国境なき医師団,バーレーンにおける「患者が安全に治療を受ける権利」が危機的状況に
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バーレーンでは,2011年2月に政治的自由と人権の尊重を求めた大規模な反政府デモがおき,今も政府と反政府派の激しい対立が続いています.
国境なき医師団のプレスリリースを読むと,バーレーンでは,警察や軍からの発砲で負傷した人が病院を受診すると反政府デモ参加者とされ治安当局に逮捕される,さらに,反政府デモの実施場所として利用された病院は,軍によって占拠され,他の病院も同様で,反政府側の負傷者が利用できない,そこで,国境なき医師団(MSF)が公平に医療を提供しようとすると,治安当局から事務機器や消耗品を押収され逮捕されるなどの弾圧をうける,ということのようです.
8月4日のMSFのプレスリリース「バーレーン:軍による患者の弾圧―MSFは医療を受ける権利の尊重を要求」ご参照
治安当局からすると,犯人隠匿ということになるのでしょう.
国境なき医師団ベルギー支部のクリストファー・ストークス事務局長は,「軍隊による病院を標的にするとの宣言や、治安部隊が医療機関をデモ封じ込めの手段として利用することは、患者が安全に治療を受ける権利を損ねることにほかなりません。」と述べます.
国境なき医師団は,名簿業者を利用して寄付を求めるDMを送ったことで評判を落としましたが,実際にはかなり大変な活動を行っているようです.
谷直樹
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