「診療行為に関連した死亡の調査分析モデル事業」,佐賀県でも開始

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医療の質の向上と患者の安全のためには,診療行為に関連した死亡について,臨床面及び法医学・病理学の両面からの解剖所見に基づいた正確な死因の究明と,診療内容に関する専門的な調査分析とに基づき,診療上の問題点と死亡との因果関係とともに,同様の事例の再発を防止するための方策が専門的・学際的に検討され,広く改善が図られていくことが必要です.
そのための事業が,「診療行為に関連した死亡の調査分析モデル事業」で,北海道,宮城,茨城,東京,新潟,愛知,大阪,兵庫,岡山,福岡で行われてきました.
1件100万円弱かかるということで,本年4月に北海道と東京に縮小しようとの動きもありましたが,その意義から継続となった経緯があります.
私は,相談者が「報告書」をもってきた例もいくつか経験しており,事実が解明され,病院側と遺族に事実についての共通の認識が得られたことで,紛争化の防止にも役立ちました.
この事業は,地域を拡大し,さらにすすめていってほしいと思います.
もし,内科学会を中心とするモデル事業が頓挫すると,警察庁が「犯罪死の見逃し防止に資する死因究明制度の在り方に関する研究会」を立ち上げていますので,警察が犯罪死か否かの観点から死因究明を行うことになるでしょう.
谷直樹
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