反社会的勢力の力を借りてもめごとを解決すると・・・


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反社会的勢力の力を借りてもめごとを解決しようと考える人がたまにいますが,それは結局その人のためにならない,と思います.
反社会的勢力は,そのもめごとを解決することで売った恩を,いずれ返してもらおうとするでしょう.ただでさえ恩義がある人からの頼みは断りにくいのに,相手が反社会的勢力となれば尚一層断りにくいでしょう.反社会的勢力といったん関係をもってしまうと,それが弱みになって,警察に通報するなどの普通の対応がとりにくいということもあるでしょう.
ということで,反社会的勢力の力を借りてもめごとを解決すると,後にそれ以上の不利益を被ることになりかねません.
また,反社会的勢力を味方につけたことで,自分が強くなったと錯覚を起こし(虎の威を借る狐状態),また規範意識が知らず知らずのうちに歪んでくることもあります.
それも,人間として大変な損失です.
法的な解決手段は,反社会的な勢力の力を借りての解決に比べ,安全,安心です.
法の力で紛争を解決することは,大きな価値があることだと私は思います.
司法は医療に介入すべきではない,などという主張をきくことがあります.
しかし,法の支配が医療に及ばないとすれば,医療は「泣き寝入り」と「仇討ち」に二極化された無法地帯になります.人権が侵害されても救済されないことになります.
患者にとっても医療者にとっても,法による解決は,利益であり,必要なことだと思います.
弁護士は,反社会的勢力を利用することはありませんし,また利用されることも望みません,
ただ,弁護士は,反社会的勢力に属する者でも,被害者として人権が侵害されている者であれば,そして法的手続きによる解決を希望するのであれば,法的手続きで解決するために力を惜しむことはありません.それが法による解決だからで,それが弁護士の職務だからです.
谷直樹
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