呉市の病院,人工心肺装置のチューブを誤装着
2008年12月の事故を2011年7月に発表したのは患者が死亡したからなのでしょうが,本来は事故の時点ですみやかに公表すべきと思います.
どうして,接続ミスが起きたのでしょうか.
○○病院がどのように事故原因を究明し,どのような再発防止策をとったのか,が知りたいところです.
新潟県の病院で,平成21年12月,急性大動脈解離で緊急手術を受けた患者(60代,女性)に,人工心肺装置の接続ミスから,心臓の血液が吸引されず,逆に1~2分間,空気が注入される事故がおきています.
「新潟県立中央病院,人工心肺装置の誤接続で空気注入事故,賠償金800万円」ご参照.
○○病院の事故について,事故調査報告書が作成公表されていれば,1年後の新潟県の病院の事故は防止できたかもしれません.
なお,法的責任については,新日本法規『看護業務をめぐる法律相談』の拙稿「ケーブルの接続ミス等の責任は」をご参照ください。
【追記】
毎日「医療事故:意識不明男性が死亡--○○病院 /広島」は,次のとおり報じています.
「08年12月2日午後11時ごろ、男性が胸の痛みを訴えて来院。翌3日未明、大動脈解離の緊急手術を始め、人工心肺を装着した。
心臓に血液がたまるのを防ぐためチューブで吸引しようとしたが、誤ってポンプの吹き出し口につないでしまい、心臓に空気が入った。
執刀医らが直後に気付き停止したが、男性は多発性脳梗塞を起こして意識不明となった。
臨床工学技士がチューブを誤って装着したという。
病院は、チューブとポンプのつなぎ口に共通の青色シールを張るなど再発防止策を取ったという。
27日には呉署や呉市保健所に報告した。」
谷直樹
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