当医に賠償命令 千葉地裁」(2016年3月25日)は,次のとおり報じました.

「千葉県四街道市にある四街道徳洲会病院で2010年に痔(じ)の手術を受け、4日後に死亡した女性(当時60)の遺族が、病院を運営する医療法人「沖縄徳洲会」などに損害賠償を求めた訴訟の判決が25日、千葉地裁であった。岸日出夫裁判長は、手術後に血液検査をして重篤と判断していれば「生存していた相当程度の可能性があった」として沖縄徳洲会と担当医2人に計約4600万円を支払うよう命じた。

 訴えていたのは、夫ら3人。判決によると、女性は10年1月26日、日帰りで痔の摘出手術を受けた。同28日夜、強い痛みを訴えてこの病院に搬送され、翌29日に人工肛門(こうもん)をつける緊急手術を受けたが、翌30日に敗血症で死亡した。

 原告側は手術時に医師が痔を適切に取り除かず、女性が下半身の痛みを訴えたのに29日の緊急手術時にも、担当医が麻酔後の神経障害を疑って血液検査を怠り、敗血症に気づかずに死亡したと主張した。岸裁判長は、手術での過失を認めなかったが、血液検査については「縫合不全を含む重篤な疾患の可能性を検討するためにも、検査すべきだった」と過失を認めた。

 同病院の広報を担当する医療法人「徳洲会」グループは「司法の判断を厳粛に受け止め、ご遺族の負担を考え、全額支払います」とコメントした。」


千葉日報「過失認め4600万円賠償命令 痔手術後死亡で千葉地裁 四街道徳洲会」(2016年3月26日)は次のとおり報じました.

「四街道市の四街道徳洲会病院で2010年1月、千葉県内の女性=当時(60)=が痔の手術後に死亡したのは医師らが検査を怠ったのが原因だとして、遺族が同院を相手取り損害賠償を求めた訴訟で、千葉地裁(岸日出夫裁判長)は25日、「検査が行われていれば命を救えた可能性は高い」として、同院側に請求内容とほぼ同額の約4600万円の支払いを命じる判決を言い渡した。

 判決によると、女性は同年1月26日、同院で痔の日帰り手術を受けた。2日後、女性は下半身に強い痛みを訴えショック状態となり、同院へ入院。医師らは術後の神経痛を疑い、炎症を調べる血液検査やCT検査を行わなかった。その後、女性は容体が悪化。緊急手術が行われたが、同月30日に敗血症で死亡した。

 岸裁判長は判決で、遺族の「手術中の患部の切除や縫合が不十分だった」という主張は退けたが、「再来院した際に重篤な状態を疑い、適切な検査が行われていれば、白血球数の異常などが判明し、結果的に死亡を防げた可能性が高い」と指摘した。

 原告側の福武公子弁護士は「遺族の請求が認められて良かった。再発防止のため、病院側は積極的に症例報告をすべき」とコメントした。」


この件は,私が担当したものではありません.福武公子先生が原告の代理人です.

医師の検査義務は,症状等から異常,疾患等が疑われるときに生じjます.
したがって,強い民を訴えている患者については,基本的に検査義務が肯定されると考えます.
「強い痛み」から疑われる疾患は多く,特定できませんので(その特定のための検査せすので),何らかの重篤な疾患が疑われることで,検査義務を肯定できると考えます.
朝日新聞の報道では,「相当程度の可能性」とうけとり方もいるかもしれませんが,千葉日報の記事から明らかなとおり因果関係について「高度の蓋然性」を認めたものです.

裁判所ホームページ,判例雑誌等に掲載されたら,判決文を読んでみたいと思います.


【追記】

正確には,検査義務を怠ったA医師の過失と結果との因果関係については,高度の蓋然性を認め,A医師と徳洲会に4689万7800円の支払いを命じ,その後検査が実施されたのですが,その検査の評価を誤ったB医師の過失と結果との因果関係については,相当程度の可能性を認め,B医師と徳洲会に880万円(慰謝料800万円と弁護士費用80万円)の賠償を命じた判決です.総額では,4689万7800円です.

谷直樹


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by medical-law | 2016-03-26 07:29 | 医療事故・医療裁判

看護ミスによる損害賠償請求事件,独立行政法人国立病院機構新潟病院請求棄却を求める(報道)

新潟日報「看護ミス損害賠償、病院側争う構え」(2016年3月24日)は,次のとおり報じました.

「独立行政法人国立病院機構新潟病院(柏崎市)に入院していた50代男性が死亡したのは病院側に過失があったためだとして、上越地方に住む男性の遺族が病院を運営する独立行政法人国立病院機構(東京都)に慰謝料など2365万円の損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が24日、地裁高田支部(高倉文彦裁判官)であった。病院側は請求棄却を求める答弁書を提出し、争う姿勢を示した。

 訴状によると、男性は2008年ごろ新潟病院に入院した。男性は自力で身動きができないため、看護師らが体の向きを変えていた。姿勢が崩れて呼吸ができなくなるのを防ぐために枕を腹に挟むなどの対応が必要だったが、14年8月、看護師が挟むのを怠ったため男性は窒息死したとしている。

 新潟病院の担当者は「弁護士と協議し、裁判で主張を明らかにする」としている。」


これは,私が担当している裁判ではありませんが,「看護業務をめぐる法律相談」(新日本法規)を共同執筆していますので,裁判の帰趨に注目したいと思います.

谷直樹


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by medical-law | 2016-03-25 06:09 | 医療事故・医療裁判