猫と私

私の住む地域は野生の猫たちの楽園だ,ということは度々話題にしておりますが,
特に,彼らはベランダを我が物顔で占領します.
以前,喧嘩をしたのか,しっぽがちぎれた猫が私のベランダを休憩所にしたようで,ベランダが血まみれになっていたことがありました.
治安が悪い地域であることにくわえ,引っ越して間もない頃でしたので,猫の血だとは思わず,何かの追っ手から逃げる誰かが私のベランダを通っていったのかと思い,恐怖でしばらくベランダに出ることができませんでした.
その後,しっぽがちぎれた猫が度々ベランダに現れるようになり,ベランダを汚した犯人が判明したのは良いのですが,
その子にとってはエアコンの室外機の上が居心地が良いようで,のんびりする姿をよく見かけるようになりました.
権力闘争に負けてしっぽを失ったと思うと可哀想で,なかなか追い払うことができないのですが,洗濯物を干している日にもふらっと現れるのが困りものです。
その時ばかりは,「洗濯物あるからダメ!ここは私のベランダなんだからね!!」ときちんと権利の主張を試みるのですが,追い払ってもしばらくすると戻ってきてしまうのです.
まだ一度も洗濯物を汚されたことがないこともあり,最近は根負けして,「この子は人の痛みが分かる子だろう,きっと洗濯物を汚すような悪い子じゃない」と自分に言い聞かせ,室外機の上を貸しています.

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