日本医師会,「医療事故調査制度の創設に向けた基本的提言について」
◆ 日医の基本的な考え方
「医療の安全と医療の質の向上に努め国民が安心して医療を受けられる社会をつくるのは医療界の責務である。また日本医師会は、プロフェッショナル・オートノミーによる自浄作用の観点から、医療安全の制度を再点検することが大切である。
わが国の医療事故調査制度の柱を、「院内医療事故調査」と、医療界、医学界が一体となって組織、運営する「第三者的機関」とし、これによって、医療界は自ら定める職業規範の責務を果たすという点で、自律的かつ意欲的に医療の質向上に努め、国民が安心と信頼をもって医療を受けられる体制を築く。」
◆ 日医の基本的提言
全ての医療機関に院内医療事故調査委員会を設置する
医療界,医学界が一体的に組織・運営する「第三者機関」による医療事故調査を行う
医師法21条の改正を行う
ADRの活用を推進する
患者救済制度を創設する
◆ 感想
患者の安全と医療の質の向上は,医療にかかわる者誰しもが目指すところです.
医療事故の原因究明,再発防止のため,公正な事故調査が必要です.
「医療安全調査委員会設置法案(仮称)大綱案」がまとまり,立法化まで秒読みの段階までいきながら,政権交代により頓挫した状態ですが,日医の「基本的提言」を機に,再度,事故調査の法制化が進展することを期待いたします.
谷直樹
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