『ヴァレリー全集カイエ篇』
『ヴァレリー全集カイエ篇』をときどき読み返します.断片的な文章が書き連ねられています.
しかも.編年ではありません.
当然わかりにくいところがあります.
それだけに,考えます.
読み進む本ではなく,立ち止まり,考え考え読んでいく本です.
読むときによって,立ち止まる場所もちがいますし,考える内容も異なります.
そのように『ヴァレリー全集カイエ篇』を楽んでいます.
例えば,「意識」を例にとると,
「意識が存在するための諸条件とはいかなるものか?」という問いから始まります.
次の問いは,「考えていることにたいして,考えていないことの及ぼす影響とはいかなるものであり,どの程度か?」
答えにくい問いです,いろいろなことを考えます.
素晴らしい言葉があります.
「すべて意識的なものはふたつの無意識にはさまれている.」(5 巻329頁)
「意識の最高度,世界の終り.」(339頁)
「ひとりでいるということは,自分といるということで,つねに「ふたり」なのだ.」(375頁)
「「思考」は思考するもの[主体]を覆いかくす.効果は機能をかくす.作品は行為を吸収してしまう.踏破された道は歩行を吸収してしまう-.ものを考える人は思考のうちに自分を認めない.自分の影や自分の手の影のうちに自分を認めない.」(383頁)
このような文章を読んでいると,ふだんの仕事では使わない脳の部分が使われている感じがします.
谷直樹
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