弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

コクリコ坂から

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事務局Hです.
公開直後からずっと観たいと思っていた「コクリコ坂から」を,やっと観に行きました.

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舞台は,東京オリンピックを控えた1963年の横浜.
高校に通いながら下宿屋を切り盛りする高校2年生の「海」と,
老朽化した文化部部室「カルチェラタン」を,取り壊し計画から守ろうとする高校3年生の「俊」の恋物語です.

海の亡き父と俊の亡き父が同じ人物であることが判明し,惹かれ合う二人の関係がどう変化していくのか,がメインストーリーなのですが,
個人的には,途中から展開が読めてしまったので,結末は予想通り・・・といった感じでした.
しかし,海と俊が互いを想う気持ちに正直に,「たとえ血のつながりがあっても好きだ」と伝え合うところや,
海と母親の,亡き父と俊の関係についての一連の会話の中で,母が亡き夫を愛し信頼し,夫の不貞の疑惑すら受け入れているところなど,
それぞれの登場人物が,自分の気持ちに正直で,且つ人を信頼する姿勢には心を打たれました.

監督は宮崎駿さんではありませんが,さすがジブリ映画だけあって,
舗装されていない坂道や,人があふれる商店街や港町の熱気,まだみなとみらいの夜景がない山下公園など,その時代を知らない私もどこか懐かしさを覚えるような風景が美しかったです.
また,私は宮崎駿さんの映画に出てくる「お父さん」がとても好きなので,
今回も,寡黙で,普段あまり表には出てこなくても,ここぞという時に主人公の力になったり,温かい言葉をかけたりする「男の中の男なお父さん」を期待していましたが,
俊の育ての父親がやはりとても魅力的で,いい味を出していました.

今回は,お父さんだけでなく,熱い俊のブレーキ役も担う生徒会長水沼くんや,カルチェラタンの学生,海の下宿人など,いつも以上に脇役が魅力的な映画だなと思いました.

DVDが出たら,もう一度ゆっくり見たいです.

谷直樹法律事務所
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by medical-law | 2011-09-02 19:25 | 趣味