脱原発発言翻意~鈴木杏さんの場合
女優鈴木杏さんは,8月5日,次のとおりツイートしました.
「私は東京に生まれて東京で育ちました。生まれた時には原発があってそれにあやかって生きてきました。廃棄処分のCMもやったことがありました。今、生まれてはじめて後悔というものをしています。私は知らなすぎました。だから、だからこそ、馬鹿ながらに脱原発、声をあげます。」
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さらに,
「東電の社員さんもいると思いますが現地で放射能浴びて作業してるのは東電の子会社の方たちなんです」
「私はたかが24ですけど、だからこそ思います。脱原発」
「頑張ろう! 何年、何十年かかるか分からないけど、脱原発! 声をあげていこう」
「こんなに大きな事故が起きてもまだ原発を作ろうとしているんですよ。こんなに多くの悲しみをうんでいるのに」
「私は辞めないし、事務所もクビにはしないと思います」
「あたしそんな簡単につぶれない」
などと,ツイートしました.
◆ 6日,脱原発翻意「深く反省…」
「脱原発をツイッターで宣言した女優鈴木杏(24)が6日、「冷静さに欠けるところがあり、感情的になってしまいました」とツイート、原発問題に関する激しいつぶやきは1日で収束した。また、原子力発電環境整備機構のCMに出演したことを「後悔している」と書き込んだことについては「お世話になった方々に対して、『後悔』という言葉を使ってしまったこと、深く反省しています」。
日刊スポーツ 「鈴木杏1日で脱原発翻意「深く反省…」」ご参照
◆ 翻意は本意?
5日の鈴木杏さんのツイートは,感情的なものというより,よく考えた真摯な発言のようにうけとれます.
6日の発言は,「お世話になった方々」(スポンサー原子力発電環境整備機構,広告代理店ほかの方々でしょう)に対しての配慮がひしひしと感じられます.
大女優吉永小百合さんでさえ,「地震の多い日本では原子力発電所をなくしてほしい」と初めて言ったのは,7月31日でした.
個人の仕事の部分が大きい音楽家は,たとえば坂本龍一さんのように,比較的自由にものが言えるけど,俳優,女優は,オファーがあって仕事ができるので,慎重になるのでしょうか.
原子力ムラの力は衰えていないようです.
谷直樹
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