禁煙すると展望的記憶力が25%アップする(トム・ヘファーナン教授の研究報告)


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新しい情報を学習し,後でそれを取り出す能力である「回想的記憶」が,禁煙すると向上することは,従来の研究で明らかになっています。
今回のトム・ヘファーナン教授の新しい研究は,この「回想的記憶」とは別の「展望的記憶」を調べたものです.
「展望的記憶」とは,「仕事の後に牛乳を買って帰る」などの,未来のある時点で,ある行動をとることを覚えておくことのできる能力を指します.
同教授は,「禁煙が健康に及ぼす有益な効果は非常に大きいということはすでに知られているが,今回の研究は,たばこを止めることが認知機能にも有益である可能性を示している」と述べています.
この研究論文は,薬物依存やアルコール依存に関する学術誌「Drug and Alcohol Dependence」に掲載されています.
AFP「禁煙すると記憶力がアップする、英研究」ご参照
タバコの脳への影響が報告されてきましたが,頭が悪いから喫煙するのか,喫煙するから頭が悪くなるのか,という議論があります.
喫煙者はもともと記憶力が悪い,タバコによって記憶力が低下したのではない,というのが前者の立場です.
しかし,この研究報告は,禁煙によって25%回復することを報告していますので,タバコ喫煙によって記憶力が低下することを証明するもの,といえます.
禁煙すると,(非喫煙者のレベルまでは回復しませんが)25%アップする,というのは,大きいと思います.
禁煙をお奨めいたします.
谷直樹
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