映画『7月24日通りのクリスマス』

写真は,長崎の眼鏡橋です.
映画『悪人』が評判ですが,吉田修一さんの原作では『7月24日通りのクリスマス』も思い出してほしいです.
小説『7月24日通り』は,簡潔な文章がたまらなくよいです.
主人公は,長崎の地形がリスボンに似ていることを発見し,丸山神社前→ジェロニモ修道院前,水辺の公園→コメルシオ広場,岸壁沿いの県道→7月24日通り,と置換し,楽しんでいます.
映画『7月24日通りのクリスマス』では,中谷美紀さんが主人公を演じています.中谷さんですから,どんな髪型,メガネ,服装でも,地味でさえない女性にはみえないのです.
上野樹里さんが演じる弟(花男の阿部力さん)の恋人も,さえない女性にはみえません.大沢たかおさんも,輝いていた過去を超えられない男性にはみえません.そのため,原作を読んでいないと主題がわかりにくいところがあります.そのかわり,主人公がとらわれていた,さえないvs輝いている,の二元論ではみえにくかったものが描かれています.
Kの「ファースト・クリスマス」が主題歌です.エラ・フィッツジェラルド,ダイアナ・ロスとシュープリームスの懐かしいクリスマスソングも聞けます.眼鏡橋,公会堂前などもでてきます.
ところで,みなさまは,菜月ちゃんとちがい,リスボンがどこにあるかご存じでしょう.
患者の権利に関する世界医師会のリスボン宣言の,あのリスボンです.
http://www.mi-net.org/lisbon/D_Lisbon_j.html
谷
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