弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

<   2016年 05月 ( 14 )   > この月の画像一覧

大垣市民病院,伝達ミスにより手術部位を誤り710万円賠償

岐阜新聞「大垣市民病院、医療ミス 手術部位誤る」(2016年05月31日)は,次のとおり報じました.

「大垣市民病院は30日、2013年に男性=当時(56)=に行った首の骨を削って腰の骨を移植する頚椎(けいつい)椎間板ヘルニアの手術で、手術する部位を誤る医療ミスがあったと発表した。医師間の連携不足が原因。手術のやり直しで入院期間は通常の倍となり、市は男性に710万円の損害賠償を支払う方針。

 病院によると、男性は両手両足のしびれなどの症状を訴え、受診。同年6月10日、整形外科の医師が手術をした。椎間板に目印となる針を刺して、エックス線画像で対象の部位を確認する際に、30代の男性医師が40代の男性執刀医に誤って伝えた。執刀医は自ら画像を確認しなかった。

 終了間際にミスが分かり、再度、手術をやり直した。手術時間は通常の2倍かかり、この影響とみられるうみが出たため、通常2カ月ほどで退院できるところを131日間入院。手術の範囲が広がったことなどで、首の動きに影響が出る可能性があるという。

 病院は、再発防止策として医師間の情報共有を徹底するなどとした。」



手術・処置部位の間違いに関連した医療事故は,結構あります.
左右間違いに次いで多いのが,脊椎のレベルのまちがいです.
体表のマーキングでは開いたときにずれてしまうので,椎間板に目印となる針を刺してエックス線画像で対象の部位を確認していたのに,伝達ミスのために,誤った部位を手術してしまったようです.
複数の医師で実施時に部位を確認することが必要でしょう.

谷直樹


ブログランキングに参加しています.クリックをお願いします!
  ↓


にほんブログ村 士業ブログ 弁護士へ
にほんブログ村
by medical-law | 2016-05-31 21:11 | 医療事故・医療裁判

高岡市民病院,ブルガダ症候群を見落とし6000万円で示談

読売新聞「診断ミス 50歳突然死…高岡市民病院」(2016年5月31日)は,次のとおり報じました.

「◆遺族に6000万円支払い

 高岡市民病院は30日、記者会見を開き、診断ミスで高岡市内の男性(当時50歳)が突然死するのを防げなかったとして、遺族に賠償金6000万円を支払うと発表した。男性は2014年7月に受診し、約1か月半後に死亡した。死因はブルガダ症候群だった。

 市民病院によると、男性は14年7月、意識を失ったことや頭の重さを訴えて受診した。市民病院は、精密検査で中枢神経系の病気と診断し、経過観察していた。ところが、男性は同年8月、心停止になり、救急搬送された別の病院で死亡した。

 遺族側から昨年5月、損害賠償請求されたことを受け、市民病院では院内の医療安全小委員会などで当時の対応を検証した。

 その結果、診察時の男性の心電図に特有の波形があり、ブルガダ症候群と診断できていた可能性が判明。ブルガダ症候群の中でも発作のリスクが高いと診断し、植え込み型除細動器を手術で取りつける治療をしていれば、男性の突然死を防げたという。

 市役所で記者会見した遠山一喜病院長は「亡くなられた方やご遺族の心情を考えると心が痛む。今後は体制を強化し、安全安心な医療を心がけ、地域のみなさんに信頼される病院としていく」と謝罪した。」


これは,私が担当したものではありません.
検査・診断については,検査しなかったことに過失があっても,検査していればどのような結果になっていたかを立証することが困難な場合,因果関係立証ができず,関員追求が困難なことも王ですが,検査の評価を誤った場合(検査→診断の過程に問題がある場合)は,検査結果が残っていると,過失立証は比較的容易です.
報道の件は,植え込み型除細動器という治療法があり,過失がなく正しく診断ができていいれば,死亡という結果を回避できた可能性があります.
このような事案は,裁判にならずに解決することが多いです.


【追記】

読売新聞「「検査必要」カルテ記載漏れ…高岡の突然死」(2016年6月26日)は,次のとおり報じました.

