海外製薬会社大手が日本事業を強化
WSJ「海外製薬大手が日本事業強化─新たな収入源求め」(2011年 10月 3日)は,ファイザー,メルク,ノバルティス,イーライリリーなどの海外大手製薬会社は,欧米市場での製品ラインの陳腐化と価格圧力の高まりを受け,先進国で最も高齢化が進んでいる日本市場をターゲットとして販売を強化している,と報じています.日本のほうが欧米より価格圧力が低く,市場として魅力的なのです.
同じ薬剤の副作用報告に対する欧州,米国,日本の対応を比較すると,日本が最も対応が遅く,添付文書の警告も緩いので,製薬会社にとって日本は魅力的なのです.
新薬承認期間が短縮されることで,海外製薬会社は,日本市場への新薬販売がより容易になります.
独立行政法人「医薬品医療機器総合機構」は4年前の260人から約280人増員しました.その結果,承認期間は2010年度には18.6カ月にまで短縮され,今後さらに短縮されることが見込まれています.
このようにして,製薬企業が売りたい薬については承認の迅速化が進むでしょうが,患者がほしい薬が迅速に承認されるとは限りません.
また,海外とのドラッグラグが解消されると,海外での市販後の副作用集積をみる時間がなくなります.市販されたばかりの薬は,副作用が懸念されますので,慎重な使用を考慮すべきでしょう.とくに,効きがよいとされる薬は,重大な副作用がある可能性が考えられると思います.
谷直樹
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