フィラデルフィア管弦楽団が破産申立て

フィラデルフィア管弦楽団(The Philadelphia Orchestra)が破産申立てを行ったと報じられています.
私には,ユージン・オーマンディ指揮の頃の金管のイメージが強いオケです.
「APによると、同楽団は今シーズンのチケット売り上げなどで計3300万ドル(約27億4千万円)の収入がある見通しだが、運営費として4600万ドルが見込まれ、緊急の資金調達を図っても、500万ドルが不足するという」とのことです.(共同通信「米名門楽団が破産法申請へ 資金難理由、演奏は継続」ご参照)
「2009年の収入が前年の5310万ドル(約44億円)から2940万ドル(約24億円)に落ち込むなど、経営難に見舞われていた。」とのことです.(時事通信「米名門オーケストラが破産申請へ=フィラデルフィア管弦楽団」ご参照)
2008年9月のリーマンショック以後の景気停滞の影響があったのでしょう.
オーケストラは,アコースティックな響きが魅力ですから,武道館やアリーナではできませんので,どうしても,演奏会の入場料で運営費用をまかなうのは難しく,不足分を寄付,援助に頼らざるをえません.アメリカの場合は,個人の寄付が大きいのですが,このように寄付の落ち込みが続くと,経営が成り立たないのでしょう.
日本のオケも他人事ではありません,

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谷直樹