「◆正確な診断行われず

 高岡市民病院の診断ミスで高岡市内の男性(当時50歳)が心疾患(ブルガダ症候群)によって突然死した問題で、電子カルテの記載漏れや病院内の連携不足によって、正確な診断に必要だった循環器系の検査が行われていなかったことが分かった。

 市民病院によると、2014年7月上旬、男性が「夜中に意識を失った」と訴えて救急外来を受診。診察した医師は心電図に異常な波形を認めたため、中枢神経系と循環器系の検査が必要と診断した。しかし、循環器系の検査が必要とカルテに記載するのを忘れたため、男性は中枢神経系の検査を受けただけで「異常なし」と診断されて帰宅。同年8月下旬にブルガダ症候群で死亡した。

 男性の遺族らは15年5月、損害賠償を市民病院に請求。市民病院は、循環器系の検査をしていればブルガダ症候群と診断できた可能性があったとして、診断ミスを認めて損害賠償金6000万円を遺族に支払い和解する

 遠山一喜病院長は「カルテに循環器系の検査の必要性に関する記載があれば、中枢神経系の検査をした医師が、次に循環系の検査を勧めることもできた。カルテ記載の徹底や院内の連携を強化して、再発防止を図りたい」と話している。」。



谷直樹


ブログランキングに参加しています.クリックをお願いします!
  ↓


にほんブログ村 士業ブログ 弁護士へ
にほんブログ村
by medical-law | 2016-05-31 06:02 | 医療事故・医療裁判

千葉市立海浜病院心臓血管外科手術調査委員会の報告書

千葉市立海浜病院心臓血管外科手術調査委員会の報告書が公表されました.


◆ 基本的な考え方
報告書は,「医療において、特に外科医療においては、診断、手術適応、インフォームドコンセント、手術、術後管理のどの面においても患者のためという原則が貫かれてないといけない。診断においては病態の正確な把握、手術適応においては手術の長所とリスク、特に死亡と合併症のリスクの割合の説明、インフォームドコンセントにおいては何もしない場合のリスクと手術のリスクとの比較の下に患者本人の納得、手術においては最適の手術法の選択と実行、最適な心筋保護法の選択と実行、術後管理においては早期の回復を目指す治療、などあらゆる場面で患者中心の考え方で臨まなければいけない。心臓血管外科は医療の中でもリスクの高い医療であるので、その医療が患者に本当に有益であるかどうか、そして患者が幸せになれるかを真剣に考えて、真実を患者に話をして、患者の納得の元、医療を提供しなければいけない。」と指摘します.
そして,「医療安全の確保のためには個々の診療科・医師レベルでの対応とともに、医療機関としての病院(組織)での対応が求められる。」と指摘します.

◆ マンパワー不足
報告書は,「ここ2-3年は統括部長から他の心臓血管外科医師へ業務・診療(手術)の移行がなされつつある時期であった。外来、手術等の診療対応における科としてのマンパワー不足は否めず、特に平成27年4月以降は、相次ぐ緊急手術や術後管理対応に忙殺される中、患者家族へのリスク説明や手術適応の判断など、医療安全に対する配慮に十分な時間とマンパワーを当てることができなかった。術後管理も主治医が自ら行う状況であり、多忙・疲労の中、引き続いての重症患者への緊急手術→術後管理→新たな有害事象発生への対応→他の緊急患者への手術→術中術後の有害事象発生…という負の連鎖(悪循環)を断ち切ることができなかった。」とマンパワー不足のところに相次ぐ緊急手術や術後管理対応に忙殺され,そのために有害事象が発生し,その対応に忙殺し,さらにそのために有害事象が発生するという負の連鎖が発生したことを指摘します.

◆ 手術適応
「手術適応については一般的な適応だけでなく、患者個々の病態や年齢、環境を考慮したうえで、個別にかつ慎重に対応することが重要である。そのためには可能な限り、術前検査によるリスク評価を行うとともに、手術適応を慎重に考慮する必要があった。」と指摘します.

◆ 転医義務
報告書は,「患者安全を第一に考慮すると、当院のマンパワー等を考慮したうえで、手術日程の調整、他の施設への搬送を考慮する選択肢もあった。」「医療者は患者に適した医療を、十分な知識と技量を持って実行する義務もあるので、その技量がないと判断すれば、技量を十分に持った他の施設に送ることも考えなければいけない。」と指摘します.

