弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

『シュルレアリスム展』

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国立新美術館の『シュルレアリスム展』に行ってきました.

デ・キリコの絵に触発されたアンドレ・ブルトンが『溶ける魚』の序文として書いたのが,『シュルレアリスム宣言』です. 

一言で言えば,

「不可思議はつねに美しい,どのような不可思議も美しい,それどころか不可思議のほかに美しいものはない」
(巖谷 國士訳,岩波文庫)

というものです.

「シュルレアリスムは、偶然性、夢、幻想、神話、共同性などを鍵に、人間の無意識の世界の探求をおこない、日常的な現実を超えた新しい美と真実を発見し、生の変革を実現しようと試みるもので、瞬く間に世界中に広まりました。シュルレアリスムの影響は、たんに文学や絵画にとどまらず、広く文化全域に、そして広告や映画などの表現を通じて21世紀に生きる私たちの生活の細部にも及んでいます。」(本展覧会の概要より)

当時の「不可思議」を,今こうしてまとめて見ると,あまり「不可思議」にみえなくなっていることに気付きます.

『シュルレアリスム展』は,会期を延長し5月15日(日)までとなりました.
地震と原発事故の影響で,フランスは日本への美術品の貸し出しを禁止していますので,これらの作品を,今後,日本で見ることは著しく困難になると思います.これがラストチャンスでしょう.

『シュルレアリスム展』_b0206085_21464950.jpgなお,国立新美術館では,6月8日から『ワシントン・ナショナル・ギャラリー』(印象派とポスト印象派の作品),9月28日から『モダン・アート,アメリカン』(ジョン・マリン,オキーフ,ホッパー,ポロック,ロスコなどのアメリカ絵画)が予定されています.

谷直樹
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by medical-law | 2011-05-01 21:50 | 趣味