この報告書を受けて,千葉市立海浜病院は,次のとおり見解を発表しました

「平成27 年度のチーム構成は前年度と変わりありませんでしたが、平成27 年度に死亡例が多発しました。そのひとつの背景として、報告書に指摘がありますように、緊急手術や高いリスクの手術が続いたことが挙げられます。当院の位置づけから緊急手術を担う責務もあります。一方では、報告書に指摘されておりますが、連続する重症手術の実施や術後管理の対応には少人数では限界があり、マンパワーの確保に留まらず、県内の基幹施設との密なネットワーク等、学会の基幹施設にふさわしい充実した体制づくりが必要であると考えております。
当時の医療安全指針では、医療安全室への死亡例の全例報告を義務づけておりませんでした。診療科の判断だけに任せず、事例検証を通して、病院が適切に介入する機会をもつことが病院の重大な責務と考えております。この点については、心臓手術の全面停止以後、院内の検証会でも指摘があり、平成27 年8 月より病院における死亡例の全例報告を義務づけ、事例検証会など医療安全の向上に取り組んでおります。報告書にも指摘されましたが、病院のインフォームド・コンセントのガイドラインが十分に医療の現場で機能していないものもありました。患者の自己決定権にも配慮した説明と同意の実施を通して、職員の意識向上に努めていきたいと思います。
これらの医療安全に関する取り組みについて、新たに設置を予定しております第三者による検証委員会で評価を頂く予定でおります。」


死亡例の多発は,医療過誤によるものではないが,リスクの高い手術を行う施設として手術と術後管理の体制に不十分なところがあったためのようです.
心臓手術は充実した施設で行うほど安全性が高いものですので,集約化集中化が必要と思います.

谷直樹


ブログランキングに参加しています.クリックをお願いします!
  ↓


にほんブログ村 士業ブログ 弁護士へ
にほんブログ村
by medical-law | 2016-05-28 08:22 | 医療事故・医療裁判

東京高裁平成28年5月26日判決,常位胎盤早期剥離の母児死亡事案で過失を認定し患者側逆転勝訴

共同通信「妊婦死亡で7千万円賠償命令」(2016年5月26日)は,次のとおり報じました.

「2008年に静岡厚生病院(静岡市)で帝王切開手術を受け死亡した妊婦=当時(24)=の遺族が、病院を運営する「JA静岡厚生連」(同)と医師らに損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決で、東京高裁は26日、請求を退けた一審静岡地裁判決を取り消し、約7490万円の支払いを命じた。

 富田善範裁判長は判決理由で「医師に過失があった」と認定した。

 控訴審判決によると、妊婦は08年4月、陣痛を訴え入院。医師の診察で、胎盤が子宮壁から剥がれ、胎児は死亡していると分かった。帝王切開手術をしたが、妊婦は大量に出血し死亡した。」


この件は担当していませんが,以前東京地裁で常位胎盤早期剥離後のDICの母体死亡事案を担当し裁判上の和解で解決したことがあります.
常位胎盤早期剥離で胎児が死亡した場合の娩出方法には議論があり、未だ結論がでていませんが,帝王切開を実施するにしても相応の注意義務があります.報道では,具体的にどの点に注意異議無違反を認定したのか書かれていませんので,雑誌等に判決文が掲載されたら読んでみたいと思います.

【追記】

読売新聞「帝王切開治療ミスで死亡、7490万円賠償命令」(2016年05月27日)は,次のとおり報じました.

「静岡市の静岡厚生病院で2008年、帝王切開手術を受けた女性(当時24歳)が治療ミスで死亡したとして、遺族が病院の運営法人と担当医3人に計約9260万円の損害賠償を求めた訴訟で、東京高裁は26日、請求を棄却した1審・静岡地裁判決を変更し、計約7490万円の賠償を命じる判決を言い渡した。

 富田善範裁判長は「輸血などを適切に行っていれば救命できた」と述べた。

 判決によると、女性は08年4月、胎盤の早期剥離などが疑われたため、同病院で帝王切開手術を受けたが、胎児は死亡。女性も手術後に血圧が急低下し、ショック状態になり死亡した。

 昨年4月の1審判決は、医師らがショック状態に対して適切な輸血などを行わなかった過失を認めたが、「当時の医療水準では救命できなかった」として、過失と死亡の因果関係を否定。これに対して高裁は、適切な輸血や治療を行っていれば救命できたとし、因果関係を認めた。

 病院を運営する静岡県厚生農業協同組合連合会は「判決を確認し、今後の対応を検討する」としている。」

これを読むと,注意義務違反(過失)というより,救命可能性(因果関係)の判断が,地裁と高裁で異なったようです.
そうすると,因果関係の認定を過度に厳格にする地裁判決を上級審が覆すという,最近の一連の流れの1つに位置づけられます.

【再追記】

妊婦が発症した疑いのある羊水塞栓症」は,従来は母体死亡率が高いとされていましたが、この東京高裁の適切に治療すれば救命できた,と判断しました. 治療が奏功する可能性の評価が,1審と控訴審の判断を分けたようです.

谷直樹


ブログランキングに参加しています.クリックをお願いします!
  ↓


にほんブログ村 士業ブログ 弁護士へ
にほんブログ村
by medical-law | 2016-05-27 05:53 | 医療事故・医療裁判

名古屋高裁平成28年5月25日判決,警察官が診察結果を正確に報告しなかったと認定し県の責任肯定

朝日新聞「「勾留中に治療受けられず失明」5千万円賠償命令 愛知」(2016年5月25日)は,次のとおり報じました

「警察署や拘置所に勾留中、糖尿病の適切な治療を受けられずに失明したとして、愛知県内の40代男性が県や国を相手取り、約6898万円の損害賠償を求めた裁判の控訴審で、名古屋高裁(藤山雅行裁判長)は25日、原告敗訴の一審判決を一部変更し、県に約5097万円の支払いを命じる判決を言い渡した。国への請求は棄却した。

 一審・名古屋地裁は昨年3月、原告の請求を退けていた。控訴審判決によると、窃盗容疑で逮捕された男性は2011年5月下旬、勾留中の愛知署で目の不調を訴え受診。医師から「糖尿病などの疑いがあり、失明の可能性がある。大きな病院で診てもらった方が良い」と説明されたが、付き添いの警察官が「緊急性がない」などと上司に説明。男性は名古屋拘置所に移された後の同年8月に左目を失明した。

 警察が医師に書かせた診療簿には「さらなる精査加療が必要」と記載されていた。県は控訴審で「医師が失明の危険性を説明したという事実はない」と主張したが、藤山裁判長は「警察官は診察結果を正確に報告すべき注意義務を怠り、虚偽の説明をした」と認定し、県の責任を認めた。

 県警の福島康朗・警務部監察官室長は「判決内容を検討した上、今後の対応を決めます」とのコメントを出した。」


東京地裁の行政部と医療集中部が長かった藤山判事だけに,的確な事実認定だと思います.


谷直樹


ブログランキングに参加しています.クリックをお願いします!
  ↓


にほんブログ村 士業ブログ 弁護士へ
にほんブログ村
by medical-law | 2016-05-26 20:44 | 医療事故・医療裁判

性病診断詐欺で医師を告訴

産経新聞「『性病と虚偽の診断』医師を告訴 東京・新宿の診療所」(2016年5月18日)は次のとおり報じました.

「東京都新宿区の診療所「新宿セントラルクリニック」で性感染症だとする虚偽の診断を受けたとして、男性4人が18日、詐欺罪で、経営する男性医師の告訴状を警視庁四谷署に提出した。

 この診療所をめぐっては、虚偽診断と認定し、受診男性らへ賠償金を支払うよう命じた判決が3件出ており、うち1件は確定。18日、新たに3人が東京地裁に提訴した。

 医療事故の被害者を支援する「医療問題弁護団」によると、診療所は判決後も診察を続けているとみられ、嘘の診断を受けたとの相談は他にもあるという。記者会見した服部功志弁護士は「被害拡大を防ぐためにも、早期の捜査や行政処分が求められる」と話した。」


医師の刑事処分について医療の萎縮をもたらすなどの議論がありますが,このような独自の基準値をより性病でない患者を性病と診断し治療費を詐取する事案については,詐欺罪での告訴に異論はないでしょう.

谷直樹


ブログランキングに参加しています.クリックをお願いします!
  ↓


にほんブログ村 士業ブログ 弁護士へ
にほんブログ村
by medical-law | 2016-05-22 09:17 | 医療事故・医療裁判

高松地判平成28年5月20日,手術と経過観察の選択に当たって熟慮して判断できるよう説明する義務の違反

読売新聞「腫瘍手術で左足にまひ、県に330万円賠償命令」(2016年5月20日)は,次のとおり報じました. 

「香川県立中央病院(高松市)で手術を受けた高松市内の女性(67)が、左足にまひが残ったのは担当医師の診察や手術内容に誤りがあり、事前説明も不十分だったなどとして、県を相手取り4462万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が18日、高松地裁であった。

 横路朋生裁判長は、医師の説明義務違反を認め、県に慰謝料など330万円の支払いを命じた。

 判決によると、女性は2008年、同病院で神経などに腫瘍の疑いがあると診断された。同年12月に腫瘍の摘出手術を受けたが、左足の神経が傷つき、まひが残った。

 横路裁判長は、「診断や手術などで医師の判断に過失はなかった」と判断する一方で、事前に行った手術の説明については「運動障害が生じる危険性があり、手術と経過観察の選択に当たって、熟慮して判断できるよう女性に説明したとは認められない」と指摘した。

 判決を受け、県病院局は「判決の内容を精査して、今後の対応を検討していきたい」としている。」


これは,私が担当した事件ではありません.
説明義務違反が無ければ手術を受けなかったという因果関係を認定できれば全損害の賠償を認めることができるのですが,その因果関係までは認められなくても,300万円の慰謝料と1割の弁護士費用分が認めた判決です.
その意味で,説明義務違反において,期待権侵害,相当程度の可能性の場合と接近する賠償金額を認めた判決と言えるでしょう.


谷直樹


ブログランキングに参加しています.クリックをお願いします!
  ↓


にほんブログ村 士業ブログ 弁護士へ
にほんブログ村
by medical-law | 2016-05-21 02:59 | 医療事故・医療裁判

Baker & Hostetler、AIによる弁護士を導入

アメリカの法律事務所Baker & Hostetlerが、IBM Watson上で構築されたAIによる弁護士を破産分野に導入したとのことです.
囲碁でも、AlphaGoがイ・セドル九段に勝っています.
強い弁護士、優秀な弁護士が依頼者に利益をもたらしますので、いずれ、破産の分野のみならず、企業法務の分野でも、AIによる弁護士が普通の時代がくるのかもしれません.AIによる弁護士は1年365日24時間対応できますし.


谷直樹


ブログランキングに参加しています.クリックをお願いします!
  ↓

にほんブログ村 士業ブログ 弁護士へ
にほんブログ村
by medical-law | 2016-05-16 01:56 | 司法

東京地裁判決,定年後再雇用同一の仕事内容で賃金に差があるのは違法

NHK「定年後も正社員と同一賃金の支払い命じる 東京地裁」(2016年5月13日)は次のとおり報じました. 

「定年後に嘱託社員として再雇用されたトラックの運転手が、待遇が不当だと訴えた裁判で、東京地方裁判所は「正社員と同一の仕事なのに賃金に差があるのは違法だ」として、会社に対して正社員と同じ賃金の支払いを命じる判決を言い渡しました。

横浜市に本社がある「長澤運輸」を定年退職したあと後、嘱託社員として再雇用されたトラックの運転手の男性3人は、「賃金を3割前後も下げられた」として会社に対して裁判を起こしました。会社側は「定年後も同じ賃金で再雇用する義務はない」などと反論していました。
13日の判決で東京地方裁判所の佐々木宗啓裁判長は、「仕事の内容は正社員と同一と認められ、賃金に差があるのは違法だ」と指摘しました。そのうえで、「雇用の確保のため企業が賃金を引き下げること自体には合理性があるが、財務状況などから今回はその必要性はない」として、会社に対して正社員と同じ賃金の支払いを命じる判決を言い渡しました。
3人の弁護団は、運送業界では同じような形で再雇用している会社が少なくないとしたうえで、「格差の是正に向けて大きな影響力を持つ画期的な判決だ」と評価しています。」

テレビニュースには,花垣存彦先生が記者に語りかけている姿が映っていました.
定年後の再就職でも天下りした公務員などはむしろ収入が上がりますし,嘱託として再雇用し同じ仕事をさせている場合に賃金を下けるのは不合理です.
なお,医療過誤事件では,67歳まで今の収入が続いたという計算をすることが一般的です.

谷直樹


ブログランキングに参加しています.クリックをお願いします!
  ↓


にほんブログ村 士業ブログ 弁護士へ
にほんブログ村
by medical-law | 2016-05-14 08:50 | 司法

沈まぬ太陽

元日本航空の反会社側組合の労働組合委員長小倉寛太郎氏をモデルとする、山崎豊子氏の「沈まぬ太陽」がドラマ化され、本日午後10時からwowowで放送されるとのことです.
映画は渡辺謙氏(恩地元役)と三浦友和氏(行天四郎役)でしたが、ドラマは上川隆也氏(恩地元役)と渡部篤郎氏(行天四郎役)です.どのように演じるか、興味があります.
ただ、喫煙シーンが多いと興ざめして見られませんし、ドラマ全20話はとても長いので、見るか見ないか悩みます.
ちなみに、小倉寛太郎氏は肺癌で亡くなっています.

谷直樹


ブログランキングに参加しています.クリックをお願いします!
  ↓


にほんブログ村 士業ブログ 弁護士へ
にほんブログ村
by medical-law | 2016-05-08 07:54 | 日常